え~、一席お笑いを申し上げます。
そもそも以前から興味が有りつつ未知だった落語の世界、
大殿様の入院準備をきっかけに、いざ覗いてみれば、
おや、なにか、やけに親しみ深い、、、。
なんでかなー、と、よくよく考えてみたら、
ありゃ、これ、ワタクシの日常みたいなもんじゃありませんか!
落語には、旦那と口が悪く態度のデカい下働きが出てくる噺の多いこと!
ちょうど、ウチの我儘な大殿様と、
態度のデカい、部下とは思えぬタメ口を利いて、時にやり込めちゃったりする、
このワタクシ、鞄持ち ほぉ みたいのが沢山登場してくる。。。
聴けば聴くほど、まぁ、そっくり!
いえ、落語に頻繁に登場する遊郭遊びをウチの大殿様も好きか、って言ったら、そこは違いますけどね。
あ、でも、クラブっていう、若いにーちゃんねーちゃんが集う遊び場にはご縁はありますが。
ま、クラブと遊郭は全然違いますが、それにしても、
いざ聴き始めるまでは、こんなに遊郭の噺が多いとは思いませんでしたよ。
遊郭は江戸の生活文化に密着していたんですねぇ。。。
ところで、先日ワタクシ足の付け根を傷めまして、
殿ご推薦の長生館に初めてかかってきまして。
いえ、殿のお供ではたまーに一緒に伺う、面識有る先生だったのですが、
施術そのものは初体験。
大殿様が若かりし頃から全幅の信頼を寄せ掛かり付け、
108城の若武者達もこぞってお世話になるほどのピカイチの腕前の先生ですから、
ワタクシの、寄る年波に勝てずに出た長期原因不明の鈍痛も
あっという間に治していただいたのですが。
その時先生に言われたのは、
「アンタ、痛みに鈍い人だねー!」
「へ?」
「これだけグイグイ押すと、普通は悲鳴が出るんだよ、痛くないの?」
「あー、痛いことは痛いですよ、でも悲鳴あげるほどじゃないなー」
「鈍いねー」
「我慢強いんじゃないんですか?」
「いや、鈍いんだよ」
「。。。」
散々、鈍い鈍いと言われて城に戻ると、「どう? 効いたでしょ」 と殿。
「ハイ、おかげ様で。 でも、『 鈍い鈍い 』 と。
『 アンタは鈍いから、いざアンタが痛いって言う時は相当な痛みなわけだから、
痛がってる時はもっと労わってやれって、オレに言われたとボスに言っとけ 』 と伝言です」
「私、労わってるじゃーん!」
「でも、西野さんのいつものデコピン、相当痛いですよ。
ってことは、かなり酷いってことですよね?!」
「むー。。。」
さて、この態度のデカい鞄持ち、日々の仕事のひとつに、
殿が次々に思い付く新企画の小さな芽をフムフムと聞く、という、聞く業務がございます。
フムフムと聞いて、時には思いついたアイディアを乗っけたりして膨らまし、
殿が煮詰めて煮詰めて実現する、という事もあれば、
フムフムと聞いても、15に1つ位は「それって、どうなんですかねぇ???」
という事もある。
とにかく、毎日次から次へとどんどん溢れる出る新しい芽をワタクシに話して聞かせる事で、
殿は自分自身でアタマを整理しているようです。
しかし、柔軟で謙虚なところもあるので決してワンマンでは無く、
自由にワタクシに意見させ、良いアイディアであればどんどん採用してくれる。
(そういうところが多いのでワタクシの態度がデカくなるわけですが。。。ほっほっほ)
ただし、
“まず否定から入る”という事を何よりも嫌うので、
うっかり、即ダメ出ししようものなら、どんなにニコニコ会話している時でも機嫌が急変し、
「また直ぐオマエは否定から入る!」と、デコピンが。
「頭から否定しては何も始まらない!
とにかく一度考えてから、一度受け入れて考えてからそぎ落としていかないと良い物は何も生まれない」
と。。。ごもっとも。
しっかし、このデコピンが容赦無いのですよ。。。
ワタクシも頭の回転が、不規則とは言え、時にはかなり速い(その分カラ回り率も高し)ので、
良い反応を素早く返した時は殿は上機嫌なのですが、
マイナスの反応をすると、速い分だけ、より烈火のごとく叱られる。。。
ですが、ここに1つ困った問題が。
ワタクシ、相槌を打つ時のボキャブラリーの1つとして、
「いや~!」 というのがあるのです。
これを殿は、「嫌~!」と変換して受け取るので、さぁ大変!
