エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」

人気アニメ「エウレカセブン」を愛し、ツッこみ、ゲスの勘ぐりでエピソードを読み解くブログです(ひでぇ)。リンクフリー。

新訳「エウレカセブン」

2006-06-02 22:25:56 | 小説版の差異
・・・もうひとつの宇宙、もう一つの世界、もう一つの愛のかたちがそこにある──

──TVアニメ版を再構築し、新規カットを大幅追加!
小説版に準拠した、劇場版「新訳・エウレカセブン」三部作、第一弾は今夏大公開!!

※前売り特典は、ターミナス909限定版クリアープラモデル!!




・・・というメディアミックスはいかがでしょうか(笑)?
チャールズ夫妻も出ません、子供はメーテルしか出ません。

小説版第4巻に関して

2006-06-01 16:41:31 | 小説版の差異

・・・全巻通じてコミックス版と同じモチーフの表紙でしたが、こちらはこの巻で完結です。



【ネタバレ注意!】Episode Spoiler WARNING!!

序章
1章 レントン
2章 星の見る夢は
3章 サーストン家の人々
4章 ゲッコーステイト
5章 ビヨンド・ホライゾン
6章 破滅のセブンスウェル
7章 ただ、その波への向こうへと
8章 EUREKA
終章 風の記憶(完結)

・・・解説は竹P氏によるものです。



【ゲッコーステイト編】
●田植えをするストナー。
●風呂でホランドのナニを掴みあげるレントン。この直後、二人は臨戦体勢に。ウホっ。
●最後まで「メカニックの二人」で片付けられてしまうウォズとジョブズ。大人の事情でもあるのでしょうか。
●結局、ゴンジイは名前すら出てこなかった。途中の巻でセリフはあったが一言のみ。実際どんな外見なんだか分かりゃしないし。
●最後のメンバーも「ボーダーの一人」で片付けられてしまった。不憫すぎる・・・。
●裏切りのハップ。セカンド・サマー・オブ・ラブの光に涙する。その後、彼の姿を見たものは誰もいない──。

【その他のキャラクター編】
●ノルブは高いところから落ちても死なない(笑)。実年齢は60歳超のジジイ。昔はフサフサだった。
●ノルブが賢人会議のメンバーだったのは、賢人の家に生まれついたため(世襲制)。
●ラマダ博士。人類初のゾーン突入者。スカブ・コーラルの彫像となってお亡くなりに。
●キング・カハナキン。トラパーの波にボードで乗るリフ・ライディングの始祖。
●空中浮遊しながら演説するデューイ。
●ユルゲンスは、本当はパン屋の親父になりたかったそうですよ。
●終盤近くになって、ついにマリアさま(と思われる女性副官)が登場! 二十代半ば! 独身!!

【メカニック編】
●303にはスピアヘッド同様、腕にブレードが仕込まれている。
●303の形式番号はターミナスtypeR303(アニメ版ではTB-303デビルフィッシュ)。
●「フレイザー」。創世の樹。超大型移民宇宙船。アニメでは「キボートス」。
●ニルヴァーシュの新しいボードの値段は、レントンの給料3年分。
●最終兵器「ニルヴァーシュ・タイプ・ディアーナ」。巡洋艦クラスの巨大LFO。「エンジェル・ハイロゥ」+「ムーン・バタフライ」。
●アルティミット・スウェル。バハルック・スウェルの数倍の威力だとか。対司令クラスター専用兵器。
●ニルヴァーシュがスペックアップするのは司令クラスターの内部にて。飛行形態にはなりません。

【シチュエーション編】
●セブンスウェルは心無き器ニルヴァーシュが、ついに心を得たときに、その心が抱く幻想そのものをトラパーを通じて現実に反映させる、究極の奇跡。
●名シーン「パシフィック・ステイト」が小説版でも登場しますが、ちょっとエッチなシチュエーションとなっています(笑)。
●レントンがカットバック・ドロップターンを決めるのは、最後の最後で。
●アニメ版とは異なり、ダイアンがこの星の真実について隅から隅まで、説明をしてくれます。
●スカブ・コーラルは外宇宙から飛来した生物ではなく、人間が地球浄化のために作り出したナノマシンが進化したもの。


【小説版作者からのクイズ】
Q.『レントンの誕生日プレゼント用に、15分ほど品定めした末に、エウレカが購入した品物』とは何?
A.答えは、あなたの心のなかに──(※最後の最後まで登場しない)

Q.『×に×××が描かれ、そして、その内部には、いままでの形態ではない、××××によって刻まれるふたりの××』──伏字にあてはまる言葉を答えなさい。
A.「はぁとが描かれ、そして、その内部には、いままでの形態ではない、カタカナによって刻まれるふたりの名前」(解答例)※「カタカナ」の変わりに「トラパー」でもかろうじてOKかもしれない。



