エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」

人気アニメ「エウレカセブン」を愛し、ツッこみ、ゲスの勘ぐりでエピソードを読み解くブログです(ひでぇ)。リンクフリー。

第2話「ブルースカイ・フィッシュ」Blue Sky Fish

2005-04-24 07:30:00 | 各話ガイド(第1クール)


ニルヴァーシュとエウレカを追う、塔州連邦空軍のKLF部隊。そこへホランド率いるゲッコーステイトも現れる。エウレカは、ゲッコーステイトのメンバーだったのだ。空で繰り広げられる、激しい攻防戦。彼女に一目ぼれしたレントンは、リフボードに乗って空を飛ぶ。そして、アミタドライヴを必死の思いでニルヴァーシュに装着。すると、機体は光に包まれ、強大な力を発揮するのだった。深まるアミタドライヴと、ニルヴァーシュの謎。そして、再会したホランドとサーストンの間では、レントンの知らない二人の過去が語られる。【公式あらすじ】



・・・冒頭の墓参り回想シーンが印象的。アクセルは夢を追ったアドロックの末路を嘆きますが、ダイアンはアドロックの残した言葉「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」を強く信じており、いつかレントンにもその言葉が分かる日が来ると言います。

前回の終わりでバイクで崖から飛び出したレントン。普通に引力にひかれて落ちます。落ちますが、アドロック経の念仏を繰り返し唱えることで(ウソ)、レントンのテンションは高まり、彼の強い意志がボードにトラパーを強くひきつけ、ボードは光を放ち始め、見事空に飛び立つことができるのでした。これを祝福するかのように現れるスカイフィッシュの群れ。

ニルヴァーシュに合流するべく、KLF部隊との戦闘に突入したホランド機とマシュー機。トラパー密度がうすい空域では、LFOが操縦しにくいらしい。軍のKLFは重装甲・重火器ながら、ロングボードの恩恵で高いスピードを保持しているとのことで、二機は苦戦を強いられています。ホランドがCFSを発動させようとした瞬間、激しい戦闘のさなかに、生身でボード一つで飛ぶレントンの姿を見出します。

最悪だ最悪だともらすばかりで、幸せをねだって待っていたレントン。彼はエウレカに出会い、自ら勝ち取りにいく少年へと生まれ変わったのです。肉薄するKLFを無我のカットバックドロップターンで回避し、ニルヴァーシュに追いつきますが、交差したときの風圧で飛ばされ、ボードから足が離れて落下してしまします。
これを見たエウレカは交戦中にもかかわらずニルバーシュをターンさせ、ボードの推進力に背部のブースター出力を加え、全速力で落下するレントンを追いかけ、先回りに成功し、見事コックピット内にキャッチします。



エウレカに抱きつき、「君のおかげでカットバックドロップターンができたんだ(自覚してたのね)」「君ってサイコー!」「君がスキだ大好きだ」とまくしたて、「俺がこの機体と君を守ってやる! このアミタドライブで!」とポケットからアミタドライブを取り出しします。
「これのために(こんなとこまで?)」と訝るエウレカ。レントンはおかまいもせず、「これをつければ悟りは開け、この機体は真に目覚めるんだ!」「だから! ・・・アミタドラーイブ・・・セーット、オン!」とポーズをつけて(鼻水を散らしつつ)、ソケットに挿しっぱなしだった彼のコンパクドライブに、勝手にアミタドライブを装着しました。
取り付けられたアミタドライブの触手がうごめき、コンパクドライブが泡立ち、コックピット内にまばゆいばかりの光があふれ出しました。

光がおさまり、レントンはコンパクドライブに光の玉が浮かんでいるのに気づきます。光の玉はレントンの見つめるなか、「EUREKA」の文字へと変化します。「えうれか・・・」とその文字をつぶやくと、悲鳴を発して意識を失うエウレカ。レントンがびっくりしてエウレカの体をゆさぶると、コックピットの電源が落ち、ニルバーシュのアイカメラも光を失います。がっくりと頭を垂れ、ニルバーシュは姿勢を崩し、ボードジョイントも外れ、そのまま自由落下してしまいます。コックピットでレントンは機体のコントロールを取り戻そうと必死になりますが、何の反応もありません。チャンスとばかりにKLF小隊が接近し、ニルヴァーシュに向けてミサイルを発射しました。迫りくるミサイル。死に物狂いで操縦桿をガチャガチャさせても依然反応しない機体。「ちょっと待って!」「俺の人生、14年で終わっちゃうの!?」「ちょ、ちょっと待ってー!!!」「うわぁぁぁーーーー!!!!」

