鮎の俳句日記

その日の徒然を載せていきます

閑古鳥

2012-07-11 16:31:58 | 句鑑賞 Ⅱ




      松尾芭蕉の句に




         うき我をさびしがらせよ閑古鳥








閑古鳥と聞くと
閑古鳥がなくとかといって
寂しさが ましてきます。

閑古鳥は カッコーのこと
カッコーのなく そのこえに憂いさも おぼえますが

そのカッコーに さびしがらせよと 言います。

芭蕉は憂いさをひめながらも
カッコーよもっと さびしがらせよと
言うのです。

芭蕉は 憂いごとから目をそらせたりしません。

芭蕉の 精神の 見える一句ですね。





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長雨

2012-07-05 20:57:39 | 句鑑賞 Ⅱ






         卯の花腐し大方は妻の客



           森ゆきお




卯の花腐しは卯の花を腐らせるほと 降り続く雨のことをいいます。

外に出るのも億劫な雨が降り続くとき 外出もできず

訪れるのは 妻の友人ばかり 絶え間のないおしゃべりが聞こえてきます。

それをほほえましく 聞いている夫

それを季語の「卯の花腐し」が代弁しています。

ほのぼのとした夫婦の愛がかんじられますね。




今日も梅雨の雲が一日中覆っていました。

夕方には雨がぽつぽつ降りました。

このような 長雨にはなっていませんが たまには スカッとした空みたいです。





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卯波

2012-06-23 20:23:20 | 句鑑賞 Ⅱ





         あるときは船より高き卯波かな




         鈴木真砂女





卯月にたつ波を卯波といいます、 ときには 大きな波になることもあります。



彼女は この波を人生にたとえて いるのでしょう。

人生においては 時には 自分には思いもよらない大きな波がきます。

それでも 私たちは 乗り越えて 人生を全うしていかねばなりません。


いつかは 穏やかな 波になることを祈って。










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今日の句 夏至

2012-06-21 18:37:02 | 句鑑賞 Ⅱ





今日は夏至 でも 朝から雨


揖斐川長良川はこのところの雨で増水しています。

しかし 遅くまであかるいですね。

こんなころの季語は 短夜がにあいますが

今日は「夏至」の句を探してみました。




        地下鉄にかすかな峠ありて夏至





           正木ゆう子




これから 正確には季節の折り返し地点

だけど 実際には 暑さはこれから

地下鉄も 季節も 知らない間に 節目を通り過ぎて いってしまうものなのですね。



そんなことを 感じました。








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