旅の途中

人生は長い旅のようなもの。毎日のつれづれに趣味のあれこれなど書いてみようと思います。

「禅」

2009-02-05 23:48:23 | 映画鑑賞♪
昨日、友達と中村勘太郎君の初主演映画「禅」を見てきました。

曹洞宗の道元の若き日から入滅までの人生を描いた映画で
勘太郎君はもちろん道元役。
歌舞伎役者なだけに、語る声も重々しく見た目も「昭和顔」なので
鎌倉時代という設定が違和感なく感じられました。
僧侶の役もよく似合ったしね。
老けメイクも自然だった(笑)

我が家が日蓮宗、真言宗なので曹洞宗の禅の心も道元のことも
歴史の教科書で知っている程度だったので
「ふ~ん、そうだったんだ」と結構歴史の勉強になりました。

ただ座って、おのが仏性を見出せという教えは
なんとなくわかる気もしましたが、難しいことです。

私は人間のもつ仏性とか徳とか子供の頃から祖父母や母に教えられて
育ってきたので、信じてはいるけれど
自分の中に仏性はあるか?といわれると
「まだまだ」だと思います。

いいことをして人のためになって仏性を磨く、徳を積むと
教えられてきたので「禅」を通して仏性を見出すというのは
新鮮だったかも。

劇中、病気の子供を抱えた母に「誰も死んだことのない家から豆を一粒もらってきなさい」と話したところはお釈迦様の話にまったく同じものがありました。
たしか鬼子母神だったと思うんだけど・・・
やっぱり、仏教関係のお話には宗派を問わず出てくる話なのかな。
と、そこはちょっとひねったほうがよかったんじゃないかな~と
思ってしまいました。

あとは、人生すべてを描くためにさらっと描かれすぎて
よくわからなかったり軽かった場面が結構あったのは
いいお話なだけに残念だったと思います。

とにかく、たまには心洗われる映画もいいかもしれませんね