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海の見えるスナック

2016年10月20日 | 日記
昨夜は親友の岸川(仮名)から電話が来て、久しぶりに長話になった。

岸川は高校の時からの友だちで、私が住む所から車で2時間半離れた沿岸地域のY町に住んでいる。

高校時代、私は寮に入っていたが、岸川も寮生活だった。

寮生活は、6時起床、廊下に出て点呼から始まって、夕方6時門限、11時消灯とか、けっこう高校生にとっては縛られた時間や規律正しい生活をさせられていた。

4人部屋で、誰か一人でも点呼や門限に1分でも遅れると、連帯責任で4人でトイレ掃除をしなければならなかった。

まあでも厳しい生活とはいえ、寮生100人近くの集団生活は、楽しいことの方が多かった。

クリスマス会や3年生の追い出しコンパとか、何かとお楽しみ会もあったのだが、ふだん汚くしている部屋ワースト3は、そこで余興をしなければならなかった。

ワースト3は寮母さんが毎回選ぶ。

私も1、2回選ばれて笑、物まねをしてみせたりした。

そして、毎回欠かさず選ばれるのが岸川の部屋だった。

半年に一回部屋替えがあるのだが、岸川がいく部屋は必ず選ばれた。

しかも毎回汚い部屋ナンバーワンで。

昨夜はそんな思出話もして大笑いしたのだが、更にお腹を抱えて笑った思い出もあった。

高校卒業を間近にした頃、唐突に岸川が私に、

「高校を卒業したら一緒に欽ちゃん劇団を受けない?」

と、真剣に言ってきたことだ。

あの時は二人で真剣に考えたのだが、思い出すと可笑しくて可笑しくて笑

「結局なんで受けなかったんだっけ?」

と聞かれて私も思い出せなかった。

まあ、高校を卒業したら岸川は仙台の短大に、私は東京の専門学校に行くことになってたし、今さら進路を変えれなかったのだろう。

それにしても欽ちゃん劇団て笑


昨夜はお互いの仕事や家庭の話をしてちょっとしんみりした後、またしても唐突に岸川が言った。


「いつか一緒に水商売、スナックでもしたいね」


したいねって笑


「ああ…それいいねぇ、海の見えるところでね」


海を見ながら、5年半前に波に消えた私達の友だちをいつも思い、店をやるのもいいなあ。


あれ?

私、料理苦手だし、岸川も料理上手なイメージないぞ。


料理が不味くて、店の中が汚くて、カウンターにちんちくりんなババア二人が並んでる、

こんな店で良かったら、皆さん、いらしてください。


























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