私が離婚を決めた理由

離婚するまでの経緯のつもりでしたが、考えているうちに、AC、共依存などにぶつかっています。

被害者の心

2007-04-16 21:56:43 | メッセージ
アメリカでは、ベトナム戦争後、日本では阪神大震災から、PTSDという言葉がマスコミにおいて使われ始めました。
日本では、被爆体験というもっと大きな出来事があるから、本当は、もっと調査が行き届けばよかったのですが、それをしていないから、まだまだ理解されにくい症状です。

私は、元々心理学に興味を持っていたし、知識の上で知っていたけれど、被害者がどんな気持ちでいるかまでは、想像出来ませんでした。

だから、ほとんどの人は被害者に対して口にすると思います。
「もう忘れたらいいよ。」
「前向きに考えなくちゃ。」
「命があるんだから、マシだと思わなくちゃ・・・」
「考えすぎじゃないの?」

そんなこと充分にわかっているのです。
自分でもそう思っている。
頭では理解できても、心が反応してしまうのです。
頭と心は一体ではありません。
無意識のうちに、色んな感情が込み上げてくるのです。


想像してみてください。

目隠しをされ、

手を後ろ手に縛られ、

足も縛られ、

広い真っ暗な部屋の中に放置されている自分の姿を・・・


たぶん、不安でいっぱいのはず・・・


それが最初に被害にあった後の状態です。



その状態で、物音がして何かが身体に触れたとしたら・・・

恐怖で声を上げてしまうでしょう。

でも、実際にはねずみかもしれません。

それを見ている人は、大げさというでしょう。

だって、目隠しも縄も見えないのですから・・・



実際に、体験してみてください。

目を開けている状態とはまったく違うのです。



何をされるのかわからないというのは、想像力を豊かにします。

例えば、その時に、殺されるかもしれないと想像したとしたら・・・

今度は、物音がしただけで、悲鳴をあげてしまいます。

本当は、風が吹き、窓ガラスが音を立てただけかもしれないません。


周りから見ると、勝手に想像して怖がっているだけに映るでしょう。

でも、本人にとっては生きるか死ぬかの問題にまでなっているのです。

そして恐怖は、ことあるごとにだんだんと大きくなっていきます。


私の場合もそうです。

直接に何をされたわけでもありません。

でも、不安だけ、恐怖だけがだんだんと大きくなっていきました。

たまたま、同じ道を歩いている人が、後ろにいるだけで、悲鳴をあげて走り出したくなってしまいます。

それでも、一生懸命平気なふりをし続けました。

本当は、自分のHPを開けるだけで、泣きそうな気持ちなのに・・・


11ヶ月前、病院へ行きました。
でも、医者からも理解されず、心無い言葉を掛けられました。
医者であっても、まだまだ認識されていない症状なのです。
医者に頼るのも、傷付けられそうで怖くなりました。

でも、もう薬に頼るしか方法はなくなってしまっていました。
朝、起き上がれなくなってしまったのです。
そして半年前から、新たな病院へ通い始めました。
3ヶ月前、斎藤学先生から、妄想性の恐怖を取り除くには、その恐怖の元と向き合うことが一番だと言われました。
今のままでは、どんどん恐怖が大きくなるばかりだと・・・

けれども、向き合うことさえも怖くて、何の行動を起こすことも出来ませんでした。
いつまで経っても、怖さに震えている自分の姿が嫌で嫌でたまりませんでした。
そんな時、同じような体験をした人が、同じ気持ちだったよと話してくださいました。

そして、病院の先生も誰にでもなりうる症状だからね。
自分が弱いんだとか、おかしいんだとか思わないでね。
そんな風に仰ってくださいました。

今、ようやく目隠しを取る勇気を、縄を解く準備が出来たように思います。
また、何かのきっかけで、元に戻ってしまうかもしれません。
だぶん、しばらくはその繰り返しです。
振り子のように揺れながら、だんだんと気持ちは穏やかになっていくのでしょう。

まだまだ理解されにくい症状です。
理解してもらいたいと思っても、理解してもらえないことに傷付いたり・・・
でも、100人に伝えて、99人の人が理解しなくても私はいいかなと思います。
残り一人が、理解してくだされば、前とは違うのです。
そんな積み重ねが大切なのかなと思います。

福祉制度は、行政から生まれるのではなく、当事者の声から生まれていきます。
多くの活動や、当事者の勇気ある声により、少しずつ行政が動き始めるのです。
大学の教科書で、それを知った時、行政に怒りを感じました。

