謎の敵機に襲われた、塔州連邦軍のKLF部隊。賢人会議は、その報告を受け、密かにある男を召還する。その頃、月光号ではレントンが営倉から出され、重大な任務を言いつけられていた。とある人物と密会し、危険物を手渡すという、その任務。ゲッコーステイトの役に立とうと、レントンは勢い込んで街へ出かけて行く。しかし、レントンの行動は、一部始終見えない視線にさらされていたのだった。それはレントンにとって、あまりにも過酷な試練となる。【公式あらすじ】
2時間前に突然消息を絶ったワイトKLF小隊を捜索しに、新たに投入されたノーマKLF小隊。消失ポイント付近を捜索しているところ、突然レーダー上に熱源が現れ、それはまたたくまに増殖し、KLFに襲い掛かってきた。トラパーに似た光を放つ謎の物体に貫かれ、ノーマ小隊も全機消息を絶ってしまうのだった。
賢人会議ではこの報告を受け、小隊消失も6度目ともなればメディアへの規制も限界で、もはや猶予はないという結論に至る。禁固を解き、調査にあたらせたデューイからの報告はなく、その所在もつかめないのだった。
月光号では、営倉入り10日間の処罰を受けていたレントンが、7日目にして任務のため、途中で営倉から出されていた。第1食堂でハップとストナーたちが、仕事の内容の説明をはじめた。その様子を伺う子供たち。なぜか、意地悪い微笑みを浮かべている。レントンに与えられた任務の内容とは・・・?
目の前には出前用の岡持ちが一つ。中を開けようと手を伸ばしたレントンに、ストナーが「危ない!」と大声を出した。「素手で触るとは・・・信じられん」とハップ。
ムーンドギーがゴム手袋を装着し、恐る恐るフタを開けると、中からドライアイスの煙とともに現れたのは、一見何の変哲もない、ラーメンだった。
「これって、普通のラーメンですよね・・・?」と訝るレントンに、ハップは真剣な表情で警告した。「これ一つで街がな・・・」
ハップがいうには、大人の事情で、このラーメンに見える危険な代物を、街にいる、ある重要人物に届けなくてはならないという。しかもこの任務は、レントンにしかできないのだという。
しばし考え込むレントン。そして、彼は答えた。「やります・・・っていうか、俺にやらせてください!」
レントンの答えに、マシューが包みを手渡した。どうみても、つんつるてんのジャージ。しかしストナーによれば、これは都市型迷彩の一種で、敵の目から姿をくらませることができるという。少しも疑うことなく、元気よく返事をするレントン。ムーンドギーが複雑な表情でそれを見つめていた。
指示通り街に降り、所定の地点で受け渡しの相手を待つレントン。しかし、周囲の視線をやたらと感じてしょうがないのだった。ハップは、逆にその目立つ格好により、特別な任務を帯びているとは気づかれないと説明する。その背後には、戸惑うレントンの様子をモニターで鑑賞するメンバーたち。そう、これはレントンの反応を見て楽しむ、新人いじりのゲームだったのだ。
笑いのネタにされていることを露とも疑わず、レントンは熱心に任務を続行する。カメラをもった怪しい男に気づき、「俺、監視されてる!」と騒ぎ出すレントン。しかし、それは月光号の食堂にライブ映像を送るために、自分から志願してレントンを尾行していたムーンドギーだった。幸いばれなかったものの、月光号のメンバーからは野次が飛んでくる。
月光号内の売店では、ヒルダが在庫管理をしていたが、ジャンクフードの異常な減りにため息をついていた。そこへ現れるエウレカ。食事を差し入れに営倉にいったのだが、レントンがいないのだという。ヒルダは、レントンはおつかいをしに外へ出て行ったのだと説明した。用意した食事のトレイに目を落とすエウレカ。その表情には、どことなく、がっかりした様子が漂っているように見えた。
ムーンドギーのポカにより、ドッキリの内容を変更することを余儀なくされるメンバー。誰が考えたのか、次の受け渡し場所は、よりにもよって、彫り物をした物騒な客の多いサウナだった。腰に巻いたタオル一丁と、通信機器を内蔵した都市型迷彩ヘルメットという異様ないでたちで、果敢に潜入するレントン。ムーンドギーも脱衣場で、カメラを手にしっかり尾行を続けていた。
