日々フ~ラフラ

北海道のおいしいモノや温泉・サウナなど。

クマ牧場の思い出

2010-04-08 17:49:05 | 日々の綴り

他の人のブログを楽しく読んでいたら、クマ牧場の記事が
ありました。「楽しかった」「コグマがかわいかった」等の感想が。

「行った行った私も行った!・・・でも全然違うっ!!」と思い
かれこれ16~17年前のクマ牧場のことを書こうと思いました。
当時の私は、テディベアなども扱っている職場に勤務していたので
かなりの「クマ好き」でした。「こぐまにエサをあげたい」「こぐまを
近くで見たい」とにかく「こぐまこぐま」の一心でクマ牧場へ。ウキウキと。
こぐまの姿が見当たらないのでエサを売ってた売店のおばさんに
尋ねたところ「今年はね、こぐまいないの・・・」と伏し目がちに物凄く
悲しそうに言われ、落胆&悲しませてごめんなさいの気持ちに。

気を取り直して、同行者とクマにエサをやったりとそれなりに
楽しく過ごし、クマのショーが始まるので会場へ。
ショー会場は比較的混んでいた記憶があります。
家族連れが多く子供もいたと思います。子供がさわぐことなく
会場の雰囲気は和やかで、ショーが始まるワクワクした感じ。
ショーが始まります!こぐま登場!ワクワク最高潮!!

ジャラッ・ジャラッ・ジャラッと恐ろしく重そうなチェーンの音と共に
尋常じゃないヨダレをたらしたクマが・・・
空気が固まります。と、いきなりクマが観客席向かって激しく威嚇。
さらに固まる空気。
飼育員のおじさん(おじさんとおじいさんの間の年齢)が最初は
「なぁ~にみてる~」と妙な節でクマをなだめていましたが、突然
客席に向かって「お客さん!やめてくれっ!クマ、気にすっからっ」

会場全員が「誰?」「何?」「もしかして私?」の空気に。
普通、こういった場面ではみんながキョロキョロして「犯人」を
探すのですが「下手に動いたら・・・」と全員が思い、目で「犯人」を
探すハメに。直立不動で。しかも無言。
例えて言うなら観客全員で眼球ストレッチ。
「ハイッ!みぎー・イチ・ニッ・サン!ではひだりー」みたいな。

でも「犯人」がいないのです。誰も何もしていないのです。
そしてまたヨダレグマの威嚇→おやじの観客注意になり会場は氷点下。
そんな中、ヨダレグマの玉乗りなどの芸が進んでいきます。
おやじの説明とジャラッ・ジャラッ・ジャラッの音だけ響く会場。
ひとつの芸が終わる度「ここで拍手をしないとどうなることやら」感の
凍えた拍手。子供の笑い声も無く、会場を途中で出て行く人もいません。
「今、ここで動いたらマズイ」が会場を支配しています。
まさに熊の前で全員「死んだふり」

この時の観客全員の願いはひとつ。
た の む   は や く   お わ っ て く れ

この願いが神様に届き、ショーが終わった時には安堵感とぐったり感が。
この日がたまたまそうだったのか、この当時のショーがこんな感じ
だったのかわかりません。
ただ確実に言えることは「全員の気持ちが一緒だった」という事です。

今はショーの内容も変ったようですし、どのブログを読んでも
「楽しい」「かわいい」「オススメ」等の明るい感想ばかりなので
安心してお出掛け下さい。なにしろこれは16~17年前の事ですし。

         
クリックお願いします!