初夏 2012-05-15 14:47:12 | 短歌に親しむ 初夏の街をかろがろ渡りゆく風と後先なくて歩めり 石田比呂志 「風と後先なくて歩めり」 もし 風に遅くも早くもなければ 風は感じられないでしよう。 一見矛盾しているかのような 歌ですが 風は後になり先になって 一緒にあるいているのである。 この歌には かろやかな 初夏が感じられます。
藤 2012-05-03 16:40:18 | 短歌に親しむ 藤の花が咲いてきました。 藤棚のしたは 良い匂いがいっぱいです。 匂いに誘われて 蜂さんも やってきます。 藤の房は風にゆれて 時折花びらも 肩にかかります。 瓶にさす藤の花ぶさ短かければ畳のうへにとどかざりけり 正岡子規