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ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

読書日記2/5 山崎豊子『運命の人』に沖縄を学ぶ

2012年02月12日 21時45分28秒 | 日記
山崎豊子の「運命の人」を読む。
1巻から4巻を一気に読む。

白い巨塔とか、大地の子とか、不毛地帯や、沈まぬ太陽。
骨太で、小説なのかルポなのか、
わからなくなる迫力。
取材量と照らすと、事実を小説的に描いた作品群と
言えるだろう。

今回の「運命の人」は沖縄返還のお話。
沖縄の痛ましい歴史と、現在も起こっている事件。

ストレートに学ぶだけでは
見えてこない日本とアメリカと、そして沖縄の
糸のからまったような関係が浮かび上がる。

NHKでドラマがはじまっている。
配役を思い起こしながら、
名前頼みでは混乱するところを補っていく。

運命の人、登場人物たちが役割を果たしきらずに
終わっていくところもあり、
大きな中のごく一部を切り取っているのだろう。

その、中途で小説が終わりを迎えてしまった
登場人物たちが立つ位置から描く社会と、
その後を、見たい、読みたい、と思う。
おそらく、それは現代のこの社会の側面のあちこちを
写し取って、わかりやすく私たちに示すものであろうから。

平木典子さんのアサーションのお話と、アサーティブであること。

2012年02月12日 19時26分36秒 | 日記
2週間前、平木典子さんを講師に招き、アサーションのお話を聞いた。
本はたくさん読んでいたけど、直接話しを聞くのははじめて。


アサーションは、シンプルなのです。
思ったことを伝える。
ただそれだけ。

伝えたことで、相手を困らせたり
いらだたせたり、不快にさせてしまうのではないか、
先回りして、言葉を呑み込むことがよくある。

平木さんがキッパリ、
思ったことを伝えるだけで、相手の気分を害することはない。
と言い切ってくれて、ホッとする。

もちろん不純物をとりのぞいたシンプルな「思ったこと」
にする段階がひとつ、その手前にはあるけれど。


勝手な先読みでネガティブに関係をいろどらず、
他者への信頼のようなものをベースにつくる
思考の訓練でもあるなぁ、と思う。
それが身に付けば日々は生きやすい。


思考のパターンは、気合い入れて気にかけていると習慣化できる。
ぐっと、ひと気合い入れてみよう。

目指せ、アサーティブな女!
今年のワンテーマ。

ポメラが家にやってきた。

2012年02月12日 18時43分20秒 | 日記

以前からず~っと気になっていたポメラを
買ってしまいました。

今どき、インターネットの使えないキーボードなんて。 
と、私自身も猜疑的。
だけれど、ネットのおかげでする
逃避、よりみち、誘惑との戦いのストレスが
ないってどんな感じだろう、と思って。

そして。

快適です。
開いただけで、立ち上がる素早さ。

PCの使用も、もっぱら、こうしてテキストを打つことに
用いる割合が高いので、
この立ち上がりの早さと
このシンプルさがうれしい。
多機能を苦手とする私には。

キーのピッチをもうちょい狭くして、
もうひとまわり小さくなったらうれしいな。

これで、重たいPCを持ち歩くことも不要になる。

えいやっと、文書を書くために腰をあげるストレスも少なくなる。
ちなみに、バスを待つ時間、
片手で開いて打てた。
携帯より、格段に早く。

ポメラ、新しいお供ができた。

小さな旅。「ALLWAYS 三丁目の夕日’64」の中。

2012年02月12日 18時19分04秒 | 日記
ALLWAYS 三丁目の夕日’64を観に行く。

お決まりのパターンであるのは百も承知しているのに、
まんまとやられっぱなしの二時間でした。

もっぱら堤真一に、そしてちょろっと吉岡秀隆に、
負ける。

泣いて笑って、めがねをかけている暇なしの、
ちょっとした小旅行のような時間。

この連休はお休みの連休にするために、
数週前から照準をあわせて宿題を終えてきました。
結局、小旅行は見合わせることになったけれど、
映画のおかげで、十分リフレッシュできる時間を過ごせました。

幸せって、なんだろう。
日々の穏やかな暮らしの中の、
ほう~っと心がため息をつく、人や事象との出会い。
くつろいだ気持ちの中に笑顔がほころび、
人とのやりとりを楽しむことができる。
小さなことなのに、一人では叶わない。

映画を観ている間、映画の中に一緒に生きて、
しあわせ、の感じを、受け取りました。

映画を見終えて、取り残されたようにさびしい。
そして、その世界の中の住人たちに嫉妬している。

孤の時代に生きていることをうらめしく思っても
仕方のないことだけれど。
あけっぱなしの長屋生活みたいなものは
もう望めないから、新たな形での
ともに生きる「しあわせ」を作り出そうとしている。
ついさっきまで挑んで、仕上げた宿題の
子どもの育ちを支える社会資源調査の結果として
まとめたモデルでは、
居場所としての長屋的活動ハウスのようなものを描いていたことを思い出す。

だけどそこに、心底安心、始終安心は、
ついてくるかしら。

目をとじる。

作られたモデルの結果じゃなくて、
作ろうとするプロセスの中に、
その安心はついてくるのだろう、
と気づく。

だけどなぁ。
そんなふうに、力を尽くしてつくりあげなくては
しあわせを得られない、ということの寂しさに
もういちどぶち当たる。

そして、映画を観ている時の至福。
この時間があれば、生きられるものでもある、と思う。

寒い。
でも日差しは春。

夜10時のかつ丼

2012年02月07日 21時04分38秒 | 日記
レポートの提出の締切を目の前にした学生気分で、
食べる間を惜しんでPCの前に貼りついてまるまる二日間を過ごした。

お風呂に入って体を温めることと睡眠だけは、しっかり確保。

常時、迫る期限を前に削るとしたら睡眠と入浴、
なのに、
今回は食べるほう。
珍しいチョイス。

チョイスというより、作らないと食べるものが無い状態ゆえ、
作る時間と労力をかけられず、仕方なくでしたが。

原稿の中を行きつ戻りつしながら、添付する資料の中にデータを出し入れしながら、
協力してくれた仲間のレポートたちも含めて4万字。

ひとまず、指導教官に見ていただく形までは整えて、
ポストにえいやっ。

修正が大幅にあることを前提にした仕上げだけれど、
とりあず手を離れた。

ふらふらとコンビニへ。
あんドーナツとピザまんを買う。
取り散らかったお部屋でペッタリ座り込んで、あむあむあむ。
食べたら、急に空腹感。

あぁ、がっつりハンバーグとか、食べたい・・・。
胃に重たいものは苦手なのになぁ。

夕方はシンポジウムの司会。
食べるのは、しばらくおあずけ。
カロリーメイトで、おなかをごまかす。

そして、夜10時過ぎに帰宅。
駅前のスーパーのお惣菜売り場で、買ったかつ丼をたずさえて。

夜10時過ぎのかつ丼。
あぁ、美味い!!!

こんな時間に、かつ丼なんて・・・。
こんなにこってり肉肉したものを、こんな時間に
美味しいと感じられちゃうなんて。

人生ではじめての夜10時のかつ丼。

あれ、これってどこかで・・・。
あぁ、そうだ、
よしもとばななの『キッチン』

そうか、これなんだ。
少し、おとなになった気がした。
(あ、もちろん、みかげも雄一も今の私よりずっと若いのだけど)