屋上果樹園ブログ

家庭の屋上で多種類の果樹を栽培しています
鉢植すれば、果樹栽培を身近に楽しめます
樹上で完熟した果実の味は格別です

サクランボの接ぎ木

2015-03-05 20:59:45 | 鉢栽培のコツ
冷蔵庫に保存しておいた、サクランボの穂木を接ぎ木しました。
細い穂木は、昨年プランターに挿し木をしておいたものを鉢上げして台木に使用。
太い穂木は直接、鉢植えしてある若い台木に接ぎ木。
穂木と台木の太さを合わせた方が、接ぎ木の成功率は高くなります。

 
鉢植えしてある台木                     穂木

 
台木と穂木を密着させて、接ぎ木テープで結索       鉢上げした台木に接ぎ木したもの  

 
接ぎ木後に鉢上げ                         ビニールの袋を被せて完成

結局、頑張っても3品種(紅てまり、レイニア、マドンナの瞳)の6本しか接ぎ木できませんでした。
鉢上げと接ぎ木を同時にやるのは、無理でした。

ブドウの接ぎ木

2015-02-26 16:02:57 | 鉢栽培のコツ
お気に入りの品種のブドウを、初めて接ぎ木してみました。
過去に色々の果樹の接ぎ木をしましたが、最も簡単なのは
リンゴ、ナシです。
100%成功しました。

サクランボ、ウメ、プラム、ブルーベリーも慣れると、ほぼ100%成功します。
樹ではなく、つる性のブドウは今回が初めてのチャレンジです。
要領は他の果樹の接ぎ木と同じと思われます。

 接ぎ木の手順

    
    左、3芽のついたクイーンニーナの穂木
    右 、台木のキャンベルスの枝の中心をカット

    
    接ぎ木テープでしっかり、台木と穂木を結ぶ
    2枝があったので、2枝に接ぎ木
    結び終わったら、保湿と防寒のためにビニール袋に入れる

    作業が終わったら、明るい日陰におく。


 数をこなすと簡単な作業で、短時間で終わります。

 接ぎ木を成功させるコツ
  台木と穂木が密着するように、接ぎ木テープできつく結索すること
  台木と穂木が乾燥しないように、極力素早く作業する
  接合部を雨にあてないこと
  ビニール袋で覆って、保湿、保温を保つ
  葉が展葉してきたら、袋を少しづつ開放して、段々に外気に慣らす

果樹を鉢栽培する際のコツ(1)

2015-02-21 11:32:37 | 鉢栽培のコツ

果樹の鉢栽培でのコツ、ヒント
果樹は鉢植えにして雨に当てないと病気の発生が少なくなります。

果樹の鉢栽培は地植えとは異なる点がいくつかあります。
用土、水やりと施肥が鉢栽培にとって重要なポイントです。
病害虫の対策、剪定の仕方は地植えと基本的に同じです。



水遣り

地植えでは水遣りには余り気を使う事はありません。
自然に任せても大きな失敗は起こりません。
鉢栽培で木を枯らすのは水のやり過ぎか水不足かです。

鉢栽培での水遣りの基本
 単に水分を補給するだけではなく酸素供給と有害物質の排除の目的があります。
 1.土が乾いたら鉢の底から流れるまで充分に水をやる事です。
   頻回に水やりするとかえって乾燥に弱くなってしまいます。
 2.鉢毎に土の乾き具合を確認して水やりをする。
   表面が乾いていても中が湿っぽい場合もあり注意が必要です。
   土の湿度計が売っていますから使ってみると参考になります。
   乾燥気味にした方が良いものと湿っぽくした方が良いものとがあります。
 3.水やりは早朝に行う。
   夏の日中は根や葉が痛みやすく、夜は徒長させることになります。
 4.開花中の葉・花へは水をかけない。
 5.水道水から直ではなく汲み置きの水を与える。
 6.花芽ができる7~8月は水を控える。但し水切れにも注意。
 7.果実の成熟期には水を控えた方が甘さが増す。
 8.冬の間は果樹が休眠中なので乾燥気味に。
   湿っぽいと寒冷地では凍結して根が傷む恐れがあります。

