鮎の俳句日記

その日の徒然を載せていきます

2012-07-13 13:30:36 | 和歌に親しむ







          蓮葉のにごりに染まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく





                僧正遍照



               古今和歌集  165





蓮は泥のにごった水の田に育っているが

その花はきれいで 少しもにごってなぞいない。

にごっていない 心をもっていながら

どうして 葉に置く露を
玉とみせかけて いるのだろうか。




きれいな 蓮の花が今年も見られるように
なりました。

今年はどこも 花のかずが 少ないように感じる
のですが まだはやいのかなぁー。

夏の聖花  蓮
花の浄土の満開の池
もうすぐ 蝶蜻蛉もみられるようになるでしょう。





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額田王の歌を

2012-06-26 19:52:25 | 和歌に親しむ





       熱田津に船のりせんと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎいでな




          万葉集 巻-1  8



          額田王





  あまりにも有名な 歌を選んでみました。


  天には月 潮もみちて 昔の船は潮まかせ


  潮にのり 大海原に 漕ぎ出していくのです。


  未知の 世界へも。











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和泉式部の蛍の歌を

2012-06-05 20:34:26 | 和歌に親しむ





蛍袋のはなが 咲き始めました。

この花が咲くと いよいよ蛍の季節がちかずいたと 感じます。


今日は 和泉式部の 蛍の 歌を




        もの思えば沢の蛍もわが身よりあくがれ出ずるたまかとぞみる



               後拾遺和歌集  1162

                   和泉式部





思いにふけっていると 沢の蛍も
あの人が恋しくて 私の体から ぬけでた 魂のようです。



和泉式部さんは 恋多き女性とききます。

そのおあいてには

親王さんの 名が 二人も

為尊親王   敦道親王

とんなに 素敵な 女性だったのでしょう。


その 和泉さんも こんな 恋するお歌を 残されたのですね。


もうすぐ 蛍が飛びます、 式部の歌を思い出しながら 見ることにいたしましょう。












卯の花

2012-05-22 19:07:33 | 和歌に親しむ





      卯のもいまだ咲かねば不如帰佐保の山辺に来鳴き響もす





            大伴家持




         万葉集   1477