懈怠石

結晶系、屈折率:100、主要産地:東京近郊、つまりそういう日記

いまさら七月大歌舞伎

2007-08-13 18:15:47 | Weblog
いまさらですが先月末、蜷川幸雄演出の七月大歌舞伎を見てきました。
銀座の歌舞伎座で上演される尾上菊五郎・菊之助親子が出演の
紛う方なき「歌舞伎」ですが、
演目はシェークスピアの「十二夜」であります。
勿論、設定は日本に書き換えられてますが。
双子の妹が兄に変装する、という設定は
身のこなしで女らしさを表現する歌舞伎にはぴったり。
男の振りして、たまにわざとらしくシナっとしちゃう
(そして女の演じ手は男という歌舞伎独特のルールの存在)
という仕組みは中々面白くて良かったです。

一番の見所は、ニナガワ節全開の
ゴージャスな雰囲気満載オープニング。
あれ見るだけでも行く価値有りですよ。
まあ、チケット高いし、全部観た方が良いと思いますけど。

明るいステージの奥と手前にマジックミラー(かな?)
を配しているので、
真っ暗な客席から奥のマジックミラーに合わせ鏡の
不思議な世界を見ることができるんです。
自分の前後に鏡を置くと、自分の姿が邪魔になって
鏡の中の無限世界がよく見渡せないじゃないですか。
それが、透明人間になったように心行くまで見渡せる仕組み。
しかも舞台に舞う桜吹雪が
鏡の中の空間に不思議な奥行きを与えてくれて
幻想的な雰囲気を醸しだしてくれてます。
なかなか言葉では説明しきれないんですが。

久しぶりに豪華な休日でしたな。
後ろの席に着物のおばさんとツバメっぽい若者が
座っていたのが凄く気になりましたが。

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