上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

50 ムクゲの花が咲きました

2009-12-05 | 言葉の使い方
みなさんは,日本を象徴する花「国花」が何であるかご存じだろうか?

私はてっきり皇族の紋章である「菊」だと思っていたのだけど,ちがうそうだ。
それじゃさくらだろう!と思ったら,それもちがう。

答えは「国花は定められていない」が正解らしい。
ただし,法律上定められていないということで,一般的には「桜」が国花であると紹介されているそうだ。

국화

一方,韓国の「国花」はというと,ムクゲだそうだ。
ムクゲは韓国では「無窮花」という漢字語で呼ばれている。

무궁화

無窮とは「無限」,「絶え間ない」という意味であるから,韓国の恒久的な繁栄を願って「国花」に選ばれたのだと思う(勝手な推測だが,たぶんそんな理由だろう)。

韓国の子供の遊びに「ムクゲの花が開いた」というのがあるという。
まず,ジャンケンで鬼を決め,鬼は柱に顔を伏せ,勝った子たちは鬼から何メートルか離れたところに並ぶ。
鬼が「ムクゲの花がひぃらいた」という間に,鬼に向かって1歩2歩と鬼に近づくのだ。
鬼がこのセリフをいい終わり振り向いたとき,他の子供たちは動いてはならないのだ。

무궁화 꽃이 피었습니다.

ここまで書くと「ムクゲの花が咲いた」が,日本の「ダルマさんが転んだ」とまったく同じ遊びであることがわかったと思う。

子供たちの遊びの原点はどこも同じなんだと思う。
もしかしたら日本と韓国以外にも,同じような遊びがあるかもしれない。

共通点は「ダルマさんが転んだ」も「ムクゲの花が咲きました」も10拍であることだ。
韓国では子供に10,数えさせるとき,「ムクゲの花⋯」を言わせるのだという。
本当に子供の文化はおもしろいと思う。

*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
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