モリむら金夜

むらちんです



東京には近づかないモリ

東京は恐ろしいから絶対嫌だと

そんなモリと久々に拾い出撃

モリの道具を積みこみ車のキーを回す

東京方面は調子良いみたいだからたまには行ってみるかい？



モリが言う

　むらちん、最近すっかりシテーボーイ気取ってるみたい・・・・

　相変わらず出張も多いみたいだね

　和歌山土産持ってくるの忘れたなんて

　そんなの今度でいいよ

　欲しいものは何もないんだ



　ただ・・・・

　都会の絵の具に染まらないで帰ってくれさえすれば・・・・



黙りこむふたり

沈黙の続く車内



モリ・・・・

さみしくさせてごめん

そうだよね

俺、キラキラした東京で変わってゆく自分が嬉しくてちょっとイイ気になってたかもしれない

自分を見失ってた



アクセルを踏み込む

目指す先はむかし夏に二人でよく過ごしたあの場所

二人の夏物語

思い出をたどりあの頃の二人に戻れるかなんて・・・・(笑)





あの夏のシャローのずっとテッペン

　　　↓

そこより下流側の俺がみつけておいた藪こぎ場所

　　　↓

もっと下流の橋周辺





モリがアウトベンドで何かを掛けたと

だが俺には何もなし

てか、ロストのみ

いつかの夏と同じくボウズ

俺の７月の一本目はこの日もデズ

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