二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

教える事は、教わる事。

2016-11-29 12:28:24 | ■工房便り 総合 
何でできいないか。

何故わからないのか。

これは二胡の教室でも、先生方がいつも思うことなのかもしれません。

良い先生とはこの二つ、

何故わからないのか、なぜできないのかが、よくわかっている事なのでしょう。

その点、何となくいつも言われればそのように体も使え、動き、

問題を、言葉を超えて、単に感でとらえてしまう、というような、生き方をしてきてしまったため、

教えるという事が苦手ではあったと思うのですが。

今回は、この調整理論伝えるのは私の使命と、かなり前から準備はしてきたのですが、

やはり、まだまだ至らず、反省しきりなのではありますが。

今回は、大変理解の早くそして深い方々の参加でとても助けられました。

時間を大幅に延長して、とにかく皆さん、

私が手を出すまでもなく、2台の古い二胡を良い音に響かせました。

ちょっとほっとしたのは、本音です。

集まったのは、8台の古い二胡。

ほとんどが10年以上前の物ですね。

中には棹の丸い物も在ったりして、説明するのが楽でした。

と言いますのは、二胡が出来たころの初期の二胡は、棹がすべて丸かったからです。

棹が今のようにその断面が、涙滴が太になったのは1980年代と言われています。

今千斤は、棹から20ミリくらいに弦が設定されるようにという話が拡がっていますが。

これも元は今より細い16ミリの棹だったのと、

もう一つは、絹弦での由来だったのです。

絹弦は硬いです。

ですからいまの千斤の開き方と幅とは変わります。

ただ基本原理は同じですので位置と幅を替えなればいけないという事になります。

最初二胡という物が作られた時と今では造りも、変わってきています。

そして弦そのものも大変多様になり、まだまだ進化の途中です。

調整に一番大きな問題が出るのは弦であったと、

今回の調整講座でも、皆さんの古い楽器を一堂に揃えて、私自身が改めて感じた事の第一です。

まず、駒を決めて、それから弦を決めてそして千斤を巻き直すことが正しいと。

そして擦弦楽器と言われるだけ、弦がとても大切であるとその弦寿命も大切と、

調整講座を開くことで、確信を持ちました。

今、皆さん気軽に駒を交換しますね。

その時にはまずは千斤は解いてしまって下さい。

弦を交換するにしても、まずは千斤解いてしまって下さい。

その駒と弦とに合わせて千斤を巻きあげると、

どんな二胡でも素晴らしい鳴りをします。

海の物とも山の物ともわからない調整講座に、まず真っ先に申し込んでいただいた皆さんに

その勇気と信頼に感謝いたします。

テキストは少し直して、また皆さんに送ろうかと考えております。

つぎは、1月29日です。

それまでにさらに磨きをかけておきます。

今は3回目、3月まで埋まっていますが、これは今後も続けるべきことかと考えて、

奇数月の最終日曜日は調整講座を続けようと考えています。

まだほぉさんに言っていませんので後で叱られるかもしれません相談してから正式に、アップしますね。

ありがとうございました。、



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