上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

いろいろなものを数える言葉

2010-06-04 | 動詞
みなさん,助数詞という言葉を知ってますか。ものの数を数えるときの言葉です。鉛筆だったら1本,2本ですね。韓国語では연필 한∨자루, 두∨자루と言います。そしてこの単位を表す単語は,前の言葉と離して分かち書きします。分かち書きをするところには分かりやすいように∨で印をつけておきましょう。

じゃあ消しゴムはどうですか。これは1個,2個…ですから지우개∨한∨개と言います。ノートは1冊,2冊…ですが,韓国語では공책〈空冊〉∨한∨권〈卷〉,두∨권です。

このように数を数えるときの単位は日本語と同じように複雑です。사과∨한∨개〈個〉,자동차∨한∨대〈臺〉,사람∨한∨명〈名〉, 커피∨한∨잔〈盞〉, 종이∨한∨장〈帳〉…,それから固有語が付くものとしては고양이∨한∨마리, 쌀∨한∨말, 옷∨한∨벌, 구두∨한∨켤레, 집∨한∨채…などがあります。

動物を数える助数詞に마리というのがあります。この마리は「匹」だけではなく닭∨한∨마리, 비들기∨두∨마리のように鳥を数えるときにも使います。ウシやゾウなどの大きな動物からフナやメダカのような魚まで動物には全て마리が使われます。
소∨두∨마리 (ウシ2頭), 붕어∨세∨마리 (フナ3匹) のように使います。

魚でも食べる魚を数える助数詞があります。고등어∨한∨손といったらのはサバの開き2枚のことです。조기∨한∨손はイシモチ2尾のことです。これらは市場で使われている用語です。한∨손というのはもともと一掴みのことで,大小1つずつの組み合わせをこう言います。고등어∨두∨마리=고등어∨한∨손です。

このほかにも북어∨한∨쾌と言えば,干したタラ20匹を指します。쾌というのは伝統的な数え方で,干したタラ20匹を一括りにした単位なんですね。さらに뭇という助数詞もありますが,これは魚やワカメなどを数えるときに使います。10匹,10枚をワラで1つにくくったものを한∨뭇と言うのです。

市場で使う数え方には特殊な使い方をするものが少なくありません。リンゴなど100個を箱に入れたものなどは한∨접, 海苔100枚を束ねたものは한∨톳, 皿や器などの食器10点をまとめたものは한∨죽と言ったりします。한∨죽というのは양발∨한∨죽, 옷∨한∨죽というように衣服などを10着,10足と数えるときにも使います。

このほかにも豆腐1丁を두부∨한∨모, 卵10個を藁で包んだものを달걀∨한∨꾸러미などと言います。漢方薬の煎じ薬を20服で보약∨한∨제〈劑〉と数えたのですが,いまでは若い人はほとんどこんな言葉を使いません。

今時の若い者と言いましたがコンビニで弁当を買うと「お箸は何膳お付けしますか」ときちんと聞いてきます。それはマニュアルがあるからですが,聞かれた方は「箸2本つけてください」なんて平気で言ってしまいますからね。ちなみに箸1膳は젓가락∨한∨매と言います。韓国ではこれにさじが加わりますが,箸とさじのペアのことを수저∨한∨쌍と言います。

メートル法の施行により,尺貫法が廃止されましたが,私たち団塊の世代は昔は食パン1斤(きん)とか,佃煮100匁(もんめ)とか言ってました。韓国ではまだ식빵∨한∨근 と言っています。そしてまた今でもアパートや土地の広さは坪数で表しています。

またあしたも助数詞の話を続けましょう。
2023年7月8日 改訂



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