否定していなくてもデコピンが飛んで来る。
「いや~」と付けたからって、
「いや~凄い!」とか「いや~見事!」とか「いや~びっくり!」とか、
ワタクシ的には、(日本語としては間違っているかもしれませんが)決して否定形ではなく、
単純に口癖のようなつもりなんですが、
「いや~、、、」と口から発した時点で、即、殿には「嫌~」と誤変換されてしまいます。
まったく、殿の誤変換はPC上に止まらず(皆様にもご不便おかけしております)本当に困った事なんですが、
どんなにワタクシが「“嫌”じゃ無いです!」 と言ったところで通用しない。
学習しないワタクシも何度も同じ失敗をくりかえしては、要らぬデコピンのとばっちりを受け。。。
でも、そのデコピンがかなり痛いもんだと判った今は、
もはやムダに受けるのは馬鹿らしいぞ!(今頃気付くのも鈍い?)
これは何とかデコピン受難の回避策を打たなければ!!
となると、やはり口癖を変えるしかないでしょう。
どれどれ、、、
「いや~凄い!」 → 「うほほー凄いっすねー!」
「いや~見事!」 → 「ひょー!お見事っ!!」
「いや~びっくり!」 → 「ぎょぎょぎょ、ビックリしたぁ!!」(←サカナ君か!)
。。。
ダメだ。。。馬鹿丸出しのノリでしか会話出来なくなる。。。
だいたい、そもそも「い」と、口を開けて発音するのにかかる、最低限で済む、
エネルギーというか、顔面の筋肉等の運動量の軽さ、に勝るものは、
果たして他に有るのだろうか???
近いところで「にゃ~」?
。。。
ダメだ、これも小さい 「ゃ」 が誤変換対象だ。。。
それに大殿様は猫好きではない。 更なる別件の怒りのデコピンが飛んで来る可能性もある。危険だ。
犬ならどうだ?
「わん」。。。言いにくい。。。そもそも、もはや日本語じゃない。
ワタクシがこんなにも頭を悩ませているというのに、
部屋の外からは、若武者達と外で談笑する殿の大きな笑い声が。。。
「いやー、あっはっはーあ!」
うらめしや。
そもそも以前から興味が有りつつ未知だった落語の世界、
大殿様の入院準備をきっかけに、いざ覗いてみれば、
おや、なにか、やけに親しみ深い、、、。
なんでかなー、と、よくよく考えてみたら、
ありゃ、これ、ワタクシの日常みたいなもんじゃありませんか!
落語には、旦那と口が悪く態度のデカい下働きが出てくる噺の多いこと!
ちょうど、ウチの我儘な大殿様と、
態度のデカい、部下とは思えぬタメ口を利いて、時にやり込めちゃったりする、
このワタクシ、鞄持ち ほぉ みたいのが沢山登場してくる。。。
聴けば聴くほど、まぁ、そっくり!
いえ、落語に頻繁に登場する遊郭遊びをウチの大殿様も好きか、って言ったら、そこは違いますけどね。
あ、でも、クラブっていう、若いにーちゃんねーちゃんが集う遊び場にはご縁はありますが。
ま、クラブと遊郭は全然違いますが、それにしても、
いざ聴き始めるまでは、こんなに遊郭の噺が多いとは思いませんでしたよ。
遊郭は江戸の生活文化に密着していたんですねぇ。。。
ところで、先日ワタクシ足の付け根を傷めまして、
殿ご推薦の長生館に初めてかかってきまして。
いえ、殿のお供ではたまーに一緒に伺う、面識有る先生だったのですが、
施術そのものは初体験。
大殿様が若かりし頃から全幅の信頼を寄せ掛かり付け、
108城の若武者達もこぞってお世話になるほどのピカイチの腕前の先生ですから、
ワタクシの、寄る年波に勝てずに出た長期原因不明の鈍痛も
あっという間に治していただいたのですが。
その時先生に言われたのは、
「アンタ、痛みに鈍い人だねー!」
「へ?」
「これだけグイグイ押すと、普通は悲鳴が出るんだよ、痛くないの?」
「あー、痛いことは痛いですよ、でも悲鳴あげるほどじゃないなー」
「鈍いねー」
「我慢強いんじゃないんですか?」
「いや、鈍いんだよ」
「。。。」
散々、鈍い鈍いと言われて城に戻ると、「どう? 効いたでしょ」 と殿。
「ハイ、おかげ様で。 でも、『 鈍い鈍い 』 と。
『 アンタは鈍いから、いざアンタが痛いって言う時は相当な痛みなわけだから、
痛がってる時はもっと労わってやれって、オレに言われたとボスに言っとけ 』 と伝言です」
「私、労わってるじゃーん!」
「でも、西野さんのいつものデコピン、相当痛いですよ。
ってことは、かなり酷いってことですよね?!」
「むー。。。」
さて、この態度のデカい鞄持ち、日々の仕事のひとつに、
殿が次々に思い付く新企画の小さな芽をフムフムと聞く、という、聞く業務がございます。
フムフムと聞いて、時には思いついたアイディアを乗っけたりして膨らまし、
殿が煮詰めて煮詰めて実現する、という事もあれば、
フムフムと聞いても、15に1つ位は「それって、どうなんですかねぇ???」
という事もある。
とにかく、毎日次から次へとどんどん溢れる出る新しい芽をワタクシに話して聞かせる事で、
殿は自分自身でアタマを整理しているようです。
しかし、柔軟で謙虚なところもあるので決してワンマンでは無く、
自由にワタクシに意見させ、良いアイディアであればどんどん採用してくれる。
(そういうところが多いのでワタクシの態度がデカくなるわけですが。。。ほっほっほ)
ただし、
“まず否定から入る”という事を何よりも嫌うので、
うっかり、即ダメ出ししようものなら、どんなにニコニコ会話している時でも機嫌が急変し、
「また直ぐオマエは否定から入る!」と、デコピンが。
「頭から否定しては何も始まらない!
とにかく一度考えてから、一度受け入れて考えてからそぎ落としていかないと良い物は何も生まれない」
と。。。ごもっとも。
しっかし、このデコピンが容赦無いのですよ。。。
ワタクシも頭の回転が、不規則とは言え、時にはかなり速い(その分カラ回り率も高し)ので、
良い反応を素早く返した時は殿は上機嫌なのですが、
マイナスの反応をすると、速い分だけ、より烈火のごとく叱られる。。。
ですが、ここに1つ困った問題が。
ワタクシ、相槌を打つ時のボキャブラリーの1つとして、
「いや~!」 というのがあるのです。
これを殿は、「嫌~!」と変換して受け取るので、さぁ大変!
否定していなくてもデコピンが飛んで来る。
「いや~」と付けたからって、
「いや~凄い!」とか「いや~見事!」とか「いや~びっくり!」とか、
ワタクシ的には、(日本語としては間違っているかもしれませんが)決して否定形ではなく、
単純に口癖のようなつもりなんですが、
「いや~、、、」と口から発した時点で、即、殿には「嫌~」と誤変換されてしまいます。
まったく、殿の誤変換はPC上に止まらず(皆様にもご不便おかけしております)本当に困った事なんですが、
どんなにワタクシが「“嫌”じゃ無いです!」 と言ったところで通用しない。
学習しないワタクシも何度も同じ失敗をくりかえしては、要らぬデコピンのとばっちりを受け。。。
でも、そのデコピンがかなり痛いもんだと判った今は、
もはやムダに受けるのは馬鹿らしいぞ!(今頃気付くのも鈍い?)
これは何とかデコピン受難の回避策を打たなければ!!
となると、やはり口癖を変えるしかないでしょう。
どれどれ、、、
「いや~凄い!」 → 「うほほー凄いっすねー!」
「いや~見事!」 → 「ひょー!お見事っ!!」
「いや~びっくり!」 → 「ぎょぎょぎょ、ビックリしたぁ!!」(←サカナ君か!)
。。。
ダメだ。。。馬鹿丸出しのノリでしか会話出来なくなる。。。
だいたい、そもそも「い」と、口を開けて発音するのにかかる、最低限で済む、
エネルギーというか、顔面の筋肉等の運動量の軽さ、に勝るものは、
果たして他に有るのだろうか???
近いところで「にゃ~」?
。。。
ダメだ、これも小さい 「ゃ」 が誤変換対象だ。。。
それに大殿様は猫好きではない。 更なる別件の怒りのデコピンが飛んで来る可能性もある。危険だ。
犬ならどうだ?
「わん」。。。言いにくい。。。そもそも、もはや日本語じゃない。
ワタクシがこんなにも頭を悩ませているというのに、
部屋の外からは、若武者達と外で談笑する殿の大きな笑い声が。。。
「いやー、あっはっはーあ!」
うらめしや。