    *    *    *

大破壊が起こったような戦場跡。爆心地を中心に十重二十重(とえはたえ)とめくれあがったような地形。無数の塩柱。散乱するKLFの残骸。敵もいなくなり、変わり果てたこの風景を見て、マシューは呆れ、ストナーは熱心に写真をおさめます。ホランドはエウレカのもとに行き、優しい笑顔で彼女に無事かと声をかけます。続けて、「アミタドライブに内蔵されていた悟りプログラムが、お前の、ニルヴァーシュの力をここまで解放させるとは・・・」と感想をもらします。
「違うわ」エウレカは答えました。「この力を解放させたのは、アミタドライブでも悟りプログラムでもないってニルヴァーシュは言っている」「本当に力を解放させたのは、このコのチカラなんだって」

ガレージ・サーストンに発掘屋のおじさんがクルマで駆けつけます。しかし、ガレージはミサイルによって破壊しつくされていました。アクセルが無事なのを見て、安堵する発掘屋。そこにニルヴァーシュが飛来し、着地しました。「レントン!」と叫び走り寄るアクセル。コックピットから出てきたエウレカに「レントンは、無事なのか!?」と叫びます。

上空を飛行する戦闘艦「イズモ」。そのブリッジでは艦長のユルゲンスが、次なる攻撃をかけようとしていました。それを制止しようとするドミニク。しかしユルゲンスは、KLF2個小隊を失って手ぶらでは本隊に合流できない、と聞きません。ドミニクは権限を行使して、情報部のデータベースを開示するのと引き換えに、艦載の高速艇を一機徴発し、イズモ艦から離れます。ドミニクの去ったイズモ艦では、彼が去り際に開示した情報部のデータベースをもとに、ベルフォレスト空港に未確認の船舶がいることをつきとめ、そこに急行する決定がなされます。



発掘屋のおじさんは、ガレージの瓦礫の山にビークルモードのニルバーシュを隠し、軍に見つかるまえにずらかれと、レントンとアクセルにアドバイスして去ります。レントンはニルヴァーシュの傍らで、幸せそうな顔で眠りこくっていました。無茶をしたレントンを褒めるアクセルのことを不思議に思うエウレカ。アクセルは、エウレカが子供をもてば理解できるようになるだろうといいます。そこにホランドがボードで現れました。ボードから降りて、そのままアクセルに「ご無沙汰してます」と頭を下げるホランド。「まさか・・・再びお目にかかる日が来ると思いませんでした」

「どのツラ下げてきやがったんだ、えぇ? ・・・ホランド」アクセルはホランドに厳しい態度をとります。「そうやって毎回お前はワシの生活をムチャクチャにしていく。とんだ疫病神だ」アクセルは、かつて「二度と顔を出さない」と約束したホランドが、ニルヴァーシュとともにこの地にやってきたことから、ホランドの気持ちを察しているようでした。「・・・決心したのか?」と思わせぶりな発言をします。「こうなっちまった以上、わしらがどうなろうと、それなりの責任は取るしかあるまい」「だが、わしはレントンだけはに普通の幸せを与えてやりたいんじゃ」

レントンに普通の幸せを与えてやりたいと口にしたアクセルに、ホランドの態度が変わります。普通の生活をレントンにおくらせたいと言いながら、アミタドライブを隠し持っていたアクセル自身こそ、そんなことを信じてはいなかったのだと。
口論の途中から目覚めていたレントン。そばにいたエウレカに、なぜ父親があんなものを作っていたのか、なぜ祖父がそれを隠していたのか、なぜこんなことに巻き込まれたのか分からないともらします。そして、これから何をしたらいいのか分からないとも・・・。そんなレントンに、ホランドが歩み寄り、「(これからどうするか)決めるのはおまえ自身だ」と声をかけます。「目の前にある波を、生かすも殺すもお前次第」と、たとえを交えてレントンに今チャンスが開かれていることを気づかせます。
あこがれのホランドをはじめて目の前にするレントン。「ほ、本物だ・・・」

