DrKの株日記

現役医師が仕事の合間をぬって株と格闘するブログ

アルジャジーラ「医師が福島の放射線に警告」

2011年08月22日 | Weblog
Fukushima radiation alarms doctors

内容は「子どもたちに被ばくの兆候
「「子どもたちの鼻血、難治性下痢、インフルエンザのような症状が増えている事がわかり始めました」とアルジャジーラのインタビューに答えたのは、千葉県の船橋二和病院の柳沢裕子医師だ。
被ばくの症状について話した後、こう加えた。「これまでに頼ってきた医学的知識では説明できないような状況に、直面しています。」

以下アルジャジーラの原文
"We have begun to see increased nosebleeds, stubborn cases of diarrhoea, and flu-like symptoms in children," Dr Yuko Yanagisawa, a physician at Funabashi Futawa Hospital in Chiba Prefecture, told Al Jazeera.

She attributes the symptoms to radiation exposure, and added: "We are encountering new situations we cannot explain with the body of knowledge we have relied upon up until now."

船橋二和病院とは
病床数 299床
船橋市二次救急ネットワーク病院、同小児二次救急病院、同循環器三次救急待機病院

まあ地域の中堅どころの病院といったところか?
ここまで断言するというのも非常に勇気がいることである。
根拠となるデータが提示されていないので
信ぴょう性についてはコメントしかねるが…
一般病院の外来の手応えとして
そういう感触があるのだろうか?
児玉先生と並列で記事にするにはちょっと?な気もするw
データを早急に発表していただきたいものだ。

放射能対策の新たな段階

2011年08月22日 | Weblog
汚染水の処理能力1.5倍に

「東京電力福島第一原子力発電所では、18日から本格的に動き始めた新たな汚染水の浄化装置の運転が軌道に乗り、汚染水の処理能力は従来の1.5倍に増えました。
東京電力福島第一原発では、汚染水を浄化して再び原子炉に注水する循環型の冷却が続けられていますが、相次ぐトラブルによって汚染水の浄化が思うように進まないため、新たに国産の装置を導入し、18日から本格的な運転を始めました。
この新たな装置は、運転開始後、従来の設備につなげ、機能を補完する形で運転されていましたが、19日夜からはこの装置を従来の設備と平行して使うようにしました。
これにより、設備全体での汚染水の処理能力は、従来の1時間当たり合わせて45トンから、およそ1.5倍の70トンまで増加したということです。
福島第一原発の汚染水の浄化設備は、稼働率が目標の90%を大きく下回る69%と低迷しており、東京電力はこの新たな装置による処理能力の増加が、原子炉の安定的な冷却につながるものと期待しています。」

サリーちゃん結構やる!
東電が稼働に合わせて放射性物質のデータを発表したのには
サリーちゃんに自信があったからなのだろう。

このブログを
CTBT(包括的核実験禁止条約)/IMS(国際監視制度)高崎観測所で
検索して見に来てくれる人も結構いるので最新データに触れておく。

CTBT高崎観測所の放射性粒子(セシウム)データのブランク試験による補正
以前のブログで再臨界→放射性物質の飛散について考察した。

ところがCTBTの補正でなんとセシウム濃度が激減しちゃった…
このデータ、単位がμBq/m3なのでもともとそんなに大きな値じゃないけど
これで検出されないってことは原子炉からの
放射性物質の飛散に関してはほぼ考慮しなくていいことになる。

気になっていた各地の放射線量なんだけど
東北とかの増加量って0.01-2μSv/h 程度なんだよね…
誤差かもしれない。
それにサリーちゃん登場前後から
福島の放射線量が減少してきている。

福島市(発生から今日まで)
3月11日からの放射線量の推移


たいそうなことを書いておいてなんだがw
放射性物質の放出量は確実に減少しているので
東電もデータを公表したんだと思う。

我々は原子炉よりも
すでに降下している放射性物質と
食物の摂取による内部被曝にすべての注意を向けるべきなのかもしれない。


米が本当にヤバいのは来年だ(農家の婿のブログより)

まあ、海には放出されてますけどね…
放射性物質の濃度(海水)