風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

オーバルボックス製作

2015-04-18 18:11:00 | 木工
久しぶりに、曲げ木の木工を。

出来上がった物を、木工を知らない人に見て触っていただくと、固い物がこんなに曲がるんだと感じる方が意外と多い。

そう、曲げられるんですよ。
薄いから曲がるのか?というと、そうではないです。
かなりの厚みの物でも、ある条件さえ満たせれば曲がります。
私が見た物では、40mm角の角材を曲げている方もおられました。
この場合は、強力な反発と、折れないようにする道具が必要になりますけど・・・

ある条件と言うのは、水分と熱です。
木は熱を加えると、軟化する性質があります。
昔の人は曲げられる温度などを心得ていたのでしょうね。

私のオーバルボックスは、3㎜厚の板を曲げます。

曲げ作業のほかに、一人で作るにあたって一番手間がかかるのは、ペーパーがけと木釘打ちでしょうか。

シンプルですが、やたらめっぽう曲げられるわけではなく、材料選びには気を使っています。




オリンパス ペンSでテスト撮影

2015-04-02 20:58:00 | 写真とカメラ
オリンパスペンSにフィルムを詰めて、テスト撮影しました。


ハーフ判での撮影は生まれて初めて。

昔はけっこう当たり前にあったようですけど、我が家は普通の24×36㎜のカメラで撮っていたので。

ピントは目測ですが、このために距離計を買いました。
こだわりのズイコーレンズの描写を知りたいからです。

とはいえフィルム事情はどんどん寒くなる現状。
ストックのISO感度200のフィルムではちょっと荒いかも知れません。

24枚撮りフィルムで倍の48枚も撮れてしまいます。
逆に言うと、なかなか取り終えられない(^_^;)

さて、結果は・・・




私の作業場。


すいません、散らかったところを撮ってしまいました・・・
お目汚し失礼・・・


うん、悪くない。
ピント調節もうまくいったようです。
写りますね。当たり前ですが(笑)

オリンパス ペンS、けっこう楽しいカメラです。

オリンパス ペンS 30mmF2.8

2015-04-01 00:17:00 | 写真とカメラ
ハーフ判なんて、以前は私のカメラや写真の範疇には全くなかったのですが。。。

今更になって、興味が出てきまして。

と言うのも、オリンパスのカリスマ的技術者の米谷氏のペン開発エピソードが面白かったので、その影響で急に欲しくなってしまったのでした(^_^;)

オリンパス ペンシリーズ(この場合フィルムカメラの物を指す)は総計で約1700万台売れたそうです。すごい数字だ・・・
その中でも米谷エッセンスが色濃く反映された物の一つが、ペンSだそうで。
Bと1/8~1/250秒まで変更可能なメカシャッター、はっきり見えるブライトフレーム、30㎜F2.8の明るいレンズ。
ハーフ判と言えど、魅力的な性能ですね。

状態の良い物ですと、今でも万の値が付くほどです。

わたしは興味は持ったとは言え、そこまで投資する気はないので、安い物を狙って、ゲットしました。
要するにジャンクですね。

案の定シャッターが粘っていました。
ネットで調べますと、結構自己分解整備しておられる方がいて、参考になりました。
私も分解整備に挑戦しました。


レンズはきれいでしたので、分解はしません。






ここまで分解しました


分解したスローシャッターガバナーが、劣化した油脂で粘っていました。
ベンジンに浸して洗浄しました。
そうしたら・・・出るわ出るわ数十年分の汚れが・・・


注油して、ガバナーは本来の動きを取り戻しました。


この後は逆の手順で組み立てるだけ。

遮光用モルトプレーンもボロボロでしたので、エタノールを使って楊枝で地道に剥がし、カットして貼り換えました。


前側のシボ革も硬化して破れていたので、ストックのシボ革をカットして貼り換えました。


ちょっとパターンが違うんですが・・・この際仕方ありますまい。


ジャンクパーツのスクリーンを使ってピント調節をして、分解整備はおしまいです


定評のあるペンのZuiko レンズの描写力と味やいかに・・・