ガジマ師はアフリカのタンザニアで牧師をしている。ガジマ師が牧会する教会では実際に死人がよみがえっている。2010年に東京で2011年には埼玉で、ガジマ師を迎えての集会に参加したが、いずれもいのちに満ち溢れた集会だった。ガジマ師は今、日本に来ているが、北海道での集会がもうすぐ始まる。それを前にこの本を再読した。
ガジマ師は、「言葉による伝道」よりも「力による伝道」を強調している。力による伝道はイエス・キリストの伝道の働きとパウロと初代教会の働きにも顕著に見られたものだ。それは新約聖書を読めば明らかだ。だからこそ教会は成長し、現在に至っている。日本の教会は小さいが、アフリカの教会は急成長している。ガジマ師が牧会する教会には2万人以上が集まっているそうだ。多くの人々がイエス・キリストの福音の力によって絶望の人生から希望の人生へと変えられている。
パウロは書いている。第一コリント人への手紙4章20節。「神の国はことばにはなく、力にあるのです。」 第二コリント人への手紙2章4節。「そして、私のことばと私の宣教とは、説得力のある知恵のことばによって行われたものではなく、御霊と御力の現れでした。」
私はことば(説教)の力を信じるが、言葉以上の何かが必要であることを痛感している。実際的な生きた神の力だ。神の力が人々に希望、癒しと解放、回復と自由を与える。私も海外へ宣教の働きに行くことがある。特にインドへ行った時に現れた神の力には自分でも驚いた。イエス・キリストの御名で祈る時に病の癒しが起こった。それは聖書で読む初代教会の働きと同じようなものであった。なぜ日本で同じようなことが起こらないのか。これが日本宣教が進まない大きな原因の一つだと思う。