【往きて帰りし物語】
アニメとは異なる結末ですが、エンディングは爽やかなものとなっております。
詳細は述べませんが、代わりにピッタリな画像を載せておきます。
小説版のエンディングにおいて、レントンはもうすぐ十八歳ですが、読了した直後のみなさんの心には、きっと、このシーンがよぎっていることでしょう・・・。


レントンが腰を下ろした丘は、土と草の匂いで満ちている──


レントンはコンパク・ドライブを掲げ、じっと見守った。しかし、もちろん反応はない。
見つめるたび、胸のどこかで湧き上がる希望は、ここ三年であらかた消費し尽くされてしまった。
それでもゼロではない。



きらりとそのとき、コンパク・ドライブが輝いた。
はっと全神経が叩き起こされ、傍らにあったそのドライブに、大急ぎでとびつく。



やがて──彼は、微笑んだ。
ずっと決めていたのだ。
必ず、笑顔で迎えようと。
レントンは振り向いた。
「お帰り」



さあ、と風が吹いた。




・・・すてきなアナザーストーリーをありがとう! 感謝しています!!
「おしまい!」

小説版第3巻に関して

2006-05-18 14:43:35 | 小説版の差異
大人気TVアニメのもう一つのストーリー、小説版第3弾登場!
連邦との対立が激化するにつれ、次々と危機に直面するゲッコーステイト。
そのなかで思いもよらない人間の裏切りが発覚。
彼の手引きでエウレカとレントンが連邦に拉致されてしまう。
二人を待ち受ける苛烈な運命とは!? 【小説公式あらすじ】


・・・てなわけで、第3巻です。

小説版第2巻に関して

2006-05-18 14:42:51 | 小説版の差異

赤い瞳に昏き光を宿らせた少女がエウレカを壊していく……。小説版第2弾!
レントンとエウレカの間に生じた小さな誤解。
その隙をつくかのように黒きLFOを駆って出現した赤き瞳の少女アネモネ。
孤独に陥り自壊していくエウレカを救うため、レントンは危険を顧みず〈ゾーン〉へ飛び込むが!?
【小説公式あらすじ】


・・・翌日に3巻と同時購入。やっぱり同じプラモ屋で。
またザク2体買ってしまいました。Hアイズ買いに行ったつもりなのに。今度はぼかしペンの練習用です。
そんなどうでもいい話はおいといて──

---ネタバレ注意【Episode Spoiler WARNING】---
第2巻の紹介ともなってくると、小説版独自のプロット内容に触れざるをえません。
小説版をまだ読んでおらず、今後読む予定があり、アニメと小説の違いを楽しみにしている方は、ご注意ください。


【ゲッコーステイト編】
●カイル。赤銅色の胸板が厚い大男。ゲッコーステイトの一人。小説版オリジナルキャラ。劣化ハップ。
ギジェットやドギー同様、リフライダーの腕前を買われて加入。オリジナルキャラの宿命か、2巻では当たり障りのない描写だが・・・。
●もう一人のメンバー、男(名前なし)。看護士の経験があるらしく、ミーシャの手伝いをしたりしている。
●ヴォダラクの自爆テロから旅客機の乗客を守るためにもろとも墜落したホランド、肘から先を切断。
●エウレカの髪留めはヒルダからもらったもの。ケンゴウは三味線が弾ける。

【その他のキャラクター編】
●ドミニクの母はデューイのもとで、アゲハ構想に関わっていた。アネモネやアゲハ隊の育成担当。
●ノルブ同様、アネモネ、アゲハ隊も胸にコンパクドライブを埋め込んでいる。
●ガリバーはアネモネがドミニクにねだって買ってもらった、もこもことしたヌイグルミ。すぐお亡くなりに。
●アゲハ隊は少年と少女の集まり。ペロ、ディンクなど、個別に名前もある。

【メカニック編】
●バスクード・クライシスの駆動システム・原理について相応の説明がなされている。
●先にスペックアップされるのはTHE-ENDのほう。レーザー兵器を全身に追加。
●スピアヘッドは塔州軍の最新鋭機として開発される。形式番号はSH-202(アニメ版はSH-101)。
●レントンがモンスーノを操縦するシーンがある。

