
ダイハツ工業は22日、自動車の認証試験での不正を受け、今月26日からの国内全工場の生産停止が少なくとも来年1月末まで続くとの見通しを明らかにした。早期の生産再開は困難で、さらに長引く可能性もある。影響は海外にも及び、マレーシアでも生産停止の協議に入った。現地当局の判断を仰ぎ、対応を決める。ダイハツは2022年度、国内で92万9010台を生産した。京都府大山崎町、滋賀県竜王町、大分県中津市の3工場は25日、大阪府池田市の本社工場は26日から生産を停止する。海外ではマレーシアとインドネシアに計四つの工場がある。ダイハツは、マレーシアで販売台数首位の自動車大手「プロドゥア」に2割出資している。現地で生産する一部車種でも不正が確認され、出荷を停止したが、生産は継続している。インドネシアでは安全性に問題がないことが確認されたとして、22日に出荷を再開した。斉藤国土交通相は22日の閣議後記者会見で、ダイハツ車の使用継続に不安を感じる人がいるとして、「不正行為が確認された車種は速やかに確認試験を行い、リコールが必要なものは届け出るように指導する。基準適合性が確認されたものは順次、その結果を公表する」と述べた。
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