風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

新しい相棒との出会い

2007-05-09 12:50:43 | 1996~97原付日本一周
1996年の事になる。

「相棒」と言っても人ではなく、バイク、それも原チャリ。
ホンダDioに別れを告げ、ベンリイCD50に乗り換えた。

工場で働いて、集団の中で過ごす毎日に違和感を感じていた。
家族にも内緒で、密かに日本一周の計画を立て始める。
バイク選びがその第一歩。
出発の時までには、体の一部のように感じるまで慣れておきたかった。
長く付き合う事になるので、選定は自分なりの基準に合う物を幾つかあげ、そこからさらに絞り込んだ。

ヤマハ  YB50 ・ JOGアプリオ ・ ギア ・ メイト
スズキ  コレダK50 ・ バーディ
ホンダ  ゴリラ ・ モトラ ・ ベンリイ ・ カブ ・ ジャイロ


最終選考(とは言ってもカタログを眺め回しているだけだが・・)の末、ベンリイCD50に決定することになる。
ベンリイにした理由は、

1.オイル補充の必要がない4ストローク
2.カブより大きい燃料タンク
3.カブと同じエンジンで、その丈夫さ、低燃費は実証済み
4.本来が商用向けなので、荷台が大きくて丈夫
5.デザインが好きだった
6.原付の免許しか無かった


といった所だ。理由の6.はちょっと情け無い気もするけど・・
しかし、「ベンリイ」とは何というネーミング・・便利だからベンリイか?ase
まあ、スズキのアルトもコレダも同じようなダジャレネーミングなわけだが・・

引渡しは店頭だったのだが、勝手の違いに始めはギクシャクして戸惑った。
Dioはアクセルをひねれば良かった。

ベンリイはマニュアルクラッチの4速ロータリーミッションだ。
すなわち、チェンジペダルを踏み続けると、エンドレスでシフトをチェンジし続けるのだ。
まあ、実際そんなことしたら大変な事になるけど。

数km走ったら何とか慣れたが、坂道に弱いのは予想外だった。
選択失敗したかな?と思ったが、燃費はこっちの方が断然上だった。

ともあれ、自分で稼いだ金で買った物は思い入れが違うものだ。
錆一つ無いピカピカの新車を眺めまわし、嬉しさがこみ上げて来た。


日本の果てを、この目で見たいと言う夢が、一歩現実に近づいた気がした。