DrKの株日記

現役医師が仕事の合間をぬって株と格闘するブログ

検出限界値は意図的に操作されている

2011年08月26日 | Weblog
8/22 だれが検出限界値を4・6・9(I-131:4Bq/L、Cs-134:6Bq/L、Cs-137:9Bq/L)に統一しようとしている?
(3.11東日本大震災後の日本のブログより)

「検出限界値といっても、今日はお米の放射能の話ではありません。海水の検出限界値のお話です。
海水の検出限界値をもっと低くして欲しいというのは、このブログでは5月から言ってきています。ですが、今回の海洋モニタリングではそれは反映されませんでした。今後引き続いて行うモニタリングではもっと検出感度を上げるということなので、それに期待したいと思います。
それよりも気になるのが、東京電力が毎日HPに発表している海水のモニタリングの数値です。ほとんどのデータは今は不検出になってきているのですが、その検出限界値が、いつのまにか文科省の4・6・9(I-131:4Bq/L、Cs-134:6Bq/L、Cs-137:9Bq/L)にそろってきているのです。

誰かが悪い方向へ統一しようとしているようです。」

これは自分もうすうす感じていた。
検出限界値を提示せずにただ「不検出」と記載する場合が
多くにみられるからだ。
昨日のブログでも書いたが
検出限界が10Bq/Kgの場合9.9Bq/Kgは不検出となるのだ。
もし、検出限界が9Bq/Kgだったらその値は公表されることになる。

具体的に見ていこう
東京都水道局の【浄水場の浄水(水道水)の放射能測定結果】データだ。

平成23年 3月17日 水道水の放射能の測定結果について
金町浄水場における過去20年間の測定値は、0.0 ~ 0.5 Bq/L」とある。

3月23日 水道水の放射能の測定結果について
不検出<20Bq/kg→あれれれ???しかもヨウ素だけの数値。

平成23年 3月28日水道水の放射能測定結果について
ついに、ヨウ素は不検出になった。

4月14日までこれが続く。
そして、何の説明もなくいきなり
平成23年 4月15日水道水の放射能測定結果について
「検出限界値6Bq/kg」が登場!以降はほぼこれくらいの検出限界値が使用されている。

ところが突然
平成23年 5月13日 5月14日以降の水道水の放射能測定結果についてはこちら 
というデータが発表され
本当は4月4日までヨウ素131が検出されていて「検出限界値8Bq/kg」ぐらい、
しかもセシウムの測定もされているのだ。

驚くべきことはこれだけではない
主要浄水場(所)の浄水(水道水)の最新の放射能測定結果
検出限界値 0.8Bq/kg

てめ~ら、最初っからやればできるんじゃね~か!

すなわち、これは発表者が意図的に検出限界を高くした
簡易検査を採用することにより
不検出と発表していたということだ。

ちなみに文科省のデータでは
環境放射能水準調査結果(3月18日採取)
最初っからおそらく検出限界は0.01Bq/kgぐらいだから
大勢には影響がないと思うが
東京都のデータだけ信用してる人は
ペットボトルの水を買うのを止めて
水道水を飲んじゃった人もいるだろう。

環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(4月23日採取)
ちなみに、東京では4月23日までセシウムが検出されていたのに…

以上をまとめると
検出限界値を提示してないデータの発表は
全く意味が無いものである!


あと、このデータを見て思うことは
マスコミや東京都の「水道水安全デマ」を信用せずに
ペットボトルの水を買い占めてそれを飲み続けた人は
多くの放射性物質の内部被曝から
逃れることができたという事実だ。