レントン、アクセル、ダイアナの3人が写っている写真を瓦礫の見つけるホランド。しばらく写真を見つめてから、振り返ってレントンに向かっていいます。「答えなら、もうでてるんだろ?」「お前は波を信じた。でなければ、カットバック・ドロップターンなんてできやしない」
ホランドは続けます。「結果的に、お前は世界を信じたんだ。そして、世界が応えてくれた」「昔俺の師匠が言っていた。『ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん』」
ホランドの口から父親の口ぐせを聞いてハッとするレントン。
「お前の本当に信じているものはなんだ。お前はニルヴァーシュの中で、何を信じたんだ」ホランドの問いかけに、あのときのことを振り返るレントン。

     *     *     *

・・・ミサイルが直撃しようとしたそのとき。コンパクドライブに「EUREKA」の文字が輝き、エウレカが後ろからレントンを抱きしめていいました。「大丈夫。・・・私を信じて」
レントンはそのとき思い出したのです。ダイアンと別れるときにも、コンパクドライブにその文字が浮かび上がっていたことを。レントンは自分が何を信じるべきかをハッキリと悟りました。
墜落したかに見えたニルヴァーシュですが、内から発するエネルギーが球体となり機体を包み、さらには虹色の波動を周囲の空間へと放出しました。そこに降り注ぐミサイル。
イズモ艦のレーダーにはニルヴァーシュが撃墜されたように表示されましたが、実際はそうではなかったのです。いち早く異変を察知したホランドが、マシュー機に退避
するよう命じました。「・・・来るぞ! 『セブンスウェル』が・・・!!」

ミサイルの爆発で生じた黒煙が光の球体に吸い込まれていったかと思うと、次の瞬間、光の球体が爆発的に膨れ上がり、激しい勢いで地表を削っていきます。それとともに、七色の光輪をともなった極太の光の柱がたちのぼりました。そして、さらなる爆発的なエネルギーが解放されます。
「何事だ!?」驚きに包まれるイズモ艦のブリッジ。「撃墜地点より、未確認の粒子現出! トラパー領域、急速拡大!」ドミニクは通信士の報告を聞きレーダーを見つめます。そこには、異常なエネルギー分布が映し出されていました。「まさか・・・これが・・・セブンスウェル現象だというのか・・・!」



ニルヴァーシュが引き起こした、この大規模な現象は、遠くはなれた地点からも観測することができました。よく見ようと、学校の屋上に集まった全校生徒。みな、あまりの光景に無言でこれを見つめています。アクセルも同じ光景を、ガレージ跡で目にしていました。「これは我々を破滅させ、死を導く光だ。しかし・・・なんと美しい」

その双眸を輝かせ、ニルヴァーシュが動き出しました。赤いオーラを噴き出しながら、KLFを次々と破壊していきます。手でつかみ裂き、蹴りで切り裂き、ボードで真っ二つ。その凄まじい戦闘力は、ストナーの表現通りに、まさしく鬼神そのものです。瞬く間にKLF小隊を全滅させたニルヴァーシュは、地面に降り立ち、空を仰ぎ見ました。そのコクピットでは、レントンとエウレカが意識を失っていました。

     *     *     *

ホランドの問いかけに、レントンはあのときエウレカを助けたいと思ったことと、その思いを信じろとニルヴァーシュに言われたような気がしたことを思い出します。信じることで、その証明になると思ったその気持ちを・・・。レントンの説明に、「証明したいんなら、一緒に来い」と彼を誘います。「それを彼女も望んでいる」レントンはエウレカが自分のことを見つめているのに気づきました。

そのとき、突然サイレンが鳴り始めました。外出禁止令です。ガレージの上空をイズモ艦が横切りました。その行き先はベルフォレスト空港です。「思ったより早かった!」ホランドは叫んで、無線を使いにニルヴァーシュへ走ります。あとには、レントンとエウレカの二人。「ねえ、いっしょに行こう」エウレカはレントンの手を両手でにぎり、そういいました。「キミじゃないと、ダメみたいなの」その言葉を聞いて、アクセルの代わりにアミタドライブを守ろう、もう一度エウレカを信じようと、レントンはその手を握り返しました。



