鮎の俳句日記

その日の徒然を載せていきます

おくのほそ道を書く 岩沼

2012-07-30 16:04:50 | おくのほそ道を書く(月)





この岩沼に古歌で有名な武隈の松がある

幹の根本から二またに分かれ昔の姿をたもっていた。

樹齢千年にふさわしい姿である



   武隈の松見せ申せ遅桜   


陸奥の遅桜よ芭蕉翁がつくころには桜は終わっているだろうから
ぜひ武隈の松をお見せしなさい。


と 挙白(芭蕉の弟子)が句を贈ってくれたので
返礼の挨拶句を詠んだ



         桜より松は二木を三月ごし



桜の頃から 見る日を待ちごれていた それが三月経ってようやく逢うことができた。











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愛犬のボブが死にました。

2012-07-29 08:37:58 | 今日の俳句




書くのをためらっていました。

先日16年間我が家の家族としていてくれた愛犬の「ボブ」がいなくなりました。



5月の後半から食欲がなくなり

6月に入ってからは 下痢をするようになりました。


歩くのも 後ろ足の踏ん張りがきかなくなり ねたきりになってしまい。

7月に入ってからは 何も食べないとゆう状態になりました。


ビスケット ちくわ ゼリー 食べてくれると思うものを 何でも

冷蔵庫にそろえて 少しでもとおもってましたが

それらのものを 全部のこして いってしまいました。



特に アンパンが 好きでした。

しまいには アンパンも 戻すようになって 痩せ痩せになってしまったの。



野辺の送りには

アンパン 白い百合の花をもたせて 送っていきました。



この世は 出会いと別れの繰り返しといいますが

別れは ほんとうに 悲しいものです。


家族の一員として 良くお留守番もしてくれました。

一番うれしいのは 出迎えてくれるときの その「よろこび」



今 私は ぬけがらのようになっています。

でも 生きているものは ボブの分もがんばって やっていかねば

早く もとの 生活にしなければ ボブに笑われますね。




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デイゴの花

2012-07-19 20:38:58 | 今日の汗駄句




デイゴの花が咲き始めました。

この地方は 木曽 長良 揖斐の三川がながれていて
昔から 水害のおおいところです。

江戸時代には 薩摩から 
水害がおこらない様 工事をしてくれたところです。

近年になって 交流が始まり
南国の花 デイゴがうえられています。

その花が今年も 目をたのしませてくれるようになりました。




       水害の街の片隅梯梧咲く




               鮎





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おくのほそ道を書く 笠島

2012-07-17 09:33:30 | おくのほそ道を書く(月)






笠島の里にはいりました。

中将 藤原実方の墓はどのあたりかと 土地の人にたずねると

「ここからはるか右手 山の麓 そこには 道祖神のやしろ 実方のかたみの薄が今も残っている」
とおしえられる


しかし おりからの 五月雨で 道がぬかるんで 歩きづらい。

遠くからながめるだけで 素通りした。




        笠島はいづこ五月のぬかり道





実方は平安時代の歌人 小倉百人一首にもとられている。

天皇のご機嫌を損じて 陸奥の守になりましたが 任地にて客死しました。










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句鑑賞 尺取虫

2012-07-14 21:05:07 | 句鑑賞 Ⅰ(土)






             尺取虫や世間見えぬと立ち上がり





                         柴田由乃



                    句集 「余生小粋に」より






尺取虫が後ろ脚で半分立ち上がった姿を
世間が見えないから
もっとよく見ようととして立ち上がった姿を
捉えた ユーモアー溢れる句である

揚句は 尺取虫の立ち上がる姿を句材とし
その姿に何かを求める
必死さを感じとった
尺取虫は「世間が見えぬ」と 立ちあがったのである

見逃せないのは
尺取虫の姿を見て誰もが感ずる
おかしみや 滑稽さの感覚を素直に昇華して
句にしたと言う点である
それこそが「世間みえぬと」の借辞の真骨頂なのである

