兵庫県の丹波に居を構え、人の手の可能性と、木と風と音をライフワークに木の物作りをしています。
神奈川で生まれ育ち、1990年代、1年かけて原付で日本全国を旅しました。
一人旅時代の回想録と、日々の徒然を書き記しています。
そのままスクロールして本文に行って下さい。
旅の回想録は、幾つかに分けてある左のカテゴリーから選んで読んでください。
当時日記帳に書いたままを載せているので、現在進行形で記述しています。
そのため、施設や宿の所在の有無等、2024年現在とはかなり違っている所もあると思います。
その点はご了承ください。
コロナ前くらいにお預かりして、その後コロナ禍ですったもんだがあった後、ようやく自分の作業が出来るようになりました。
昨年8月にコロナに感染してから、約半年は後遺症と思われる得も言われぬだるさで作業に集中するのは厳しかった。
今年の4月くらいに体が軽くなった感じがして、どうやら回復したと思われる。
前置きが長くなりましたが、長らくお預かりしているとある邸宅の物置に放置されていた足踏みリードオルガンの復元を進めています。
復元とは言っても外装を室内に置ける状態まできれいにして、音は鳴らなくてもよいという条件。
静態復元ですね。
リードオルガンを触るのは初めてですが、外装だけならと引き受けました。
しかし、着手してみると、至る所腐れや痛みが酷く、人によってはゴミ判定しかねない状態でした。
下が土の半ば屋外に近い物置みたいなところに長年置かれていたようで、保存状態が悪かった。
湿気が多かったのでしょう、黒鍵がポロポロ外れてしまっていたり、足踏みペダルの基部は、持ちあげたら、虫食いと腐れでボロッと崩れてしまいました。
とにかくばらして見ることにしましたが、ネジ類も完全に錆付いて中々緩まない。折れてしまうものも・・・
前途多難な作業が待ち受けていました。
つづく
私の描く焼き絵は基本転写です。
絵画模写だったり、写真から輪郭を写し、陰影を焼いていきます。
今回は、カリグラフィに挑戦です。
ペン先を加工して、8㎜くらいの幅の文字を書いていきます。
本来はインクで書くものですが、焼いて書くのでかなり勝手は違いますが、けっこう楽しい。
腕と肩がめっちゃ凝りますけどね。目もシバシバします。
有名な「いとも華麗なる時禱書」の一葉を描いてみます。
まずは画像からカーボンを挟んで転写。
転写だけでも数時間かかります。ディテールを観察しながら描いていくので。
文字は芯になる所だけ写し・・・
いきなり書くと失敗すると板一枚パーになってしまうので、捨て板で少し練習。
とりあえず行けそうだと思ったので、本番開始。
写真と照らし合わせながら一文字ずつ丹念に書いていきます。
文字を書くだけでもけっこう時間もかかりますし、集中力も要ります。
完成まで頑張りまーす。(^^♪
1年前から、新企画として、焼き絵教室をやっています。
焼き絵とは半田ごてや、専用の焼きペンを使って、木の板や革などに焦がして描く技法。
海外では、パイログラフィとか、ウッドバーニングと呼ばれています。
私が受け持っている受講生は10名。
ハッコーのマイペンαを主要機材として、段階的に課題を重ねていっていただいて、
焼き絵を楽しみましょうという主旨。
初めは半年くくりで、と思っていたのですが、月2回ですし、額縁の製作も、カリキュラムに入っているので、
あっという間に時間が過ぎてしまい、1年くくりとなりそうです。
さて、課題の選定というのも結構頭を悩ませるものでして、受講生さん達の技量も様々。
基本的には私が描いてみたいものを見本にして描いてもらっています。
これまで、7つほど課題をしてもらいました。
あと2つくらいやったらとりあえずの区切りかなと思っています。
そのあとは、卒業、もしくは自由課題で受講生さんがご自身でモチーフを探してきて描いていくことになると思っています。
さて、いきなりですが今描き始めているのは、女性像。
基本写真から転写して描いていきます。
明治期の美人として知られる陸奥亮子夫人。
きれいですねえ・・・
しかし、資料写真が画質が悪くて、服や、頭髪などの細部は推測で描くしかなさそう。
これを授業で出来るかどうか・・・
とりあえず描き始めています。