へもへも日記 blog版

へもへも日記の へもへも は本上まなみさんの「ほんじょの へもへも通信」から頂きました。

続いて

2008-10-09 04:46:20 | Weblog
 医学生理学賞で受賞するんじゃないの?と思っていたら、化学賞のほうだったかあ。完全に今の仕事に深く関係してます。日本でニュースではクラゲの映像だけかもしれないけど、細胞の映像も出ていれば、おいら設計の装置で取得した画像の可能性もあり。

 さて、デジャブではないんだけど、「ガリレオ」の実験室のある方向からの映像の雰囲気が、もの凄く某実験室と酷似。例の鉄骨で作った2階の部分の下を写してるところが凄く。ちなみに、おいらの測定機器配電盤類は2階で、実験装置の本体であるECR高強度イオン源(Electron Cyclotron Resonance Highly Chirged Ion Source)のビームラインは2階建ての横にありましたが。こいつのおかげで、コンクリに穴あけたり、アンカーボルト打ち込んだりと、普通の物理学科の学生はやらないこともいろいろやらせてもらえた。

 ECRイオン源は、ぶっちゃけて言えば「すんごい高強度の電子レンジ」でございます。で、このときに物凄く頑張って7価のアルゴンイオンビームを出るように調整したとしても、φ1程度のビーム内のイオンの分圧は10-10Torrオーダー(1気圧760Torrなので、約10-13気圧) で、当然ながらビームの周りに余分な分子がいるとノイズになるので、頑張って10-12Torrオーダーの超高真空(人によっては、極高真空という) この際に、1ccあたりあたりにいくつの多価イオンが存在しているかというと、約100万個オーダー。

 さて、胡散臭いイオンを発するというブツは、1万個のイオンを出すらしい。立方インチあたりで。1ccと言わないところがあれだね。この個数のイオンの分圧は10-14Torrオーダー。1気圧の大気中で言えば、完全に誤差の世界だな。ちなみに、マイナスイオンを安定させるのは難しいので、ほとんどが1価のイオンだとして、1秒あたりに1万個の1価イオンがあたっているとすると、電流に換算すると10-15A(ピコアンペア)オーダー。。。。。 電池つけて電流流したほうが、効果あるんじゃね?
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする