蛇皮は やはり臭かった

光舜堂の店頭にある一枚の蛇皮、、、１匹分。
今でこそクルクル巻いたままで、ご説明等、必要な時にだけ登場するのですが、
かつて円山町店舗だった時には、オープン当初からダーツゲームの目隠し（←なってなかったけど）として
ダーツ機にぶら下げて、常にご来店の皆様に蛇皮の全貌という物をお見せしていました。

初めてぶら下げてから３年。。。

気付けば この皮、随分と前に仕入れた物。
今では、「こんなペラペラの皮しか仕入れられなかった時代も頑張りました」的な、
過去の苦労の象徴の様な品質です。

現在ではもっと良い仕入れ先も見つかり、
３年の間に皮を見極める目も養われたことで仕入れ先にも認められ、一目置かれ、
西野は優先的に高品質の皮を押さえてもらえるまでになりました。


「そろそろ店頭の蛇、とりかえようか」
「そうですね、蛇として小さいし、皮の厚みも薄いし、インパクトに欠けるかも」

最近 殿とそんな話になり、工房の蛇皮の残骸箱を、物色、、、


しようと、、、


思いましたが、、、、





無理っ！！


「くっさぁーーーっ！」

ただでさえ臭い蛇皮ですが、
良い皮は一段と臭いし、
新しいからまだまだ臭いが飛んでいないし、
梅雨時の湿気で ひときわ臭うし！！

「ダメ。。。触りたくない。。。セレクト出来ない。。。」

それよりも何よりも、

こんな臭いのお店に持ち込んだら二胡屋だって問題だけど、
飲食店の￥ＢＡＲ にはもっと営業妨害になっちゃう！！

￥ＢＡＲ営業中は壁の棚に完全収納され見えなくなる二胡屋道具、
でも、この臭さは、
目には見えねども棚から怪しげな悪臭をにじませるに違いありません。

あれ？ だけど。。。

店頭の蛇が臭くないのは、３年という月日が洗い流したおかげ。

ということは、

光舜堂、オープン当初は臭かったんですかねーーー？？？
あの頃、￥ＢＡＲだけでなくビストロも同時営業してましたがねーーーー？？？

円山町時代の光舜堂が多くの方々から恐れられていたのは、
実は、穴蔵のようだった薄暗い雰囲気のせいでは無く、
本当は蛇皮が臭かったせいだったりして♪


ま、宇田川町には当分持ち込まないことにしたので ご安心を。