これがダンナナンダ

精神科に長年入院しているダンナ。

以前は年に2回ぐらいしか会ってなかったが、この1、2年は、病院に迎えに行き、なるべく月に1回外出させている。

今日はその外出の日。

早めの昼食では、私は天ぷら蕎麦、ダンナはうな重と蕎麦とチョコレートパフェを食べていた。

とにかく食べることが大好きなダンナは、体重がMAX100㎏越えだった頃もある。

だが、長年入院していて、現在は60㎏だ。

入院で、40㎏も痩せたダンナ。

昔のダンナを知っている人は、きっと今のダンナを見たら驚くだろう。


お昼を食べた後、長袖肌着が欲しいと言うのでお店に買いに行った。

「俺のサイズは何だろう」

と聞くので、

「Mサイズでもいいくらいだろうけど、まあラクに着ていたかったらＬサイズ買えば？」

と言った。

「ＬＬじゃないかな？」

とまた言うので、

「ＬＬじゃ大きいからＬだよ」

と若干イラッとして答えた。

そして私はＬサイズの肌着をカゴに入れて、レジに並んだ。　

ん？ダンナが向こうで立ち止まったまま来ない。
　
まあいいや。

と、思いながらもう一度ダンナを見た。

ゲッ！！
　
他の人も居るのに、なんとダンナはズボンを下げて、着ているシャツの下の方の裏に着いているサイズを確認していた！

ズボンを下げるということだけでもあり得ない恥ずかしさなのに、ダンナはオムツを履いているのだ。

人前でそれを披露している状態。

私は急いでダンナの所に走り、早くズボンを上げるように怒った。

しかしまったく悪気の無いダンナ。

「やっぱり俺のシャツはＬＬサイズだ。ＬＬを買う」

と言う。

何でもいいよもぉ、ホント恥ずかしいから辞めてくれ。

急いでＬＬサイズの肌着を買った。


今日はこの後ダンナは、トイレでトイレットペーパーをたくさん使いすぎてお店のトイレを詰まらせてしまった。

お店の人は、「大丈夫ですよ、直しておきます」と言ってくれたが、

本当にいろいろやらかす困ったダンナだ。


昔から変わった人だったが、こんなじゃなかった。

なんでこんなになったんだ。

わたしゃ哀しいよ。