【今週のみどころ、ツっこみどころ】
●アドロックの墓の形。まんまコーラリアン雲に見えるんですが。槍みたいなのが刺さってるのは、コーラリアンに戦いを挑んだ者、という意味か(世間的に)? もしくは、コーラリアン雲から違う世界へ飛び立っていった様子をあらわしているのか?
●ボードで飛べるなら、崖の手前でバイクを止めてから飛び出せばいいと思いました。演出ですね。そうですね。しっかり感動しましたとも。
●「あーい、きゃーん、ふらーい!」・・・って、ホントに言ってるし。いいのか(苦笑)!?
●飛び立つスカイフィッシュの群れに1匹だけピンクのやつがまぎれてます。ここでボンバー撃てば大量ボーナス得点がはいりそう・・・。
●ストナーがカメラを構えていましたが、ちゃんとレントンのカットバックドロップターンを撮れたのか、すんごく気になります。いつかray=outに載せてほしい。
●ニルヴァーシュのレーダーで「危険」と認識されたレントン(笑)。想定外の未確認ターゲットだから警告表示されたとは思うんですが(笑)。
●落としたボードがいつの間にか手元に戻っているいる件。きっとセブンスウェルが落ち着いたあとで、探して回収したんだ。
●実は出会いがしら(収容されてすぐ)に「俺はきみのことが好きなんだ!」とあっさり告げている件。2回も繰り返してるし。エウレカも「好き?」と聞き返してるあたり、ちゃんと聞き取ったようですが、この時点では「好き」という感情を知らなかったみたいで、きょとんとしています。ともあれ、これがレントンの初告白。鼻水出てるけど。
●ニルヴァーシュの2-DINタイプスロットのアップ。しっかりと「魂魄」の文字が!
●迫り来るミサイルを見て、ナイトストライカーを連想してしまった人もいるのでは。





【初登場人物】
●発掘屋のおじさん(前回は電話の声だけ)
●レーダー手(石ノ森章太郎チック)

あとは第1回と同じメンバーだけで話が進んでいきます。



 【伏線とか】
●CFS。コンパク・フィードバック・システムか。ロングボード装備KLFのスピードに対抗すべく、ホランドが発動させかけた。コンパクドライブが赤い輝きを放ち始め、なんだかヤバげなモード。乱入してきたレントンのせいでおあずけ。マシューが「そりゃムチャだぜ!」とさわぐあたり、限界を超えてLFOを稼動させるハイリスク・ハイリターンのハイパー化のようなものか。
●スカイフィッシュの群れがレントンについていくのを見て、ホランドは何かを感じた様子。レントンの強い感情にひかれてスカイフィッシュが追従している印象を受けるが、後のエピソードから考察すれば、スカイフィッシュに選ばれたこと自体、ホランドが彼を特別視した理由なのかもしれない。
●「セブンスウェル」現象。今回はこれに尽きます。七つの光輪をともなって立ち上る膨大な光の柱。大きくえぐれた地形、後に残った無数の塩柱。何だかわからないけど、何だかスゴイぞ・・・みたいな(笑)。
●マシューに姫と呼ばれたエウレカ。それが揶揄なのか、本当にどこぞの王族の娘なのかは、現時点では何ともいいようがないのであった(笑)。
●ホランドに「決心したのか?」というときのカットが、アミタドライブを装着したコンパクドライブ、そしてそれを見つめるエウレカ。この作品ではこういうカット一つとっても、物語の伏線につながるような感じがします。
●ホランドが看破したアクセルの心情。普通の幸せを与えたいといいながらアミタドライブを隠しもっていたのは、いつかレントンにアドロックが正しかったことを世間に向けて証明させる気持ちがあったからなのか。




