日々徒然なるままに

日々感じたことを書いていきます、よろしくお願いします

神迎祭に参りました part3     銀龍の言葉

2019-11-09 19:31:44 | お祭り
こんばんは。
朝からよいお天気でした。
北の方ではかなりの積雪と聞きますし昨日が立冬とのことですが、この辺りは暖かくそのような気配すらありません。





                             





                                  




                                  




                                     
                                     (昨夜の月)




一昨日の夜であったか信者さんの娘さんが、そうとは知らずに明日(日曜日)出雲大社へ縁結びお越しになりたいとのご連絡がありました。
早く聞いておれば、縁結び大祭へご案内しましたのにと申し上げましたが、それは此方側がしっかりとこの6日から一週間神迎祭に続いて
神在祭等がございますとのご連絡を致していなかった不行き届き、ミスでしかありません;。
やれやれ申し訳ないことをしたと感じながらも、日曜日にその娘さんとご友人で参られる旨を大社へ連絡し、しっかりとご祈祷して
頂けるよう申し伝えました。
一般でごく普通にご参拝なさいますよりも、このようにうちの講社の信徒さんという扱いになりますとそれなりに優遇して頂くことも
可能になります。
まぁそれくらいないと信者さんとしての、今風に言えばメリットはないですよね;。
後は向こうへ参られるまでの道案内をラインで長々とご説明しておりました。
日曜日、ましてや神在祭の真っ最中、かなりの人出が予想されます。
上手くいらっしゃれることを願うものです。




                                    





                                     




                                     




今朝も祝詞奏上させて頂きました。
今日は銀龍の香りをつけて致しました。


 銀龍

 “ あの日 我々の仲間は 確かに空からあなた方を見ておりました

   間違いではありません

   今年の神々はどうであったか

   あなたが感じたのは さほどでもなかったと言われますが

   変わらず来ておられたのですよ

   ただ人々の雑念があれこれと混ざり

   精妙な感覚を感じ取れなかったのかもしれませんね

   今年の神々は また違います

   光となり現れ より高いところへいるのです ”


この銀龍の言葉はあまり正確ではないと感じます。
頭の中に言葉が入ってきたのを今一度書き起こそうとしても上手く行かずこのような文章になりました、申し訳ありません。
浜では昨日も書いたようにどこかしら、何かしら神々がお越しになられたという感覚をあまり感じられなかったのです。
ん?という感じで、いつもと何か違うなぁと感じていた自分でした。
それでも必ず神々はお越しになっておられる、そう思い、その後をついて参った訳ですから。
一緒にその場へいた友人は大きな足が一歩一歩と近づいてくる光景が頭の中で繰り広げられていたと話してくれました。
やはり感じ方は人それぞれだったのでしょうね。
いずれにしても神々はいつに変わらず、いえこれまで以上にそのお力を増してお越しになられていたようでした。




                                   




                                  





