植え替えについて
根づまりを起こす前に植え替えが必要です。
鉢植えの果樹は小鉢は毎年、大鉢は2~3年毎に植え替えをする必要があります。
そのままにしておくと根づまりを起こして水はけが悪くなって枯れてしまうことがあります。
植え替えには2通りあります。
植え替え: 同じ鉢に植える。木を大きくしたくない場合。
新しい土に根を整理して植え替えるので、植え替えた年は実が着きにくいです。
鉢替え : 一回り大きい鉢に植え替える。実付きを良くしながら大きく育てたい場合。
根を余り整理しないで植え替えるのでいわゆる「成りグセ」がついて
毎年実を着けるようになります。
根を食害する幼虫がいるので、樹が元気がない時は植え替えしながら根を調べます。
植え替えの時期
春に早く花が咲く種類は年内の落葉した時期に植え替えます。
ウメ、アンズ、モモ、ネクタリン、スモモ等とサクランボ
リンゴ、ナシ、ブドウ等は3月初めに植え替えます。
鉢栽培の植え付け時のポイント
1.落葉期にホームセンターや信頼できる通販を利用して苗木を購入する。
お奨めの通販はそれぞれの果樹の頁で紹介しています。
2.開花が早いウメ、暖地桜桃、プラム、サクランボは年内に植えつける。
リンゴ、ナシ、ブドウ、ブルーベリー等は3月までは可。
3.苗木を凡そ鉢の高さで切る。幼木の時に思い切って短く切り詰めた方が将来の
樹形も良くなります。
特にサクランボは成長してからでは主幹を切り戻せません。
4.植え付け後にメネデール液を与え、ウッドチップ等でマルチングします。
1~2週間は日影に置きます。
5.植え付け後1ヶ月したら鉢の上に玉肥を置きます。
必要量は玉肥の袋に書いてあります。
6.ブドウは5月に即効性の化成肥料を少し与えます。
他の果樹は植えつけた年は3月の置き肥だけ。
土について 「鉢栽培では最も大切なポイントです」
水はけのよい用土を使った方が管理しやすく、結果もいいようです。
水やりをして鉢の表面から水が直ぐにしみ込むことが大切です。
水がしばらく表面にたまってしまうようでは水はけの悪い土と言えます。
参考書にはブルーベリー以外の鉢植の果樹栽培の土は赤玉土、腐葉土、砂を
6:3:1の割合で混ぜて使うように書いてあるものが多いです。
赤玉土は時間が経つと崩れて用土が固まってしまい、排水が悪くなり根詰まりの原因に
なるので私は使いません。
果樹の鉢植えは、土の性質により結果が決まると言っても過言ではありません。
果樹栽培にとって保水性・排水性・保肥性・通気性が良い、一見相反する要素を
兼ね備えた土が要求されます。
私は殆どの果樹には市販の軽量培養土、腐葉土、くん炭、バーミキュライト、苦土石灰を混ぜて
使用しています。元肥として乾燥牛糞を混ぜます。
果樹用培養土というのも販売されています。
果樹により土の酸度(pH)の調整も必要です。pHメーターで測定して見て下さい。
ブルーベリーは酸性の強い環境を好むのでピートモスを主体にした専用の用土になります。
剪定について : 果樹栽培では誘引と共に大切な作業です。
果樹は翌年に結実させるために剪定が必要です。
剪定には切り返し剪定と間引き剪定があります。
注意することは強く切り返すと新梢の伸びが強くなり花芽が着きにくくなることです。
特に若木の間は間引き剪定を主にします。
落葉果樹は落葉した時から発芽前に行います。
常緑果樹は春先に行います。
基本はありますが果樹の種類により少々剪定の仕方に特徴、コツがあります。
5月から6月の新梢の伸びる時期に摘芯を行って樹勢を抑えると花芽が着きやすくなります。
ただし夏は同化力を低下させて根を弱らせ、樹勢を落とすので強い剪定はしません。
枝の誘引について
直立する新梢は花芽ができにくいのです。
幼木のうちに枝を水平に誘引することで植物ホルモンを抑えることで花芽ができやすくなります。
誘引の実例
プラムの幼木の誘引 : 降雪後は分かりやすい 私の枝の誘引の仕方
左、プラムの幼木の誘引 : 降雪後は分かりやすい 右、 私の枝の誘引の仕方
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