牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

11月4日(日) 「神の見張り人」 トム・ヘス著  マルコーシュ・パブリケーション

2012-11-04 10:04:51 | 日記

 トム・ヘス師は、「エルサレム万国祈りの家」という24時間にわたる見張りの働きの創設者であり、代表者だ。この働きはイエス・キリストが言われた言葉、マルコの福音書11章17節に基づいている。「わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれる。」 旧約聖書のエゼキエル書3章17節にはこのように書かれている。「人の子よ。わたしはあなたをイスラエルの家の見張り人とした。」

 トム・ヘスはエルサレムのオリーブ山でチームで一日24時間祈りがとぎれないように世界を見張って、神様の祝福を祈っている。この働きは、マイク・ビックル師がアメリカのカンザスシティーで導く「国際祈りの家」同様、本当に尊敬に値する。イエス・キリストは十字架に架かる前に眠っていた弟子たちに言われた。「あなたがたは、そんなに、一時間でも、わたしといっしょに目をさまして(見張って)いることができなかったのか。誘惑に陥らないように、目をさまして(見張って)、祈っていなさい。心は燃えていても、肉体は弱いのです。」(マタイの福音書26章40、41節)

 見張りの祈りとは何か。私たちには見張るべきものがたくさんある。まず一番大切なのは神様ご自身を見張ることだ。神様の考えや願い、聖書の言葉に目を留めることだ。次に自分自身と自分の家族を見張って祈る必要がある。次は自分の教会と神の家族である教会員のために祈る。次は自分が住んでいる町を見張り、祝福を祈る。最後は自分の国と全世界のために祈る。もちろん自分の仕事や会社のために、友人のために、自分が所属しているサークルなどのためにも祈ることができる。見張るというと言葉は強いかもしれないが、監視という意味ではなく、要するに気をかけて守りと祝福を祈るということだ。

 トム・ヘスは聖書的見張りとして本書で一日2時間、3時間、またそれ以上の時間の見張る祈りと祈り方を紹介している。でも最初は、まず毎日1時間の見張りの祈りだ。この神からの召しでありイエス・キリストの願いである一日一時間の見張りの祈りを肉体的にも霊的にも目を覚ましてクリスチャンが実行するならば、自分と家族が変わり、教会とコミュニティーが変わり、国と世界が変わっていくだろう。実際の世界が変わるには、まず霊的な世界が変わらなければならない。私も本書のメッセージに応答したい。