風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

三内丸山遺跡

2007-07-31 21:47:42 | 1996~97原付日本一周
北海道を後にして、いよいよ本土再上陸。

日本史の教科書が書きかえられるほどの大発見、縄文時代のイメージをガラリと変えた三内丸山遺跡に行きました。
1996年当時、青森の三内丸山遺跡は発掘がだいぶ進んで、一般公開をしていました。

日本史が好きな自分は、是非見ておきたい場所でした。
発掘現場に到着すると、だいぶ区画整理がされていて、一部は建物が再現されていました。発掘している様子も見る事ができました。何しろ規模が大きい!


研究棟も一般公開されていて、発掘された土器や、精巧に編まれた網籠も展示されていて、なかなか見ごたえがありました。

土器の調査の様子もガラス窓ごしに見る事ができ、白衣を来た女性が、ライトボックスの前で土器のトレースをしたり、石膏で土器を接着したりしている様子を見れました。




---楽しそうだなあ---

正直羨ましかったですね。こんな仕事があるならやってみたかったです。
縄文と言うと、原始的なイメージが強いですが、この遺跡を見ていると、かなり高度な文化が育まれていたのだろうなと推測されます。

オルガン研究会

2007-07-29 15:31:30 | オルガン
オルガン研究会の例会で、軽井沢まで行きました。

開通したばかりの圏央道を使い、関越・上信越と高速を乗り継いでようやく到着。
それにしても暑かったですね。

軽井沢に到着してから、車の調子がおかしくなりました。
信号などで停車しますと、普通はアイドリングになるはずが、そのままストールしてエンスト。それが何度も。
おまけにセルモーターも時々回らないで、かなり焦りました。

信号待ちでも、アクセルをちょいあてて、エンジンの回転を上げ目にしたり、車を道端に停めて休めたりして、何とか急場をしのぎました。
オーバーヒートだとしても、水温はそんなに変化無かったしなあ・・・?
暑さで車がバテたか?
19年目の「ご老体」ジムニーには、高速道路巡航がこたえたか?

その割に、帰りはエンストもなかったのですが・・・

話がそれました。
例会ですが、ニコラ・ド・グリニの「ティエルス・アン・タイユ」をテキストにして、フランスの装飾音についての講義を聞きました。
オルガンは個人所有のもので、フランス製の実に立派で美しい楽器でした。
前に出すぎない柔らかい響きで、リード管の響きがまた素敵♪



自分はフランスの古典オルガンもCDなどでよく聴きますが、今までいかに漠然と聴いていたかを感じました。
音楽学の事ははっきり言ってさっぱり解りませんが、傍らで講義を聞いていて、作曲家や演奏家がいかに音楽という音の流れを楽譜に盛り込もうとしたか、あるいは楽譜を読み込んで再現しようと腐心しているかを、垣間見た気分です。

型に嵌めず、しかし下品にではない自由なスタイル、というのでしょうか?
音色や和音の一瞬の響きを、いかに一音一音充実させるか、と言った事のようです。
楽譜と言うのはあくまでコード・記録に過ぎないのですね。
こういう事ってCD聴く位では解らないので、良い勉強になりました。

しかし、装飾音ってたくさんの種類があるんですねー。
音楽ってなんて奥が深いのでしょう。yellow3
今日聞いた講義の事を思い出しながら、曲を聴くとまた違った感じで受け止められるかもしれませんね。

さてさて、ポンコツになりかかりの車で、炎天下クーラー無しの日帰り往復400キロはけっこう体にこたえます。
家に帰ったらグッタリしました。
シャワー浴びて即寝ました。

函館滞在最後の日

2007-07-26 23:07:37 | 1996~97原付日本一周
洋館巡りもほどほどに、函館独自のハンバーガーチェーン、「ラッキーピエロ」に寄りました。
北海道最後の食い収めがここです。
本店は、金森倉庫など赤レンガ倉庫が立ち並ぶ辺りの近くです。
イカ墨ソフトなど変わったメニューがあります。
カレーが美味しい。



この後港に行き、夕方ついに北海道を離れました。
船が離岸して、陸地が遠のく時って、独特の哀愁を感じます。

船から夕焼けと、函館山と月の風景を撮る。

さらば北海道。








オルガンの絵

2007-07-25 23:36:19 | オルガン
自分は趣味で絵を描きます。

昔描いたオルガンの絵を載せてみます。
クロッキー帳にメカニカルペンで描きました。

18世紀フランスオルガン建造家のクリコのオルガン。

オルガンが好きなので、こんな絵を描いたりして物に近づきたい気持ちをぶつける。



でも絵では音が出ないので、やっぱり実物を見たいものです。

北海道一周終わる

2007-07-24 22:11:53 | 1996~97原付日本一周
道南を走り終え、約2ヶ月振りに函館に戻る。

これで今回の北海道の一周は完了。

けっこう走ったが(約5000km)、意外とあっけなかったと言った印象。

函館の夜景を見ながら、自分は一人感傷にふけっていました。



全く自由な一人旅、北海道という北の大地を走った結果、心には大きな変化を感じる事がありませんでした。
これは自分の全く予想していなかった結果でした。

自由を得て、自分で好き勝手に走り、自分の知らない土地に行き、旅先での束の間の出会いが、ふさぎ勝ちな自分の心に変化を与える事ができるのではないか?と思っていただけに、正直残念な結果でした。

しかし、日本一周の旅はまだ先が長い。
もっともっと走って、自分の知らない日本の風景と道を走りぬくぞ!という決意は変わりません。

ともかく北海道は一周したじゃないか。
それで今回はいいじゃないか。
そう自分に言い聞かせていました。

この時はまだ本当の意味に気づいていませんでした。
人とのつながりが旅と心を豊かにするのだと言う事を。

自分はどちらかと言うと、人を避けて走っていました。
無論気の合う人とはお話をした事もありますし、その時は楽しいと思います。
しかし、その程度では自分の本質的な部分は動かなかったのです。

何かを期待して旅に出る。
何かとは何かが解らないで、がむしゃらに走る。

でも、その時はそれで良かったんだと思います。
自分探しの旅と言うとクサイ響きだが、自分が自分である事を示したいから走ったのだ。
そういう事なんだと思います。

・・・なんだか語ってしまいましたが、これからも日本一周・旅の回想は続きます。