俳句には表現のうまさ
技術 芸 というものも 必要だが

このような原感覚
驚きの念を失わない素直さが
最も必要とされるのではないだろうか。


今津大天  俳句の対話術 より







わずか数センチの尺取虫が
背伸びをしたところで どれだけのものが見えるように
なるのかしら

それを大仰に 詠ったところに
おかしみを おぼえます。

いや 皆 尺取虫でさえ 
必死に 世間からずれないように
世間の風を 乗り切って 生きているのです。

自分の感じたことを 素直に詠う

これこそ 俳句の真髄なのでは ないでしょうか。





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2012-07-13 13:30:36 | 和歌に親しむ







          蓮葉のにごりに染まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく





                僧正遍照



               古今和歌集  165





蓮は泥のにごった水の田に育っているが

その花はきれいで 少しもにごってなぞいない。

にごっていない 心をもっていながら

どうして 葉に置く露を
玉とみせかけて いるのだろうか。




きれいな 蓮の花が今年も見られるように
なりました。

今年はどこも 花のかずが 少ないように感じる
のですが まだはやいのかなぁー。

夏の聖花  蓮
花の浄土の満開の池
もうすぐ 蝶蜻蛉もみられるようになるでしょう。





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閑古鳥

2012-07-11 16:31:58 | 句鑑賞 Ⅱ




      松尾芭蕉の句に




         うき我をさびしがらせよ閑古鳥








閑古鳥と聞くと
閑古鳥がなくとかといって
寂しさが ましてきます。

閑古鳥は カッコーのこと
カッコーのなく そのこえに憂いさも おぼえますが

そのカッコーに さびしがらせよと 言います。

芭蕉は憂いさをひめながらも
カッコーよもっと さびしがらせよと
言うのです。

芭蕉は 憂いごとから目をそらせたりしません。

芭蕉の 精神の 見える一句ですね。





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おくのほそ道を書く 佐藤氏の遺跡

2012-07-10 09:22:34 | おくのほそ道を書く(月)







           佐藤庄司の旧跡




            笈も太刀も五月に飾れ紙幟





もじずりの石をみたあと 瀬の上という宿場に出ました。

人に尋ねながら 佐藤氏の居城丸山城跡にでた。

また近くに佐藤氏の菩提寺があって 佐藤一家の石碑が残っている。


寺に入ってお茶をいただいた。

ここには 義経の太刀や弁慶の笈が保管してあって寺宝としてあった。



芭蕉は せめて笈や太刀を紙幟といっしょに 飾ってほしいと この句を詠ったとか

実際芭蕉が目にしたのは 義経の笈と弁慶の書写したお経だったとか。

芭蕉の思いの感じられる句です。





先日関が原を歩いたとき 義経の母常盤御前が建てたというお地蔵さまにであいました。
いづれ この道を義経が通るだろう ここから守ってやりたいと建てたお地蔵様でした。

義経と弁慶が奥州にのがれていく それにまつわる 秘話 良いお話がありますね。










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赤帽子

2012-07-09 15:29:35 | 今日の汗駄句





       赤帽子や電車ごっこに青田風





             鮎 





良いお天気になってます。

これは梅雨の晴れまでしょうか。

近くの保育園の園児は

青田の中を風に吹かれながら お散歩してました。

電車ごっこのごとく先生が
前と後ろをもち
園児がその間に入っての散歩です。

かわいいー。



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麻衾

2012-07-07 20:30:49 | 句鑑賞 Ⅰ(土)





