二胡は弾き込めば弾き込むほど、良い音になりますし、
弾き込むほど、問題もなくなります。
二胡が分からないでうかつに触ると、問題は広がったりします。
固定千斤でない限り、多少千斤の位置が間違っていようが幅に問題があろうが、
まずは弾き込むことです。
そこまで酷い調整をしている楽器屋もないでしょうから。
たぶん!
弾き込むというのは、一日、3,4時間以上です。
最低1時間弾いてみてください。
すると楽器が鳴り始めるのが分かります。
一日休むと、また元に戻ります。
皆さんも経験あるでしょうが、二胡を始めて最初の2年くらいは、
2,3日弾かないと、音が、またなんか雑音ぽくもどってしまうのを経験していると思うのです。
二胡が本当に良い音になるのは、たぶん毎日弾いたとして、2,3年かかります。
二胡を始めてから、一年くらいしてもっと良い楽器をと、新しく購入して、
てこずっている方も多いのではないでしょうか。
そんな時以前弾いていた初心者用を、引っ張り出して、弾いてみると、
あれ!この楽器こんな良い音がしていたのかと、思った方も多いのではないでしょうか。
二胡の成長は、皮より木に現れます。
その育った音は、楽器の木の部分にたまっていくのですし。
弾いた分、木全体の音色が整ってきています。
皮は、育ってはいきますが、4,5年くらいから、12,3年くらいがピークでしょう。
あとは衰えていきます。
皮は成長しますが、その中に音色は溜まっていきにくいのです。
音色は胴や棹の木の部分にたまっていきます。
多分一回皮を張り替えるころに、本当に良い二胡の音が出てくるのではないかと、
私は考えています。
この楽器好き、と思えるほど弾いてやってください。
そう、思ったら、次から次へと楽器を変えるより、皮を張り替えることをお勧めします。
実際皮を張り替えた楽器は、最初音が固いのは2,3ケ月です。
一番最初に購入した時に比べるとあっという間に、元に戻ります。
むしろ力強い、新しい皮という見方を得て、さらに進化していくのです。
そういう、楽器が、今の日本にも、本場の中国にも、本当に少ないのです。
三味線など皮を張り替えるごとに、音は良く鳴っていきます。
二胡はたくさん弾き込んでやってください。
そろそろ皆さんのお手元にも、「二胡の救急箱」が届いた頃ですね。
簡単な、当たり前のことが書いてあります。
その簡単な当たり前のこと、よく読んで、読み込んでください。
あなたの二胡のことがもっと良く分かるはずです。
すると、二胡を弾き込むことが楽しくなると思います。