【判明した事柄・世界観】
●スカイフィッシュ。なんかぱたぱた飛んでるやつ。ミステリー番組によく出てくる、超スピードで飛ぶ未知の生き物とは、遠い親戚にあたる(ウソ)。
●冒頭の墓参りシーンはアドロックが消えてから4年と少し経った時点。教科書にまで載っているというのに、すでに墓参りに訪れる人はいないらしい。
●セブンスウェル現象は、単純構造のライター(ジッポみたいな電子部品を内蔵してないタイプ)までおかしくしてしまうもよう。誰か説明してくれー!
●情報軍士官のドミニクはオブザーバーとして、ニルヴァーシュを追う空軍のイズモ艦に搭乗していた。



【まとめ・整理・考察とか】
●セブンスウェル現象は、その光の噴出で地形を大きく変えはしたものの、実際にKLFを全滅させたのは驚異的な戦闘力を見せたニルヴァーシュ。セブンスウェルに巻き込まれたホランド機とマシュー機は破壊されず、ニルヴァーシュの回収に成功している。
●アドロックが作ったアミタドライブを持つ(発現させる)には資格がいるらしい。選ばれた素質? それはアクセル、レントンであって、決してホランドではないというアクセル。最初にエウレカに渡してホランドに届けようとさせたクセに(笑)。まあ、他に託せる人がいなかったそうですから。


第1話「ブルー・マンデー」Blue Monday

2005-04-17 07:29:55 | 各話ガイド(第1クール)

 
祖父と二人暮しをしているレントン。彼は、決められた将来や、何も起こる気配のない単調な毎日にうんざりしていた。そんなある日のこと。レントンに転機が訪れる。彼の家に、幻のLFO、ニルヴァーシュが落ちてきたのだ。コクピットから現れたのは、エウレカという美少女。メカニック業を営む彼の家に、ニルヴァーシュの整備を頼みに来たというのだ。ところが、エウレカを追って、塔州連邦空軍のKLF部隊が現れる。レントンはエウレカを救うため、祖父サーストンから預かったアミタドライヴを手に、外へ飛び出していく。そこへ、レントン憧れのゲッコーステイトも現れる。【公式あらすじ】




・・・オープニングこそストナーの哲学的セリフから入る思わせぶりなロボットアニメですが、その後はガチンコの空中戦。空飛ぶボードにのったロボットが飛び交い、かっこいいアクションを決めつつナイフでブッた切り、血のように赤い液体(アーキタイプが生物なのでホントに血なのかも)がドバドバ吹き出たりして、今後なんだかすごいことになりそうな予感です。
第1回ということもあり、丁寧に風景描写および世界設定の説明)がされています。塔を中心とする都市、地殻変動、過去の大災害、レントンのヘタレっぷりなどなど・・・。では、公式あらすじの続きから。

いきなりサーストン家にロボットが落ちてきて、レントンの部屋全壊。ニルヴァーシュを直しにガレージ・サーストンにやってきたのがホランドたちの目的だったわけですが、先行してきたエウレカのせいでとんだ災難です。満月を背にカットバックドロップターンを決めておいて、ガレージ直撃だなんて、やっぱり調子が悪かったのでしょうか。
そのあと、エウレカは迷惑をかけたお詫びに、火炎放射器で部屋の瓦礫を完全焼却(きっとバラバラになった瓦礫の山から、弔ってほしいという声が聞こえたに違いない)。止めようとするレントンのお気に入りのシューズに飛び火して、一人漫才状態。それを見て笑うエウレカ。さらにはそれを双眼鏡(カメラ)で離れた場所で観察するホランド、マシュー、ストナー。何でもエウレカが笑うところをはじめてみたそうな。

エウレカがホランドの仲間だと知り、息子(アドロック)の形見であるアミタドライブを渡そうとするアクセル。そこに突如ミサイルが飛来! 反政府組織であるホランドたちゲッコーステート、そしてニルヴァーシュを追って軍のKLF(軍用LFO)小隊がここまでやってきたのです。
いち早くそれを感覚で察知したエウレカはニルヴァーシュに乗り込み、ビークルモードに変形し、操縦席の外側にレントンとアクセルをひっかけたまますばやく脱出。
直撃はくらわなかったものの、ガレージ・サーストンは全壊、レントンとアクセルは放り出され、さらには爆風を受けてアクセルが負傷してしまいました。
傷ついた二人の姿を横目で確認し、一瞬苦い表情を浮かばせながらも、これ以上二人を巻き込まないために黒煙のなか、ニルヴァーシュを人型に戻し、上背に装備していたウイングをボードにして空へと駆け上がります。そして、ミサイル発射後接近してきた軍のKLF3機をひきつけ、空中戦に突入するのでした。