       麻衾吾を焼く炎美しき






                  柴田由乃   余生小粋により




「吾を焼く炎」とは、死んで火葬に付されることに他ならない。


しかし、死んでもいない自分が焼かれるのを、自分が見るわけがない。

とすると、夢か作り話ということになる。



仏教では現実界はもともとわれわれが思うほど現実ではない。

死後の一時期は「中有」と言って字のごとく、中途半端な、宙ぶらりんな存在なのだが

夢も存在の一種と考えられている。

したがって、夢は現代人が思うような、幻の世界とは違う。

インデアンも言うように 夢の世界は、過去の人々とも、

他の動植物や他の生命体とも心を通わせることが出来る時間空間を越えた世界なのだ。



とくに作者には夢や霊が幻ではなく

この世界と同じような現実性を持っていることを知れば

読者には気味悪い恐ろしい句も

作者には美しい感動的な情景であったことが分かるのである。



今津大天  俳句の対話術より




この作者は 第六感が すこぶる敏感にはたらいたりすることがある。

夢の世界ははたして ただ夢だけで終わるのであろうか。

いえいえ 何かを我々に教えてくれたりする。

そんな現実でもないつまり中有の世界 ましてや 自分が焼かれることを想像することは恐ろしい。

しかし いつかは そうゆう時が必ずくるのです。






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七夕

2012-07-07 16:23:30 | 今日の俳句





        七夕や野にもねがひの糸すすき





          小林一茶



今日は七夕さまです、

一年に一回逢えるという星合の日です。

昨日の夜は荒れたお天気でしたが うって変わって良いお天気になりました。


こんやは お星様に逢えそうです。




七夕は まだ夏の盛りにもなっていないのに 秋の季語です。

他に七夕にまつわる季語には



棚機 棚機つ女 七夕祭り 乞巧尊 星祭り 星の恋 星迎 星今宵 二星 牽牛 織女 彦星 織姫
七夕竹 七夕流し 願いの糸 五色の糸 鵲の橋


ここんなにもたくさんあります。

なお かささぎの橋とありますが


牽牛と織女のためにかささぎが 天の川」に渡した橋「かささぎの橋」から 季語になっているのでしょう。




なお百人一首に 家持の


  かささぎの渡せる橋に置く霜のしろきをみれば夜ぞふけにける



「冬の夜、天の川にかささぎが掛けた橋におりた霜が真っ白になっているのを見ていると、夜もすっかり更けてしまったよ。」

こんな意味ですが、七夕には、かささぎが翼を並べて天の川に橋を渡し、彦星を渡らせると言われています。


こんなロマンチックな夜 今夜は星を見上げてみましょう。



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byむし倶楽部

2012-07-06 17:18:06 | 虫倶楽部 6のつく日




毎月六のつく日は虫倶楽部です。

今日は時々雨の日 虫さがしたけれど かろうじて

ありんこが いました、みえるかなぁー。






こちらも見えますでしょうかしら。



川にはぼうふらがせわしなく動き回っていました。


孑孒 こう書いてぼうふらと読みます。

ほかにぼうふりとも言うらしいです。



      孑孒の地蔵の水の他しらず




        山尾 玉藻







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長雨

2012-07-05 20:57:39 | 句鑑賞 Ⅱ






         卯の花腐し大方は妻の客



           森ゆきお




卯の花腐しは卯の花を腐らせるほと 降り続く雨のことをいいます。

外に出るのも億劫な雨が降り続くとき 外出もできず

訪れるのは 妻の友人ばかり 絶え間のないおしゃべりが聞こえてきます。

それをほほえましく 聞いている夫

それを季語の「卯の花腐し」が代弁しています。

ほのぼのとした夫婦の愛がかんじられますね。




今日も梅雨の雲が一日中覆っていました。

夕方には雨がぽつぽつ降りました。

このような 長雨にはなっていませんが たまには スカッとした空みたいです。





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夏の川

2012-07-05 18:04:15 | 今日の俳句




蒸し暑い日になりました。

  冷たいものがほしい日でした。


  ニッキの味の 寒天の菓子を冷蔵庫に いっぱい 買ってきていれました。


  このお菓子は コレステロールすくなくてすみますかね。

  
  でも甘いからコレステロールはたまるかもね。







      そんな夏の一日に 少しでも涼しげな 蕪村の句をどうぞ




     夏河を越すうれしさよ手に草履




この写真の川はどう見ても 渡れないようですね。

でも浮き草が浮いていて 涼しげな川でした。








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