京都・㐂むら(きむら)呉服店公式blog〜受け継ぐ着物

創業87年。2013年に家業を継ぐため異業種から転身。2021年に主人も加わりました。お得な商品の紹介や日常を綴ります。

反物の幅

2013-06-06 10:14:45 | 洗い・しみ直し・寸法直し・仕立て直し
着物の反物の幅はみな同じだと思っていませんか?

実は一律ではありません。

最近もらったり、よそで安く買ったりして着物の反物を仕立ててほしいと持って来られるお客さまがいらっしゃいます。

もちろん喜んでお仕立てさせていただくのですが、お客さまのご希望の寸法にできない事がたまにあります。

特に昔の古い反物は幅がせまいです。
幅が狭いと裄がとれません。

さらに最近は手首のぐりぐりが隠れるくらいまで裄を長くするのが流行りです。

身長の低い方はよいのですが、160cmくらいの方だと肩幅9寸、袖幅9寸ほどいり、約6分の縫い代が必要なことを考えれば、最低1尺ぐらいの幅はほしいものです。

昔の反物にはステキな柄が多いのですぐに手に入れたくなる気持ちもわかりますが、その前に反物の幅を確認されることをオススメします。

もちろん多少裄が短くてもとおっしゃるなら、そのとおりお仕立てさせていただきます。

でも知ってて着るのと知らないで着るのと大違い。
適正な価格で適正なものを手に入れていただきたいと思います。