【シチュエーション編】
●レントンとドミニク、アネモネの邂逅が小説版にも用意されているが、描写が多いので、はるかに本筋への感情移入がしやすい。



・・・2巻は結構厚く、読み応えもあります。
アニメ本編の放映と進行中だったためか、小説の作者に世界設定のプロットが段階的に与えられているのではないか、と勘繰ってしまうほど、全体の整合性に関して「おや?」と思う部分もあるのですが、アニメではろくに説明されなかった背景描写がふんだんに加えられているので、アニメファンには文句なしにおすすめです。
名シーンの数々がシチュエーションこそ違えど、小説の中でふんだんに登場します。小説版では、そこそこの説明描写が付与されているので、それをアニメ本編へとフィードバックすれば、また新たな気持ちで楽しめることでしょう。
ゲッコーステイトのオリジナルメンバーに関しては、オリジナルゆえの制約があるのか、途端に描写の精度が落ちますが、オリジナルゆえの役割があるからこそ登場させられているのだと勘繰って(笑)、今後の動向に注目したいところです。


小説版のカテゴリを追加しました

2006-05-16 14:20:26 | 小説版の差異
3巻の冒頭を立ち読みしたら、意外と面白かったので、まず1巻を購入してみました。プラモ屋で(おい)。


まず、大前提となるのが「小説版は、あくまでもTVアニメとは違う世界を描いている」ということ。
巻末の解説でアニメの京田監督がわざわざ「別のエウレカセブン」と述べているのは、よく知られている事実です。

ですが、全然別物というレベルでなく、共通する事柄に関しては、小説というメディアの特徴を生かした細かい描写や明らかになる世界設定が、アニメ版にも通用するので、相互補完して2つの作品をそれぞれ楽しめばいいのではないでしょうか。

とくに、コンパクドライブやメカニック関連、塔都市とパイルバンカーに関する描写などは、興味深い内容となっています。
また、リフテクニックの描写も予備知識がなくてもスゴさが分かるよう、配慮されています。


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※第1巻の時点での描写をもとに紹介しています。


【メカニック編】
●ニルヴァーシュの身長は15メートル。重量は20トンほど。
●重装備のモンスーノMS-20の重量は30トン。
●月光号の全長は250メートル。

【ゲッコーステイト編】
●占い師兼コック・・・。
●ストナーはカメラ以外は全くの機械音痴。しかも相当のおっちょこちょいらしい。
●エウレカの子供はメーテル一人のみ。しかも1歳ちょっとの赤ん坊。
●「ヒップなハップ」・・・ナイス表現です。いただきましょう!
●ヒルダはビリヤードが上手。白衣を脱いで本気モード。
●ゲッコーステイトのメンバーは18人・・・ええっ?  
SFミステリー「18人いる!」もちろん、子供除く。しかもその中に塔州軍への内通者が一人
---問題の部分---
「現在、十八名だ。ホランド、おれ(ハップ)、ストナー、マシューにヒルダのLFOライダー、操舵手のタルホ、月光号の『お腹痛い虫』退治屋のミーシャ、腕の立つリフボーダーが五名、コック兼占い師、メカニック二名、砲術専任のがっちがっち石頭軍人、忘れちゃいけない我らがエウレカ、そして最後がおまえ(レントン)だ」
・・・さあ、あなたはこのミステリーが解けただろうか?
通信士のギジェットと雑用係のムーンドギーをリフボーダーにカウントしても、未知なるメンバーがあと三人いることに・・・しかも、1巻では登場しない・・・。
怖いですね、怖いですね、2巻を早く買わなきゃという強迫観念に取り付かれますね・・・。

【その他のキャラクター編】
●オリジナルキャラクター、スパッド。ホランドの幼馴染。病院の院長。
●オシリス小隊が、アシリス小隊になっていた。これは印字ミスか、アシリスが正しいのか。
●コペル基地の爆発はテレビ版では何の説明もなかったが、コーラリアンの襲撃によるものだとほのめかす描写が加えられている。
●第1巻ではアネモネは登場しない。デューイの「お姫様」という発言でその存在が確認できるのみ。
●我らがユルゲンス、最近お腹のほうもユルユルらしい。ユルゲFC(何それ?)の人なら、ぜひ彼に関する描写をチェックしよう!

【シチュエーション編】
●アミタドライブを奪いに現れた暴漢5人組にレントンがさらわれそうになったところにニルヴァーシュが現れる。
●セブンスウェル発動時にモンスーノ小隊を撃墜したのはレントンの操縦によるもの(アドロックの思念を介してニルヴァーシュと一体化して操縦を行った描写があり)。
●「あーいきゃーんふらーい!」の代わりに、あのセリフ「らーいどーんたーいむ!」が。

【世界設定編】
●スカイフィッシュ。トラパー波を感覚的につかむ導きの象徴としての登場。命名はホランド。
●タワーシティの高さは10000メートル。レイラインの高度にあわせて建造されているようだ。
●第1巻では、「コーラリアン」という文字は、1箇所でしか登場しない。



・・・忘れてはならないのが、小説版には岸和田ロビン氏の美麗挿絵が結構挿入されているところ。