そのような感じで、昨日の稲佐の浜からの続きを書いて参りたいと思います。

友人ご夫婦と別れ、自分は昨年までと同様、神楽殿へと向かう人の波の中へ入って行きました。
この状況を先のご夫婦はさながら百鬼夜行と称しておりましたが、うむ言い得て妙、暗い中をまるで蠢くようにワラワラと進んで行く様は
そうとしか言いようがなかったかのようでした。
そんな有象無象、いえいえ;善男善女の中に加わり、自分自身も結局は先を急ぐようにして出来る限りの早足で進んでおりました。
何故毎年そうまでして先へ先へと進むのか?
これはもう、そうでもしなければ神楽殿の中へ入れないから、その事に尽きます。
何も神楽殿の中へ入れずとも外からそれを感じ取れないのか、そうも思いますがやはり殿内と外では雲泥の差とでもいうほどの違いがあります。
それを分かっているからこそ、まるで競争しているかのように早足で進むしかないのですよね;。
以前は粛々とした御神幸であった筈ですが、毎回申すように今は灯りのない夜の町内を大勢の人がさながら我先にと走るほどの速さで
急いで行きます。
今思えば、自分もそんな中の一人でしかなく、何とも滑稽なことよと感じてしまいます。
そのような夜の光景を町の人々はただ黙って見守っておられます。
その方々に申し訳ないと感じながら、せめてもの気持ちをと思い、軽く頭を下げてその前を通り過ぎます。
毎年の事ながら町の方はそんな物言わぬ人等をどのように見ておられるのでしょうか。
今年はそんな事も頭の中をかすめておりました、けれど進める歩が緩むことはなく先へと進み段々と大社の境内が近づいて参りました。
暗い中で境内を進む勢溜(せいだまり)と呼ばれ下へと向かう珍しい参道、勢いがある人々がそのまま進めば一瞬で事故になりそうな場所
でもあります。
押さずに静かに停まって下さい!そう叫ぶ程の神職の声に、それまでの我先にと進んでいた人々もようやっとで立ち止まりました。
周りからは、この先神楽殿に入れるのか、自分達の前で駄目になるんじゃないのか、そんな声が聞こえてきます。
それほどに多くの人等がそこへ来ておられるということでもあります。
人数を区切りながら何回かに分けて前へと進み、自分の番が来たところではお蔭様で神楽殿の中に入ることが出来ました。
此処までを相当に駆ける程にして来た身です、ホッとして中へ入り座ると背中は汗ぐっしょりになっておりました。
寒いと困る、そう思って着込んで来たダウンを今年はとうとう脱ぎ去り、畳んで自分の膝へ置きました。
これまでは手袋もしマフラーもし、とにかく冷たい風に負けぬようにと、まるで装備するかのような格好でしたが今年ばかりは周りの人等も
口々に暑いねぇと話しておられた程でした。
そうこうするうちに浜からお連れした神々と共に神職らが参進して来ます。
神楽殿内にて、楽の音に続き今ひとたび祝詞が奏上されます。
自分はいつものように祝詞奏上なれば頭を垂れておりますが、中には物珍しそうに首を伸ばして見入っておられる人もいたようでした。
浜では官長と呼ばれる国造(こくそう)、つまりは宮司に次ぐ位の神職が祝詞奏上されておりましたが、殿内では替わって国造その方が
奏上なさっておられました。
一言一言を噛み締めるようにして祝詞奏上なされ、ああこれで本当に神々が今まさに此処へお越しになっておられるのだな、そんな風に
感じ取っておりました。
そうなって初めて、ふと、ああそうだ、龍はどうなんだろう?と思い起こされました。
今日はずっと友人ご夫婦と共に過ごし、頭の中からは全くというほどテラやら龍やらのことは抜け落ちているほど考えておりませんでした;。
けれど気持ちをそこへ切り替えた途端、殿内の天井近くに巨大な二柱の龍、白龍と金龍が悠々と舞うように漂っているようでした。
更にその上、神楽殿の屋根の上にはより大きな龍がとぐろを巻くようにしてそこへ居るように感じられます。
上空にはそれ以上の大きさの龍がやはり大きく旋回するように翔けております。
ああ、やはり龍は居るのだ、そう感じ、そのスケールの大きさに圧倒される思いでした。
そのような龍の下へ自分達は今居させてもらっている、そんな事も感じておりました。
やがて祝詞奏上が終わり、神々が今夜のお泊りどころ、十九社(じゅうくしゃ)へお渡りになられます。
おーーーーの警蹕(けいひつ)と共に殿内の灯りは一斉に落とされ真っ暗闇になります。
その中を神々は進まれます。
昨年、一昨年とこの折には賑やかな神様方の会話が聞こえるようでしたが、今回は全く違っておりました。
先の天井近くにおりました二柱の龍が太い光の柱となり、その光の柱が凄まじいスピードで殿内を駆けて行きました。
続いてお越しになられたであろう八百万の神々が大小様々の光の球となり虹色に煌くようにして、先ほどの龍さながらにスピードを増し
それぞれの光の線となり外へと飛び出して行かれました。
お渡りになられた後、またパッと照明が着きました。
その時点では、先ほどまで感じていた龍や光の球は悉く消え失せ、まるでガランとした殿内には自分達人間だけがそこへ残っているようでした。
わぁ、なんだこの光景は、そう一人で心の中で興奮していた自分でした。
尚、少し前に祝詞奏上し終わられた国造はそのまま退下(たいげ)なさいましたが、その折にはガックリと肩を落としておられたように
見受けられました。
それほどに神々をお迎えになるというのは相当な体力を使われるものなのだろうな、そんな事も感じておった次第です。
このご神事をただのイベントとして見ておられた人も少なくないでしょう。
けれど致す側の者にとっては、自分の身体を最大限に駆使して臨むお祭りである、そのようにも感じておりました。
こうしてこの日から一週間、全国八百万の神々をお迎えしての出雲での神在祭が始まったのでした。





                                





                                





                                  






         (友人が撮った神楽殿 この方が雰囲気がありますよね)





この続き、申しておりますようにせっかく友人ご夫婦と参らせて頂いたのですから、この後もしっかり続きがございます。(笑)
その様子はまた明日、さながら番外編とでもいうようにでもして上げさせて頂きますね。
自分の感じた神迎祭、そうして彼女が感じたこのお祭り、果たしてどのようであられたのか、またまた乞うご期待!でありますよ。(笑)




                                 




                                




                                 





                                   




本日もこのブログへのお付き合い、真に有難うございました。
感謝申し上げます。


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