でも、当事者ではないとわからないのです。
そんな先駆者達の努力が今の制度を作り上げているのだと思います。
昔は、泣き寝入りしかなかったストーカーも、今は罪として認められています。
それは、ストーカーで命を失った遺族の方々の活動によるものです。
だからこそ、当事者は、当事者であることを生かして動かなければいけないのだと心から感じています。

本当は、届出するのも怖いです。
復讐をされるのではないか、そう考えると、昨夜は眠れませんでした。
でも、ずっとこの恐怖と戦うのはもう嫌なのです。
毎日うずくまって、保育園の往復と、最低限の買い物、仕事も出来ず、勉強も出来ず、家事も最低限しか出来ない。
後は横たわっているか、ネットで誰かを感じているか・・・
誰かが連れ出してくれれば、予定があれば外出が出来るけど、それ以外は家にこもったままの生活。
どんなに、平気を装っても、不安は後から後から、襲ってくる。
もう、終わらせたい。
元の自分に戻りたい。



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3 コメント

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あれから・・ (のの)
2007-04-17 00:38:00
こんばんは。あれから3ヶ月も経つんですね。
季節が変わっているのにも気づかず過ごしていました。

不安と恐怖にさらされながら、さぞツライ日々を過ごされたかと思います。

また、自分の話になってしまいますが、恐怖心が消えました!!
恐怖心を煽ってはいけないかと思いましたが・・やはり一度ではなくなりませんでした。
気持ちも揺れた状態でしたが、やっとなくなりました。
病院の先生に、相手(私の場合は両親)と向かい合えと言われて、(言葉では伝えましたが怖くて会えませんでした)きっかけがあったので、向かい合ってみました。
薬の効果もあったと思いますが・・

会っていろいろな事に気づきました。
不思議ですが、感謝の気持ちも出てきたんですよ。
まぁ、親は相変わらずでしたけれど(笑)
今はなぜ、親に恐怖心を感じていたのかさえ忘れそうです。

私の経験と勝手な意見になりますが、もし向かい合って恐怖を感じたとしても、また落ち着いたら向かい合えばいいと思います。
(とは言っても恐怖ですけどね)
ねこさんは、ずっと頑張ってきたじゃないですか!
それが、絶対にいい方向へ繋がると思います。
上手く言えなくて申し訳ないのですが、そう感じる日はもうすぐではないかと思っています。
私が感じたことをねこさんも感じてくれたらなぁと祈るばかりです。

なぁんて、ねこさんのブログでACに気づいたんですけどね。
若輩者のくせに偉そうなこといってすみません。
頑張ってとは言いませんが、応援していますね
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ねこ (ののさんへ)
2007-04-18 15:22:16
私のブログがきっかけで、ののさんの行動のきっかけになったこと、とても嬉しく思います。
ご両親との関係、良かったですね。
私も、母との関係は、認めること受け止めることが出来るようになりましたが、
旦那に対する気持ちは、一筋縄ではいかないようです。
恐怖は、想像上のものではなくて、本当にそこに存在するから・・・

ここにこうやって綴り続けることも、本当は危険なのかもしれません。
相手の行動は、想像以上ですし、何が起こってもおかしくない状態です。
ただ、私はもう逃げたくはないし、自分を信じて進んでいくしかないと思います。

応援ありがとうございます。
ののさんのご報告に勇気を頂きました♪
返信する
ねこ (ののさんへ)
2007-04-19 00:24:11
メッセージ届きました。
どうしてもお返事したかったのでこちらから・・・

ののさんのコメントもメッセージも気配りがいっぱいで、二次被害だなんてとんでもないですよ。
私の拙いブログを、そんな風に感じてくださったなんてとっても、とっても嬉しいです。
そして、幸せのおすそ分けまでしていただきました♪

私は、色んな辛いことがあったけれど、代わりに素敵なプレゼントを神様から貰っています。
妬みの気持ちがまったくなく、どんな状況下であっても、人の幸せを、自分の幸せに感じられる心です。

カウンセラーに、回復は、追い抜き追い越されだから、時には、追い抜かれた仲間を感じて、苦しい思いをするのもまた成長なんだよって言われるのですが、私にとって、追い抜いてもらうことも、喜びです。

ののさんの未来に、輝く光がいっぱい見えます。
それは私にとっても、幸せで温かいものです。
伝えてくださってありがとうございます。
感謝の気持ちでいっぱいです。
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