むらちんです
先週、ひさびさにモリと呑んだ
てか、半年ぶりにモリと会った
俺の今シーズンのヒラメ狙い釣行なんかを肴に呑む
モリが言う
そういえば最近あの秘境には行ったのかと
正直とても怖くてずっと触れないでいたあの秘境
秘境ポイントのドンツー
とにかくいろんな意味で危険なドンツー
山道を越え藪漕ぎし、ぬかるむ箇所や真っ暗な箇所を行く崖下のポイント
一歩でも足を踏み外すと死ぬ
危険なのはそれだけではない
幽霊、危険生物、危険人物が今にも出てきそうなそんなポイント
モリから言われ、ハッ!とした
ドンツーは怖いから行ってない
ドンツーに近づけない臆病者め!
弱虫め!
そうモリに言われた気がした
いかん・・・・
男ならいつだって強くなければならない
男なら、やさしくなくても常に強くなければならない
だったら週末は勇気を出して行ってみるとするか
その晩、心の中で誓った
土曜明け方
3時過ぎからドンで開始
先行者1名だったが、あとから数名入ってきた
同業達からセーフティリードを保ち、浅い面を撃つ
状況は悪くなさそうだったんだが何も出ず、6時頃には撤収
少しの休憩を挟み、移動
ひさびさのドンツー
よく思い出せないが、たぶん2年以上はきてなかったんじゃないか?
草をかき分けて山道を進む
正直、何度か心が折れかけた
恐怖心が何度か込み上げ、先へ進むことをためらわせる
藪といい、暗がりといい、やはりひとりだと怖い
燦々と陽が出ていても、やはり怖い
まあ、なんだかんだと崖下までたどり着いた
同業が1名、実績場所を撃ってる
そこには近寄らぬように、7時頃から広いサーフのランガンを開始した
天気も良く、とても気分がいい
やがて同業も引き上げてゆき、広大なサーフに俺ひとりとなった
ふと崖をふりかえると、窪みの中に茶色の塊・・・・
枯葉の塊ではない
キョンだ
俺以外、誰もいない海
極度に警戒心の強いはずのキョンも油断してたみたいだ
パチリと写真を撮ってやった
まあ、このあと走りづらいサーフを逃げてったが
どんどんサーフを撃っては進む
何も反応は無いが楽しい
気分がスカッとする
やがて崖を誰かが降りてきた
犬と一緒に降りてきた
同業ではない
ヤバいのか?
噂のアレか?
とにかく目を合わさないように注意だ
やがてサーフを撃つ俺の後ろを通りかかる
ワンッ!
犬が嬉しそうに吠える
条件反射的に振り返り、つい微笑みながら犬を見る俺
その先から俺に軽く頭を下げる、グラサンをかけたイギリス人ふうの、その男
俺も会釈を返す
よく覚えてはいないが、なんとなくペットショップボーイズを連想させる細身の男だった
コンタクトは、その一度きり
ただの犬の散歩だった様だ
崖が大きく崩れた箇所を通り、歩いていける限界まで撃ち込んでみたが、やはり反応はない
やがて潮もフルに満ちてきて、俺も撤収することにした
キョンの亡骸が転がってた
崖上で足を踏み外したのだろう
一応、手を合わせておいた
俺ももう上がろうかなな頃、崖上から誰かが降りてきた
ポツリポツリと降りてくる
一人で降りてきた小太りの男は、上を脱ぎ肌を焼きはじめた
別の一人で降りてきたマッチョな男は、サーフの先へ消えていった
今度は、二人連れのマッチョな男が降りてきた
やはりサーフの先へ消えてゆく
また二人連れの男が降りてきた
やはりマッチョ
噂は本物だった様だ
とにかく目を合わせちゃいけない
ヘタこくと、アッチの世界へ連れて行かれてしまう
一目散に崖を駆け上がり、サーフを後にしたのだった
この後はポイントを探りながら南下
地磯が広がるポイントばかり
いつか、ベタカン無風な時にでも入ってみよう
ここんとこ南房も外房も、本命が釣れなくても、フグやら何かがとりあえず相手してくれるはずなんだが、今回はサッパリだ
アジ漁港に入った
だがサビキに何にも出ず
アジ漁港裏の漁港に入った
家族連れがサビキ中
ここぞとばかりにサビく
狙い通りにやはり釣れた
謎の魚
2匹釣り、あのひと釣ってるよ! と家族連れに言わせたところで満足して終了
夕方前に撤収したんだが、帰りは睡魔に襲われ、コンビニで就寝
気づけば23時半
内房へ繰り出すかどうか迷ったが、夜明けのテトラ撃ちでもしようかと、移動したのだった
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