二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

うちの胡が、、、弾き易いということ。

2015-05-18 14:38:36 | ■工房便り 総合 
以前から書いていますように、悪い二胡も、ダメな二胡もありません。

選びに選び抜かれた、材料を使った名人精製などと言うのもありますが、

黒っぽい木だからとりあえず黒檀、

赤っぽいからとりあえず、紫檀、などと言う感じで部材自体も木のどこの部分などと考えられていないで、

とりあえずこれは同じ木だろうと思われるものを、6枚張り込んで二胡の胴を作ってしまうという事もあります。

それらは当然持っている基本的な音が違いますから、最初の内は雑音だらけです。

何でこんな悪い、雑音だらけのと、嘆いておられるk多も多いと思います、、

が、です。

人も同じですが、私のようにろくでもない若い時代を過ごしてくると、かえって、育った暁には、

妙に味のある音色になったりもするものです。

たまたま、私は若いころにとんでもなくなく優秀な人に出会って、

色々さとされ、導かれてきたためか、今ではそれほど皆さんのご迷惑になる事もないとは思っていますが??

二胡も、このように、本が雑多な木で組み合わrされたからこそ、その持っている音の厚みと言うのが、

人の気持ちを引き付けるくらいの楽器に育つ場合もあります。

その極端な例が、「やまと二胡」でしょう。

最初、出来上がった時には、私自身、何と言う駄目なものを作ってしまったのかと、、

しかし作った上は、弾き込まなければと1週間ほど弾き込み始めたろこおろ、、

ウン?!、これは、とさらに弾き込んで、更に更に環境としては、二胡にはかなり過酷な、高音と湿気の沖縄に旅立たせました。

半年ぐらいして、帰って来た「やまと二胡」を弾いてみると、

驚くほどの成長をしていました。

大ボリュームときっぱりとした音、さらに弾き込んでいくと、何ともたっぷりとした音色が出て来るようになりました。

ここしばらく修理の二胡の、代替品としてお客様にレンタルしていたのですが、お客様の弾き込みも良かったのでしょう。

その教室の先生(中国人の方)に大変褒められた。

というのをひとつ手に伝え聞いたのです。

これは嬉しかったですね。

あれだけ3種類もの違う木を組み合わせたという、無茶ぶりな二胡が、周りの皆さんの指導よろしくとても立派に育ったようです。

二胡は、もとの良さだけでは良い音になりません。

きっちりとした弾き込みこそ、楽器が育ちます。

先生が、楽器屋が悪口を言おうとご自身が信じてやらないと二胡は育ちません。

良い音が出るようにと、皆さん子育てなさって来てその経験で、特に最初の胡は、わけが分からずどうしたらよいのかというのも、判らず夢中で育ててこられたでしょうが、

それと同じでしょう、きちっと向き合ってやればとても良い子に、結局は育って行きます。

育つ途中では親にも反抗し我儘も良い、多少悪い事もしてきた胡こそとても良く鳴ります。

手のかかかる胡ほどかわいいではないですか。

むしろ自分の指導の仕方教育の仕方ばかりが反省されますが、ちゃんと向き合っていきさえすれば、

旦那も息子も、そして二胡も育ちます。

それにはまず皆さんが、きちっとした育て方を学ばなければいけないのではないでしょうか。

それこそ弾き易い楽器を育てる一つの方法でもあります。









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