有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

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市境の峠を越えて(2)

2024年04月20日 | 山野草
市境の峠の向こう側へ花を見に行った続きです。
10分程移動し、白花のジロボウエンゴサク(次郎坊延胡策)を見に。
ほぼ白ですが唇弁と花の中は赤い株。

こちらは全て真っ白な株。 

突然変異でしょうが毎年見られます、でも普通のジロボウエンゴサクと比べ花数が少ない。
普通はもっと花を沢山さかせます、そして白花は数株しか有りません。

ネコノメソウ(猫の目草)がまだ咲いてました、平地ではとっくに種になってます。 

シロバナジロボウエンゴサクの他にもう一つの目的の花、イワカガミ(岩鏡)。
少し早過ぎたようで蕾の方が多かったです。
ヤマイワカガミ(山岩鏡)なのかナンカイイワカガミ(南海岩鏡)なのかはっきりしません。

なんとか咲いてたのを見付けました。 

イワウメ科イワカガミ属の常緑多年草。
ヤマイワカガミなら中部地方~東海の太平洋側、ヤマイワカガミなら東海~和歌山に分布。
花冠の直径は10~15mm。

ニョイスミレ=ツボスミレ(如意菫・坪菫)。
スミレ科スミレ属の有茎種の多年草で北海道~九州に分布。

葉の基部の湾曲が深く、唇弁に紫の筋、側弁の基部は有毛、側弁が捩じれるのが特徴。 

見た事の無い蝶を見付けます、帰って調べたらミヤマセセリ(深山挵)でした。
セセリチョウ科チャマダラセセリ亜科、前翅長17~19mm、北海道~九州、幼虫で越冬。
年一回3~5月に発生、この時期にしか見られない蝶。

アサヒナカワトンボ(朝比奈川蜻蛉)の未成熟♂。
カワトンボ科カワトンボ亜科、48~64mm、北海道~九州に分布。
♂は褐色と無色の翅の2型で縁紋が赤い、♀は無色の翅のみで縁紋が白い。
画像は褐色の翅で縁紋が白ですが、未成熟の♂の縁紋は白で、成熟すると赤くなるそうで。

アマドコロ(甘野老)。
キジカクシ科アマドコロ属の多年草で北海道~九州に分布、背景の青はハルリンドウ(春竜胆)。

スズメノヤリ(雀の槍)の群生の中のホオジロ(頬白)。 

キタテハ(黄立羽)。
タテハチョウ科タテハチョウ亜科、前翅長22~34mm、北海道~九州に分布、成虫で越冬。

ベニシジミ(紅小灰蝶)はあちこちで見られるようになってます。 

現在いたる所でクマバチ(熊蜂)が縄張りへの侵入者を見張ってるのが見られます。 

咲き残りの桜の花で吸蜜しようとするクマバチ。 

モミジイチゴ(紅葉苺)、花が全て下向きに咲くので撮り難い花。 

名前の由来は葉がモミジに似てるからですが・・・。 

バラ科キイチゴ属の落葉低木で中部地方以北の本州に分布する日本固有種。
花の直径は約30cm。

目的のイワカガミの開花がまだ少なかったのが残念な峠の向こう側でした。
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