イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

87.自然の偉大さ ミツペラモン

2006年10月16日 | Weblog
【写真:ミツペラモン】

 水族館から荒野を走り続けて、ミツペラモンへと向いますが、そろそろ荒野にウンザリする頃です。そこで倉田さんが、イスラエルの歌を教えてくれることになりました。走るバスの中で歌いまくります。

♪ヘヴェヌ シャーロム アレイヘム♩
♩ヘヴェヌ シャーロム アレイヘム♪
♪ヘヴェヌ シャーロム アレイヘム♪
♩ヘヴェヌ シャーロム シャーロム シャーロム アレイヘム♪

 「われらはあなた方のところへ、平安を持ってきた」という意味だそうです。歌いまくったあと、そのテープを聞きながら、ミツペラモンに着いたのはちょうどお昼の時間でした。町は540mの崖の上にあります。この辺りの地形はマクテシラモンと呼ばれ、地球の地殻変動と雨水の浸食作用によって生じたものだそうで、見事な大クレーターです。
 展望台から見た景色はまさに、アメリカのグランドキャニオンを思わせました。凄い眺めです。地球が誕生した時の、そのままという感じです。自然の偉大さというより、神の偉大さをひしひしと感じて、心打たれました。おしゃべりな私も、ここでは毎回言葉を失って、黙り込んでしまいます。

「へえ、すっごいなあ。おれ、人生観が変わってしまいそうだ」
「なんか、この世でクヨクヨしてるのがバカらしくなるわね」
 その会話にうなずきながら、同時に、こんな所では本当に助け合わなければ生きられない、宗教なくしては絶対に生きていけないと思いました。その後、暑さが吹き飛ぶような大きな音で、アコーデオンの生演奏をを聞きながら、レストランで昼食です。熱い陽射しと、いくつかのグループの笑い声と、食器の音が調和して建物いっぱいに幸せが満ちています。

 それにしても、喜びに満ちた人がたくさん居れば、こんな荒野も花が咲いたように活気づくではありませんか。はるばる日本から、タンポポの綿毛のようにふわっと飛んできて、こんな想像もできないような場所で食事している私たち、もう日の栄光の世界に救われたような気持ちでした。そして、強く、強く思いました。
「神は、確かに生きていらっしゃる」と。
コメント
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