イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

95.オリブ山から 2

2006年10月23日 | Weblog
 【写真:オリブ山から下に見える教会】

「今度はですね、すぐ前に玉ねぎの形をした建物がありますが、あれはマグダラのマリアの教会、その一段上の手前の建物が、主の涙の教会といいまして、変わった屋根をしていますが、涙をかたどって作られたと言われています」
「ふ~ん」
「〈ああ、エルサレムよ、エルサレムよ、めんどりがその翼の下に雛を集めるように、幾度おまえたちを集めようとしたことか〉とイエスが嘆いて、涙を流したのを記念した教会です」(マタイ23:37、教義と聖約43:24参照)

「ゲッセマネの園はどの辺にありますか」
「ええとですね、マグダラのマリアの教会の近くなんですが、ここからは木の陰になって見えませんね。明日、ご案内させていただきます。それではですね、写真を撮りましたら、一旦バスに戻ってください」
 ワンダラマンには目もくれず、言われた通りにします。今見た景色のポスターの注文を車内で取って、運転手のダビデさんがまとめて購入してくれました。彼はアラビア語も話しますから、ケンカにならないようにどの人からも平等に買って来るとのことでした。お金もダビデさんが立て替えて・・・・。
 ここでも主の愛をたっぷりといただいて、混乱を避けられたことに感謝しました。良い羊飼いの機転に再び主の言葉を思い出します。

・わが家は秩序の家にして、混乱の家にあらず。(教義と聖約132:8)

 確かにそうでした。今日まで10日足らずの日程でしたが、泉さんと倉田さんを中心に、信仰と希望と愛に満ち、思いやりと喜びの一家族として貴重な日々を過ごしてきました。これも単なる偶然ではないと思います。心から主を求めてやまない人々に対する、主、ご自身の導きと哀れみに違いありません。
 これほどまでに、主の愛と導きを得られる清い人たちが、私たちのグループに参加なさったこと、そしてその恩恵にあずからせていただいていることに気づいた時、どの人もみな、イエス様に思えて仕方がありませんでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

94.オリブ山から 1

2006年10月23日 | Weblog
 【写真:オリブ山から見たエルサレム】

 10月19日(月) 5時10分起床。もったいなくて寝ていられません。3階の部屋から、静かなエルサレムの街を撮ります。食事を早めにすませ、そのまま開店前の売店を数件のぞいて、ガラス越しの下見をしました。金や銀の高価なメズーザーが所狭しと並んで、いかにもエルサレムでした。シナイ山に残してきた小田家族のことが気になりますが、今頃はより一層、家族の絆が強まっているのかも知れません。ボチボチ私たちは見学開始の時間です。
「ボケルトーヴ(お早うございます」
「ボケルトーヴ」

 ダビデさんに挨拶してバスに乗り込み、オリブ山へスタートしました。きれいに整備された見晴らし台まで一気にバスで上がり、そこからエルサレムを眺めるのです。ふと、リーハイはどの辺に住んでいたのかなと、思いをめぐらせました。(1ニーファイ1:4参照)

 毎回、降りる前に注意を受けます。
「ここはですね、絵はがきなどを売るワンダラマンが群がってきますが、相手にしないでください。一人を三人で囲むようにして、お財布を出したとたん、スリにやられますから、絶対相手にしないでください。いいですね」

 念を押されて下車し、エルサレムを眺めながら説明に耳を傾けます。
「まず、金色に光っている丸い屋根の建物が、黄金のドームといいます。正式には岩のドームですね。それから左の方に灰色の小さいドームがありますね。あれはエレアクサ寺院といいます。わかりますか」
「はい」
「それから、ずーっと左の奥の方に、宇宙ロケットのような建物が見えませんか」
「はい、見えます、見えます」
「あれは、眠れるマリアの教会ですが、あの辺りがシオンの丘と言いまして、最後の晩餐の部屋とか、ダビデの墓とかがある所です。それから、岩のドームの向こうに高いビルが建っていますね。そのちょっと手前に、小さな茶色のドームが見えませんか」
「ああ、あれね」
「あれが、聖墳墓教会といって、ゴルゴダの丘ですね」
「嘆きの壁はどの辺でしょうか」
「はい、もう一回岩のドームを見てください。そのまま目を左へ移動しますと、木が植えられていますが、その終りの部分ですね。そこの城壁です。
 ドームを中心にしますと、皆さんが立っておられるオリブ山は東、嘆きの壁は西になります。ですから正式には西の壁といいます」
 皆さん、一生懸命メモしておられます。つづく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする