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ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

三島有紀子『しあわせのパン』~月明かりのもとの静かな時間

2012年02月17日 22時36分11秒 | 日記
『しあわせのパン』

映画館に観に行くのを楽しみにしながら、
本を手に入れてしまったのです。

読まずにはおれず。
地下鉄の中で一気に読みきる。

静かな時間を過ごしました。
小さな物語のなかに、
ひたひたと流れる静かな時間を。

映画が先にありきの小説だから、
映像がリアルに浮かび上がってきます。

月浦は、
かつて私が住んでいた地の近く。

あの場所でなら、
こんな風に心を落ち着けた時間を過ごすのは
きっと不可能じゃない。
音のない空間では、
ノイズもおのずと遠のく。


もう一度この静かな時間を過ごすために
ちゃんと映画を観に行こう。

そして、できれば、近いうちにその地へ。

「道」的、学びのスタイル。

2012年02月15日 22時40分01秒 | 日記
「道」的な、学びのスタイルが、身に添う。
「道」的な、ものの考え方が、身に添う。

理由無く、やってみる。
お手本を真似て、
やって、やって、やり続けているうちに、
それらしい形になる。
それらしい形になってくると、
ひとつひとつの所作に意味があることが
見えてくる。

はじめに意味ありき、はじめに意義ありきではない、
「道」的な、学び方は、
おそらく、日本人にはとてもあっている。

茶道を、書道を、香道を、
柔道を、剣道を、合気道を、
「道」として生み出した国だから。


会議という議論の場に居ると、
戦わせるための、論理の構築や、理論武装が
先行してしまうことがある。
そこに時間を割きすぎるのはもったいないな。
ベースをあわせていくための話し合いは必要、
と言うけれど、一緒にやるを、積み重ねていくことで、
合うベースを見つけていくことができるのに。

面白がって、やってみて、
面白がって、なぞらえてみて、
そこから発見することを実りとして
活動に血や肉にしていく学び方、作り方。
振り返ってみたら、こんな発見があった。
その喜びと楽しさとを、得ていくプロセスに
身をゆだねる手法を、「運営」という形に
アレンジできる器量があれば、いいな、と思う。

議論のための議論が、時に人をひどく傷つける。
そんな時間や、そんな場は、敬して遠ざけたいところなのです。
そうではない場づくりに、小さく小さく挑戦中。

みんなで決める。の署名に考える、意思の表示の仕方。

2012年02月14日 21時10分42秒 | 日記
みんなで決めよう!「原発」都民投票
http://tomintohyo.blog.fc2.com/

年末に友人から電話。
都民投票実現のための署名の受任者になりました。
署名集め、苦手なお仕事。

書く、書かないの自由はもちろん差し出された側にあるので、
書けないなぁ、と思ったらことわってもらえれば、それでいいのです。
が、様々な場面で断れない私としては、
差し出すだけで断れない状況に追い込むのではないか、
そう思うと、腰が引けてしまいます。

ただ、今回は、放射能のことでわが子や子どもたちを
案じた人たちの姿が見えていて、
その放射能にまたいつなんどき悩まされるか知れない
おおもとの原発について、投票という形での意思表示の機会をもらおう、
という署名なので、まだお願いしやすいかな、と思い引き受けました。

そして、署名を集めるかどうかによらず、
原爆の悲しい歴史を持つ国で、
どうしてこんなにたくさんの原発がつくられちゃって、
稼働しているのだろうか、という歴史の流れに対する疑問が
とっても大きくあったので、私自身のアクションとして。

2月9日に、私の地域は署名期間を終了したわけです。
署名を集めようとするアクションはなかなかに気が重く、
それでも、地道に一日ひとりと決めて声をかけていくことで半分、
友人が助けてくれたことで半分。
けして大きい数字ではないけれど、数十人の協力を得ることができました。
感謝、感謝。

先週の中ごろ、期間終了日に署名簿を郵送し終え、ホッとしました。

そして、ホッとして少し時間を経て、
もちょっと、がんばれなかったものかな、と思ったり。

もしかしたら、周りの人の中に、声をかけたら参加したかった人、
ほかにも居たんじゃないのかな。

意思の押しつけでは無くて、
署名もまた意思の表示の機会であることを、
もうちょっとフラットにとらえることができたら良かったな。

次は、もちょっと肩の力を抜いてできるかな。
でも、次の機会は、とうぶん無いといいな、とも思ったり。

思えば、遠くへ来たものです。

2012年02月14日 13時48分17秒 | 日記
冷たい雨になった。

昨年の、2月、建国記念日連休、東京は雪が舞った。
窓越しに舞う雪を見ながら、
筆を握り、お茶を点て、一日を過ごした。

あの頃に居た場所から、
ずいぶんと遠いところまで来てしまったなぁ。

4月からの、
仕事も、学業も、研究も、よりみちも、
なに一つ決まっていなかった。
あせらず行こう、という気持ちに
身を落ち着けることができるようになったばかりの、2月。

4月から一気に加速度を増した車の中で、
スピードに馴れず目眩を起こしながら、
時に、目新しい景色を楽しみながら、
時に、道無き道に飛び込んで、傷だらけになったり、
思わぬショートカットで早まわりしたりしながら。
一年、飛び降りることなく、乗り続けてきた。

なんて遠くまで、来てしまったのだろう。

地図をなぞって走るつもりが、
地図を見つけだすように走っている。
振り返ると来たりし道は大きく蛇行しながら地平の彼方。


来年の2月。
東京に雪は舞うだろうか。
私は、どこにいるのだろうか。

思わずニヤリ。トラックにとじこめられた宅急便屋さん。

2012年02月13日 21時31分38秒 | 日記
宅急便のお兄さんから電話がかかってきた。

お荷物を持ってきたんですが、
目の前にトラックを停めてるんですが、
出られなくなっちゃって・・・。

出られなく・・・って?

むむちゃんと顔を見合わせて
外にでると、クロネコのトラック。
運転席、助手席にも人影なし。

トラックの後ろにまわって、
あの~、と声をかけると、お兄さんの声。
すみません、左側のドアを手前に引いてください。

手をかけてぐっと引くと、
照れ笑いの、決まり悪そうな、お兄さんの姿。

ドアが片方壊れていて、うっかり閉じこめられちゃいました。
って。

スタッと飛び降りて、実家からの重たい荷物を
運んでくれる。

ありがとうございました~。
お互いにペコリ。

家に入って、にわかに笑いがこみ上げてくる。
なんだか、おかしいね。
むむちゃんとぷうちゃんと、おかしいね、と
言いながら、おかしさが水増しされていく。

最後はゲラゲラ笑い。
楽しい夜を、運んでくれてありがとう。
宅急便屋さん。