ハップがトイレに行っているため、ストナーが進行を仕切っていた。サウナの客のなかから、受け渡し相手を探し出せと指示するストナー。相手の特徴は、背中一面に伝説の生き物のイレズミをしている男だという。当然のごとく狼狽するレントン。サウナには、竜、妖虎、猫又など、伝説の生き物をモチーフにしたイレズミを背負った物騒な男だらけだったのだ。何か他に特徴は?、と助け舟を求めるレントンに、ストナーは進行に困ってメンバーにうれしそうにアイデアを募る。
助け舟を出したのはモーリスだった。しかし、冷めた表情で彼が出したアイデアは「カツラの人」という、レントンにとっては残酷すぎる内容だった。「それ、いただき!」と飛びつくストナー。早速レントンに追加の指示を出す。
「・・・ちょっと! できるわけないでしょう!? 殺されますよ!!」第二の特徴を聞いて、レントンは悲鳴を挙げた。完全にふざけきったストナーは、「受取人本人であれば、絶対怒られることはありますん」などと意味不明なことをいい、レントンをより困惑させる。どっちなんだかハッキリしてほしいと泣きつくレントンに、ストナーは「ならば残念だが作戦終了だ・・・帰って来い」と帰投指示を出す。「ドッキリ大成功!!」の看板を用意して、意地悪く微笑むムーンドギー。しかし・・・。
レントンは勇気を出して、作戦続行を希望した。サウナ室の内部を捜索することに決めたのだ。ブツの入った岡持ちを手に、ペタペタと浴場内を駆けるレントン。撮影を続けるため、レントンを追ってジャージ姿でカメラを手に中まで入ってきたムーンドギーは、なかなか音を上げないレントンに嫉妬するのだった。
トイレから慌てて駆け戻ったハップは、ドッキリがまだ進行していることにホッとする。ヤクザの頭からヅラを取ることになったという、メーテルの説明に、「最高の展開!」と満足げだ。
レントンのキャラが微妙に立ってきたことに、不安と不満を感じるムーンドギー。浴場内部までレントンを追ってきたものの、湯気にあてられ、のぼせてしまう。
ジャンクフードを大量に消費しながらドッキリ鑑賞を続けていたメンバーのもとに、ヒルダとエウレカがやってきた。またルーキーいじりをしているのか、と呆れるヒルダだったが、マシューの説明から、言いだしっぺがタルホで、ホランドもしっかり記録しておけと命令したことを知ると、自分も腰を下ろして、カップラーメンを啜りながらレントンの動向を眺めることにしたのだった。マシューによれば、これは月光号に新メンバーが加入したときの恒例行事で、一種の愛情表現なのだという。
のぼせてフラフラになったムーンドギーは、カメラを構えたまま、何の警戒もなしにサウナ室のドアを開けて中へと入ってしまう。当然レントンに見つかるムーンドギー。しかし、レントンは、ムーンドギーが自分のために来てくれたのだと勘違いする。子供たちに引っ張られ、エウレカもその様子をモニターで見ていた。
(10,000文字制限のため後編に続きます)
【今週のみどころ、ツっこみどころ】A-part
●ラーメン。ハップの説明ではこれ一つで街が大変なことになるらしい。レントンは細菌兵器だと思ったようだが、ラップ1枚でフタしてるだけなのだった(笑)。
●都市型迷彩。イカスぅー! メンバーのこじつけな説明も面白い。
●どっかで見たようなジャンクフードの数々。今回食べ物ネタが多いので、詳しくはカテゴリ「食べ物」を参照されたし。
●エウレカの用意した食事が、まんま学校の給食チックな件。炭水化物にたんぱく質に食物繊維・・・と、結構バランスとれてるかも。
●緊急の老廃物処理。ていうか、今回ウホッ要素多すぎなんですけど。男らしいっちゃ、男らしいのかもしれんが。
●美青年がビデオカメラを手に、全裸の男あふれる浴場に堂々と入っていく件。そして、それを誰も取り押さえようとしない件(笑)。
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