二胡の二胡たる所以は、蛇皮です。
他にも蛇皮の楽器はありますが、二胡の蛇皮が弾き込まれて来た時の音の、音色の良さこそ、二胡の音色でしょう。
新しく購入したばかりはパンパンに張っていますが、2、3年も弾きこむと安定して良い振動になります。
その良い音色の時期は、8年~15年ぐらいも続きます。
私のは20年以上持っているよという方の二胡も見せていただきましたし、お話を聞くと、その楽器だけを弾いてこられたというより、他の楽器も弾いてきているということが多いのです。
確かに皮は保存状態が良ければ、4,50年は持つと思います。
しかし弾きこんでその楽器だけを使ってきてれば、せいぜい持って20年ではないでしょうか
。
それも相当良く張れていたとしての話です。(プロの方が選びに選んだような二胡)
楽器としての二胡の皮というのは、張ってあれば良いというものではないというのはみなさんお分かりだと思います。
如何に均一に張られていて、なおかつその均一さが、保たれていくかということに関わって来ます。
その均一さが保たれるには2つの条件があります。
まず最初から均一に張られているという事、
そして、使い始めてから木が動かないという事です。
最初から均一に張られている二胡というのは、非常に少ないと考えて下さい。
量産のものは、普通2台の二胡を抱き合わせで皮を張ります。
張っていくための糸は一本ですから、一枚一枚違う蛇皮の伸び率に対応はできないのです。
もちろん、新しいうちは一応ちゃんとした張力を持っていますから、問題ない場合も多いのですが、
弾きこんで時間が経って行くうちに、伸びやすいおなかの方向へより緩くなっていきます。
直径で15センチぐらいの蛇でも、仔羊など一匹飲みこみますと、直径40センチにもなります。
長さで行くと、45センチくらいの円周が、120センチくらいにも延びてしまうのです。
ですから、相当お腹の方に伸ばさないと安定した緊張力は得られません。
おなかの方向、二胡に作れば、胴の横方向に伸びやすいのです。
量産物はこれはいたし方ありません。
中国ではこれらの量産品がダメになってしまえば、廃棄して次のを購入しますから。
元々が、量産品というのは、2000元くらいか、それ以下のものです。
日本では楽器屋さんによっては或いは先生によっては値段も大幅に変わりますから、多分、
量産品というのは、2,3万のものから30万円以下のものとして売られていることが多いですね。
ごめんなさい、これはホントに楽器屋さんによっても、相当開きがあるのです。
7,8万円で購入した物が、30万円ぐらいで購入した物と同レベルなどというのは、普通に有ります。
それこそ皆さん実感されていると思います。
ただ流石に、どこどこ工房のもの、或いは誰々の作などというのは、一台一台皮を張るせいでしょう、相当に良い張り方をしてあります。
しかし、最近よく見かけるのは、例えこのように工房物であれ、最後の一張りがしていないものが多くなってきています。
蛇皮は、水につけてそれから徐々に伸ばして、乾かします。
いきなり強く引っ張り過ぎると、破れてしまいます。
それを最低でも4回ぐらいは繰り返さないと、未だ伸びしろがあるうちに胴に張られてしまうことになります。
一回の伸ばしにほぼ、1週間から10日はかかります。
乾かして、最低でも、1週間から10日は待ちたいのです、
それを、4回ですから、80日くらいはかかってしまいます。
倉庫代やその他の手間代を考えると一回でも少ない方が良いに決まっていますが、
3回ぐらいで胴に張ってしまってよい事もあるのです。
それは、意外とすぐに良い二胡の音になります。
そして弾きやすいです。
悪い事は、未だ伸びしろがありますから、2,3年弾きこむうちに、相当緊張力が無くなります。
ズルズルとした音になって来ます。
最初は分かりませんから弾きやすい二胡だと考えてしまうのです。
これらのものは、最初から、内弦が音としてはよく出ますが、切れが有りません。
ぼーーとした音になります。鈍いのです。
今からそれこそ5,6年前にはこういう事はありませんでした。
ここ、5,6年の二胡にこういうことが凄く多くなってきています。
弾きやすいという事でよく売れるし、手間を省いていることで、やすくもできます。
しかし楽器は、消耗品では無いと思うのです。
今だけ音が出れば、という考えなのかもしれません。
これは全部の二胡がそうだということでは決してありません。
そう言う物がここ、5,6年増えてきているという事です。
こう言う物を購入しようという時には、他の新品の楽器と比べてみて下さい。
皮を押すとよくわかります、緩いのです。
それからご自分の5,6年以上弾いた二胡と比べて見て下さい。
同じような緩みか方だとしたら、少し考えて、他の楽器とも比べてみて下さい。
とにかく皮は、天然の蛇の生ものなのです。
変化していきます。
その変化が良い状態で続くのが望ましいのです。
他にも蛇皮の楽器はありますが、二胡の蛇皮が弾き込まれて来た時の音の、音色の良さこそ、二胡の音色でしょう。
新しく購入したばかりはパンパンに張っていますが、2、3年も弾きこむと安定して良い振動になります。
その良い音色の時期は、8年~15年ぐらいも続きます。
私のは20年以上持っているよという方の二胡も見せていただきましたし、お話を聞くと、その楽器だけを弾いてこられたというより、他の楽器も弾いてきているということが多いのです。
確かに皮は保存状態が良ければ、4,50年は持つと思います。
しかし弾きこんでその楽器だけを使ってきてれば、せいぜい持って20年ではないでしょうか
。
それも相当良く張れていたとしての話です。(プロの方が選びに選んだような二胡)
楽器としての二胡の皮というのは、張ってあれば良いというものではないというのはみなさんお分かりだと思います。
如何に均一に張られていて、なおかつその均一さが、保たれていくかということに関わって来ます。
その均一さが保たれるには2つの条件があります。
まず最初から均一に張られているという事、
そして、使い始めてから木が動かないという事です。
最初から均一に張られている二胡というのは、非常に少ないと考えて下さい。
量産のものは、普通2台の二胡を抱き合わせで皮を張ります。
張っていくための糸は一本ですから、一枚一枚違う蛇皮の伸び率に対応はできないのです。
もちろん、新しいうちは一応ちゃんとした張力を持っていますから、問題ない場合も多いのですが、
弾きこんで時間が経って行くうちに、伸びやすいおなかの方向へより緩くなっていきます。
直径で15センチぐらいの蛇でも、仔羊など一匹飲みこみますと、直径40センチにもなります。
長さで行くと、45センチくらいの円周が、120センチくらいにも延びてしまうのです。
ですから、相当お腹の方に伸ばさないと安定した緊張力は得られません。
おなかの方向、二胡に作れば、胴の横方向に伸びやすいのです。
量産物はこれはいたし方ありません。
中国ではこれらの量産品がダメになってしまえば、廃棄して次のを購入しますから。
元々が、量産品というのは、2000元くらいか、それ以下のものです。
日本では楽器屋さんによっては或いは先生によっては値段も大幅に変わりますから、多分、
量産品というのは、2,3万のものから30万円以下のものとして売られていることが多いですね。
ごめんなさい、これはホントに楽器屋さんによっても、相当開きがあるのです。
7,8万円で購入した物が、30万円ぐらいで購入した物と同レベルなどというのは、普通に有ります。
それこそ皆さん実感されていると思います。
ただ流石に、どこどこ工房のもの、或いは誰々の作などというのは、一台一台皮を張るせいでしょう、相当に良い張り方をしてあります。
しかし、最近よく見かけるのは、例えこのように工房物であれ、最後の一張りがしていないものが多くなってきています。
蛇皮は、水につけてそれから徐々に伸ばして、乾かします。
いきなり強く引っ張り過ぎると、破れてしまいます。
それを最低でも4回ぐらいは繰り返さないと、未だ伸びしろがあるうちに胴に張られてしまうことになります。
一回の伸ばしにほぼ、1週間から10日はかかります。
乾かして、最低でも、1週間から10日は待ちたいのです、
それを、4回ですから、80日くらいはかかってしまいます。
倉庫代やその他の手間代を考えると一回でも少ない方が良いに決まっていますが、
3回ぐらいで胴に張ってしまってよい事もあるのです。
それは、意外とすぐに良い二胡の音になります。
そして弾きやすいです。
悪い事は、未だ伸びしろがありますから、2,3年弾きこむうちに、相当緊張力が無くなります。
ズルズルとした音になって来ます。
最初は分かりませんから弾きやすい二胡だと考えてしまうのです。
これらのものは、最初から、内弦が音としてはよく出ますが、切れが有りません。
ぼーーとした音になります。鈍いのです。
今からそれこそ5,6年前にはこういう事はありませんでした。
ここ、5,6年の二胡にこういうことが凄く多くなってきています。
弾きやすいという事でよく売れるし、手間を省いていることで、やすくもできます。
しかし楽器は、消耗品では無いと思うのです。
今だけ音が出れば、という考えなのかもしれません。
これは全部の二胡がそうだということでは決してありません。
そう言う物がここ、5,6年増えてきているという事です。
こう言う物を購入しようという時には、他の新品の楽器と比べてみて下さい。
皮を押すとよくわかります、緩いのです。
それからご自分の5,6年以上弾いた二胡と比べて見て下さい。
同じような緩みか方だとしたら、少し考えて、他の楽器とも比べてみて下さい。
とにかく皮は、天然の蛇の生ものなのです。
変化していきます。
その変化が良い状態で続くのが望ましいのです。