ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

思えば、遠くへ来たものです。

2012年02月14日 13時48分17秒 | 日記
冷たい雨になった。

昨年の、2月、建国記念日連休、東京は雪が舞った。
窓越しに舞う雪を見ながら、
筆を握り、お茶を点て、一日を過ごした。

あの頃に居た場所から、
ずいぶんと遠いところまで来てしまったなぁ。

4月からの、
仕事も、学業も、研究も、よりみちも、
なに一つ決まっていなかった。
あせらず行こう、という気持ちに
身を落ち着けることができるようになったばかりの、2月。

4月から一気に加速度を増した車の中で、
スピードに馴れず目眩を起こしながら、
時に、目新しい景色を楽しみながら、
時に、道無き道に飛び込んで、傷だらけになったり、
思わぬショートカットで早まわりしたりしながら。
一年、飛び降りることなく、乗り続けてきた。

なんて遠くまで、来てしまったのだろう。

地図をなぞって走るつもりが、
地図を見つけだすように走っている。
振り返ると来たりし道は大きく蛇行しながら地平の彼方。


来年の2月。
東京に雪は舞うだろうか。
私は、どこにいるのだろうか。

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