負傷したアクセルにかけよるレントン。アクセルは生きていますが、ボロボロで動けないようす。レントンに、エウレカに渡すはずだったアミタドライブを託すアクセル。「これを、あの娘のとこに持っていけ・・・」レントンはアミタドライブを受け取り、バイクを駆って交戦中のエウレカのもとに向かいます。信じ続けることで願いがかなうという、ダイアンの教えをあの娘に伝えるために・・・。



【今週のみどころ、ツっこみどころ】
●マシュー機の識別レーダー表示、軍KLFは水色(敵)、ホランドの909はオレンジ色(味方)。心理的に逆かなーと思いました。そんだけ。
●レントンはあまり成績がよくないらしい。高校進学も危険信号。っていうか14歳で、あのラクガキはないと思うぞ。いまどき教科書にウ○コ書く子なんて・・・。
●レントンのリフスポットがある日突然、軍の演習地に! でもね、レントン、ちゃんと「演習予定地」って看板立ってたよ。きみがボード屋ひやかしてたときに。
●徹底してダイアンの顔が出てこないところ。ホランド所有の写真はマジックで黒く塗りつぶされ、サーストン家所有のものはすべてのシーンにおいて前景にことごとく隠れてしまい、ようやく最後に全部出たと思ったら焦げ落ちてたりする。
●コンパク=COMPAC。魂魄とコンピューターパックのダブルミーニング?
●白いLFOが空から落ちてきて、家がメチャメチャに!でもそれがキッカケでボーイ・ミーツ・ガール! ・・・どこかでみたシーンだ。なんだっけなぁー。 
●じっちゃんの仕事机のメモ。「ELF納品」何かの部品か? 「明日3:30学校(重要!)」うう、泣けるぜ。
●アミタドライブの木箱。思いっきり「阿弥陀」って書いてあるんですけど! ニルヴァーシュは「涅槃(ニルヴァーナ)」だし、エヴァに対してこっちは仏教+ヒンズー経的な宗教エッセンスを加味してるんでしょうか。
●2-DINユニット式のアタッチメントソケット。・・・今、「2-DIN」って言ったよね!? ・・・クルマかよ(と思ったら、ほんとに後でクルマに変形するのだった)!
●エウレカの不思議少女炸裂っぷり。「───弔い」って! 今度ゲームで火炎放射器アイテムをとるときに口にしてみようかしら。
●↑の場面、見えそうで見えないところ(ナニが?)。パンチラ禁止ってうわさは本当なのかっっっ!!
●サーストン家にミサイルが直撃して阿鼻叫喚パニックなさまを撮り続けるストナー(顔は真剣)。
●アミタドライブを手渡すときのじっちゃんの五指アップ。職人です。変色してます。(学校で机をたたくシーンでも確認できます)
●アイキャンフライ!な某俳優を連想させるようなヒキ(続きかた)。何もない空間に飛び出したようにしか見えないんですけど! どーなる?次週。





【初登場人物】※年齢や詳細は「登場人物」カテゴリーにてくわしく紹介!
●ストナー(ゲッコーステート所属:同行カメラマン)
●マシュー(ゲッコーステート所属:前衛担当)
●ホランド(ゲッコーステート所属:リーダー、エースアタッカー)
●タルホ=ユーキ(ゲッコーステート所属:操舵担当)
●短波ラジオアナウンサー※声のみ
●レントン=サーストン(主人公:中学生)
●ウーノ(ボード屋のおじさん)
●レントンの担任
●レントンのクラスメイト(主要メンバー:女子生徒ABC→萌え担当、男子生徒AB→イジメっこ担当)
●アクセル=サーストン(レントンの祖父:整備工、ガレージ経営者)
●ダイアン=サーストン(レントンの姉:軍科学者)※写真、回想シーンのみ
●アドロック=サーストン(レントンの父:軍科学者)※写真のみ
●エウレカ(ヒロイン:ゲッコーステート所属、アタッカー)
●発掘屋のおじさん(アクセルの友人)※電話の声のみ
●ドミニク=ソレル(塔州連合情報軍所属:情報士官)
●ユルゲンス隊長(塔州連合空軍所属:イズモ艦艦長)
●イズモ艦女性副官(キツそうな女性士官)
●イズモ艦通信士(パーマ男)



