ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

東日本大震災 復興NPO支援全国プロジェクト 

2011年04月24日 19時30分48秒 | 日記


ちゃんと情報調べずに出かけたので、
被災地NPOの活動報告と、チャリティコンサートを
しているのだと思っていたら
「東日本大震災 復興NPO支援全国プロジェクト」の
設立総会&支援フォーラムというプログラム。

ちゃんとそう書いてあるのに、コンサートと活動報告しか
目にとまりませんでした。

この間、気持ちにも時間にもゆとりがなかったのと、
震災一色に染まることがこわかったので、
あちこちで行われている震災関連のイベントものには、
たまたま行き会ったときには参加しても、
わざわざ足を運ぶことをせずにいました。


近いから、と、
外出の予定もあったから、その帰りにちょっとのぞいてみた、だけ。

なのに、会場で資料をもらったら、
なんだか知った名前ばかり。

コンサートの最中なのに、気もそぞろ。

久しぶりの人にも、久しぶりじゃない人にも、
たくさん会いました。

ただただ迷いこんでしまっただけ、なのに、
こんなに大勢の知り合いに会ってしまうのは、
なんだかうれしいような、だけど、困ったような。

いやいや何も困ることなどないよね、と、
ぐるぐるくらくらとまどいながら、
帰ろうと思っていた予定通りの時間にそっと抜けました。


帰ろうとしたところで、数年ぶりの人につかまって、
いま、どうしてる、どうしてた、お茶しよう。


日ざしがまぶしくて、
まなざしがまぶしくて、
次にいつ会うのかもわからない、
帰ります、とは、言えなくて、
ごちそうしていただいて、おしゃべりをして、
帰途につきました。


なんだかわからないとまどいをかかえて、
一駅歩いて、地下鉄に乗りました。


帰りつくとすでに夕暮れの空。

急いで選挙に行きました。
八重桜がたわわに咲いていて、美味しそう。


休日が、終わってゆきます。

他者の目から言いあてる真実、も、ある

2011年04月24日 19時30分01秒 | 日記
今日会ったばかりの人。

どんな風に何を思い、
どんな風なスタイルでこれまで生きてきたのか、
知らない。
お互いに。

それでも、一部しか話さずにいたのに、
手がけようとしていたことを、言い当てられた。

彼女は言い当ててしまっていることを知らない。


迷いながら、壁にぶつかりながら、
でこぼこの道を進んでいるのに。

実は、と言葉を足して彼女に説明したら、
進むべき道を地図を片手に
着々と歩んでいる、かのごとく映るのだろうか。


そうであれば、うれしいはずなのに。


頼りない私。
頼もしい助言。


どこまで言い示してくれるのか、も少したぐりよせてみよう、かな。

読書日記4/24 川上弘美『パスタ・マシーンの幽霊』マガジンハウス2010.4.22

2011年04月24日 19時29分01秒 | 日記
短編集。
どれがどう、ということもないのだけれど。

クセのない文章は、お水のようにするすると体の中に入ってくる。

パタンと本を閉じて、自分の掌を見つめた。

どうしてだろう、透明人間になってしまったような気がして。

足、ある、手、ある、顔、ある、
歩いて、いる、
手は、ぐ、ぱ、できる、、、

透き通ってしまった体は柱もすり抜けてしまえそうな気がした。

川上弘美と言う人の視線は、自らの存在を消して
誰かの生活の中に入り込み、ながめるような、
そんな、感じがあるのだろう。

風すらも私の体を吹き抜けていくようで、
風船のようにゆらゆらと揺れているような気分で目的地に急いだ。

穀雨の一日

2011年04月23日 23時14分19秒 | 日記
昨晩からどしゃ降りの雨が、
降ったりやんだりの一日でした。

あたたかい雨、春の雨だなぁ、数日遅れの穀雨だなぁ、
と思いながら、
間の悪い雨の強い降りの時間帯にばかり、
外を歩くことになりました。

傘は風にあおられ、レインブーツの中も
びしょぬれ。

さすがに、濡れたソックスをはき続けていたら
帰ってくる頃には、すっかり冷えてしまいました。

残りモノだけど、あたたかいシチューの夕食。
うれしいはずなのに、
なぜか、今日は豚汁に五穀米が食べたかっリして、
天の邪鬼の気分に振り回されていました。

穀雨。
強い雨、恵みの雨でありますように。


人々を、悲しませる雨ではありませんように。

読書日記4/22森見登美彦『夜は短し、歩けよ乙女』角川書店2006

2011年04月23日 23時13分15秒 | 
気になりながら、手を出せずにいた一冊。
もう五年前の作品なんだー、と思いながら。

初めのとっつきの悪さを乗り越えてしまったら、
この不可思議な文体が心地よい。
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%9C%E3%81%AF%E7%9F%AD%E3%81%97%E6%AD%A9%E3%81%
91%E3%82%88%E4%B9%99%E5%A5%B3-%E6%A3%AE%E8%A6%8B-%E7%99%BB%E7%BE%8E%E5%BD%A6
/dp/4048737449


不可思議な文体と描かれている世界が一致しているので安心して読めます。
あわせて、一本の糸がからまりあうことなく意外と整然と結び合っていて、
たたみかけるように展開していく流れも心地よい。

も少し、このしっかりと完結している世界に浸りたいものだなぁ、と思って、
昨晩は一度消した電気をつけ直して、最後まで読み切って安心して寝ました。

森見登美彦ワールド、他のものも読んでみたいぞ、と思わせてくれました。

来週のお楽しみ。