二胡工房 光舜堂

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自分でできる二胡の修理【デンペン交換】新しいデンペンを張る

2020-04-19 17:13:52 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
古いデンペンは上手く剥がれましたか?



こういう形をしています、まっすぐではなくへの字なのですね。

これを原型にして新しい、デンペンを作ります・

アイロンと、塩ビの板 ボンド はさみ マスキングテープ,紙やすりを用意してください。

ちなみに、私は220℃でアイロンをかけていますが、もっと低い温度、150℃くらいでもできると思います。

なるべく100℃以上200℃くらいの間が設定できるようなアイロンでやってください。

そこで、まず、塩ビの板を長さ10センチ、巾2センチに切ってください。

2つくらい用意してください。これは塩ビの板が、どのくらいの温度で曲がるかのテストです。



それからアイロン台に切り取った塩ビの板をのせ、アイロンをかけます。

但しまず1秒くらい、

アイロンを外して、塩ビの板を曲げてみると、これでもうまがってしまうくらいの場合もあります。

1秒で曲がらなければ、2秒と少しずつ増やして塩ビの板が曲がるくらいの秒数を覚えてください。

これはあくまでもテストのためです、アイロンを長くかけなくともよいというのを知ってもらうためです。

意外とすぐ曲がるのです。

それから、古い取り外した、デンペンに、平らになるように、アイロンをかけます

注意 先ほどの秒数ぐらいでやってください。

古いデンペンが平らになりました。

これを塩ビの板にのせて、鉛筆やサインペンなおっで形をなぞってください。

それから、その線が残るように鋏で切ってください。



二胡の胴にのせ、このように、片側をバフリングの外側に来るように載せて、マスキングで止めてください。



注意 この時デンペンが動かないようにきっちりと胴の方へもマスキングで止めてください

それから。もう一方の端をもって、胴に沿うように曲げていきます。少し引っ張るようにします。



この時にアイロンで、この角のところに当たるようにしてください



注意 左手は塩ビの板をずーっと引っ張っておいてください。

すると、塩ビは曲がってきます。

注意 曲がり始めたらもうアイロンは当てなないこと。これは大切なことです

そのまま胴に着くまで曲げてください、、力は要りません、先ほどの引っ張る力くらいで自然に曲がります。

そのまましばらく抑えて、少し熱が冷めるまで待ちます、

多分1,分くらいです。

それから、デンペンを外して、鋏で形を整えます、

古いデンペンの形に添うように切ってあればよいと思います。

それから紙やすりで、デンペンの周囲をきれいに磨いてください。

そして肝心なのは、デンペンの裏、胴に接着される部分に、紙やすりを当てて傷をつけてください



プラスティックはボンドが付きにくくはがれやすいですから、表面を荒らしてボンドが食いつきやすくしているのです、

それからボンドを付けます、

つけすぎ注意!!!

何か紙の上にでも置いてボンドをつけてください

付属のヘラの上にボンドを出して、全体にひと塗りくらい、それもしっかりとしごいたくらいです



この時に手にボンドをつけてしまう人もいるかもしれませんので、薄いビニール手袋した方が良いと思います。

それから、素早く、素早くです、



胴のバフリングに合わせて、デンペンを乗せ、マスキングで左右に密着するように張ってください

片側をまず止めて、それから引っ張りながら、マスキングでももう一方へ泊めてください。

後は30分位するとボンドが乾きます、あまり長く置いておくと今度はマスキングにはみ出したボンドがついて、マスキングがきれいにはがれにくくなります。

そしたらマスキングを外し、全体のマスキングも外して、出来上がりです。



それほど難しいことではありませんので、やってみてはいかがですか?

何かわからないことがあったら、メールをしてください。

個別にでもお答えいたします。
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