 【伏線とか】
オープニングのサビの部分に、(ホンの一瞬ですが)断片的に今後重要になりそうなシーンや人物のカットが連続して入ります。音楽とあいまってカッコイイ演出です。詰め込まれている内容があまりにも多すぎるため、別カテゴリにてキャプチャー画像とともに取り上げたいと思います。
●回想シーンでのダイアンのセリフ。「いつでも空を飛べる」「大事な人を守ることができる」「いつでも私(ダイアン)に会うことだってできる」・・・なんていうか、エウレカ≒ダイアン説を地でいきそうな展開を予想させる発言ですね。
●レントンがダイアンと別れる際に、手にしたコンパクドライブに現れた「EUREKA」の文字。この場合はダイアンと心が深く結びついた(共振?)ために発動したのだろうか。
●ならば、ダイアンが家を出るきっかけになったコンパクドライブのお告げの内容も「EUREKA」だったと仮定して、コンパクドライブがそのとき発動した理由は何だと考えられるか→惑星からのメッセージか? ダイアンはコンパクドライブを手にしたことで、一連の行動(家出→軍属)をとるような衝動にかられた=惑星の意思に行動を起こさせられた?
●では、レントンが一人のときにたびたび「EUREKA」の文字が出現したのはなぜか? 同じときに別の場所でエウレカに何かが起こり、対となるだろうレントンのもとにメッセージが現れたのか? それとも、エウレカとの邂逅が近いと告げる、惑星からのメッセージなのか?
●信じ続けることを肯定するダイアンと、それを否定しようとするエウレカの対比。
●コンパクドライブにアミタドライブを重ねることにより、悟りは開かれ、ニルヴァーシュは真に目覚める・・・ここまでくると見守るしかないですね。「こいつを使って、みんな消えてもらえ!(じっちゃん)」・・・まさか大量殺戮兵器か? 次週いったい何が(笑)!?





【判明した事柄・世界観】
●この惑星では地殻変動が頻繁に起こり、激しい地震の直後に突然大地が隆起する。郊外・街中を問わず起こるもよう。
●使用されている言語は日本語。英語の落書きや標識もあるので、2005年の日本とまったく同じ感覚だと思います(外来語やカタカナ英語などの併用)。
●トラパー。トランス・アパランス・ライト・パーティクル・・・この惑星に普遍的に存在する特殊な粒子らしい。早く公式の「用語集」オープンしやがれ!
●緑色に輝くコンパクドライブ。バイクやLFOなどの機械を動かす際に必要なものらしい。レントンの説明では「ヒトとマシンを繋ぐ媒介となるもの。コンパクドライブがないと機械を動かせない」とのこと。単体でも光を放ち続けることから、クリスタイルの内部にはプログラム回路と一緒にエネルギー源(トラパー?)が封入されているようです。見た目はメモリースティックみたいなかんじ。
●サマー・オブ・ラブ。音楽のムーブメントを表す用語だが、この世界ではトラパーの異常発生によるコンパクドライブの暴走・物理的被害を及ぼした大災害のことを指すらしい。 ・・・誰、「ファースト・インパクト?」とか言ってる人は!? 一応、レントンの父であるアドロック=サーストンの身を呈した犠牲により局地的な被害で済んだそうな。
●スカブ。授業中に起きた地殻変動によって隆起した、岩というか珊瑚というか、鮮やかなキノコ状のかたまり。処理って、どう処理するんだろ。
●レントンの母親は死んでしまって、この世にいない。死因は不明。
●今後も頻繁に登場するレントンのボードは、ホランド・レプリカでレアものだとか。
●スカブスレートを定着するのに火炎放射器を使うらしい。スレートというのは粘板岩から作る石材のことです。処理って、スカブは建築材に加工するのか?
●アミタドライブはコンパクドライブの拡張パーツ。