  参考
   耐湿性の強い果樹(湿気に強い):ブルーベリー、ナシ、ブドウ
    弱い果樹(湿気に弱い):モモ、スモモ、アンズ、サクランボ、ウメ、ビワ
   耐乾性の強い果樹(乾燥に強い):モモ、スモモ、アンズ
       弱い果樹(夏の乾燥に弱い):リンゴ、ナシ、ブルーベリー、キイチゴ


農薬散布について

 農薬を極力使用しない方法は袋をかけることと雨に当てないことです。

 ブルーベリー以外の果樹は全く農薬を使用しないと収穫は困難ですが、
 プロではないので少々の虫食いは良しとして最小限の使用に留めます。。
 発芽前の石灰硫黄合剤は果樹栽培の基本ですが、金属を腐食させるので使用できない
 状況があります。
 果実が大きくなりだしたら袋かけをすることで農薬使用を減らすことができます。
 雨に当てないようにすると病気の発生が少なくなります。
 最近透明で通気性のある袋が開発されています。今後はこれを積極的に使う予定です。


果樹栽培にあると便利な小道具

2015-02-21 11:31:46 | 鉢栽培のコツ
果樹栽培をするのに便利な小道具が沢山あります。


左、剪定ばさみ:病気が感染しないように数本は用意して、消毒をして使用
右、剪定した所に癒合剤を塗布


左、折り畳み式の剪定用の小型鋸
右、「植え替え名人」という名の道具←超お勧め


左、果実の甘さを測定する糖度計
右、土壌のpHを測定するpHメーター


左、穂木を冷蔵保存する袋を密閉するためのハンド・シーラー
右、樹を紐で鉢に固定するための穴をあけるポータブル半田こて


左、防風ネット  右、防鳥ネット


左、カラー・ラベル:品種により使い分けや、作業の処理済み、未処理の区分に 
右、断熱と換気目的の人工芝


左、スプレイ:電池式と蓄圧式があるが、お勧めは蓄圧式 右、ウッドティップ:断熱と雑草防止


左、カラス除けの釣り糸、ビニールひも、タコ糸 右、接ぎ木用のテープ


袋かけ用の袋:左は一般的なもの、右は通気孔のある透明な袋




授粉作業

2015-02-17 20:30:57 | 鉢栽培のコツ
授粉の必要性

果樹は種類、品種により授粉が必要です。


左、サクランボ  右、ブドウ

自家受精する果樹(一本の果樹だけで実がなるもの)
 柑橘類
 ブドウ
 ビワ
 ラズベリーなど

品種により自家受精する果樹
 モモ : 白鳳、大久保などの品種
 一部のサクランボ: 紅きらり、さおり、アメリカンチェリーなど
 一部のプラム: メスレー、ビューティーなど

授粉させる別の品種が必要なもの
 リンゴ、サクランボ、ナシ、スモモ、アンズ、ウメなどの果樹は殆どが相性のいい
 他の品種からの授粉が必要です。

異種受粉の例
 サクランボ: 佐藤錦⇔ナポレオン、高砂など
 スモモ:サンタローザ⇔ソルダム、大石早生、太陽など
 ナシ: 豊水⇔幸水など
     ラ・フランス⇔バートレットなど

興味深いのはアンズ、ウメ、スモモ、モモ等は相互に授粉可能です。
品種によってはリンゴとナシも相互に受粉できます。
但し開花の時期が一致しないので、必要により花粉を冷蔵保存して使います。

ブルーベリー
 ラビットアイ系は自家受精率は著しく悪いので異なる品種で授粉が必要です。
 ハイブッシュ系、サザンハイブッシュ系は自家受精もしますが、結実率を高めるには
 異品種からの授粉が好ましいです。

果樹苗を購入する時は自家受精する品種か、自家受精しないなら他のどの品種と相性が良いか
確かめて下さい。