加薬飯

日々雑感 ときどき雑記 愚だくさん

【もの言わぬことに安心していてはいけない】

2010年07月16日 | 未分類
屋外に置いた水槽に金魚が入れてある。よくしたもので、人が近づく気配がすると、揃って水面に向けて上がってくる。餌が貰えると思ってのことだろう。

ところが時々、うっかり餌やりを忘れることがある。しかし金魚は文句は言わない。文句を言われないから尚更、餌をやり忘れたことにすら気付かないことがある。

金魚に限らずとも時にはクレームも必要かも知れない。注意を喚起する意味においても。どんな商売であろうとも、文句を言わない客は黙って離れていくものである。


【緘】

2010年07月15日 | 未分類
社長宛に届いた手紙の封筒の裏面の蓋のところに「緘」の文字が書いてあった。
いまどき「緘」などと記す人は少ないだろうから、それを見ただけで御高齢の方なのではなかろうか、との想像が働いた。(あとで内容を見せて貰ったら、実際高齢の方のようだった)

「緘」は音読みで「カン」であり、訓読みでは「とじる」である。手紙(封筒)などに封をすることを「封緘(ふうかん)」といい、昔の人(?)は、その封じ目に「〆」や「緘」と書いたのである。

わたしのように終始、静かで穏やかで口数少なくモノ言わぬことを「緘黙(かんもく)」という。

外部に漏れてはならないこと、知られると都合の悪いことなど、関係者に対して口止め・口封じをすることを「緘口令を敷く」などというが、つまり「口を緘(と)じろ」との命令、お達しということである。


【別に自然保護活動家ではないけれど】

2010年07月14日 | 未分類
安藤川の堤防に向かう草の生い茂った農道がいつもの散歩コース。農道といっても平行して何本も通っているので、日によってコースを変えたりはするのだが。

やおらハルクが立ち止まり、草むらに鼻面を突っ込んでゴソゴソしていると思ったら、突如その脚元から大きな羽音を立てて雉が飛び立った。至近距離などというものではない。ハルクの鼻先を掠めるようにして飛び立って行ったのである。いつもならそのまま素通りしてしまうところだが、何故か気になった。

雉は外敵を欺くに長けた鳥である。巣から外敵を遠ざけるために、わざと傷ついて飛べない振りをして、チョンチョン、パタパタと間合いを計りながら囮となって敵をおびき寄せ、ある程度距離を稼ぐと、すうっと舞い上がって飛び去っていく。
事実、毎朝の散歩のたびに、そういった光景は何度も目の当たりにしている。その場合の外敵は取りも直さず、わたしとハルクと言うことになるのだろう。

しかし、その時はいくらなんでも近すぎた。普通はそんなに近くまでは近寄れないのである。もしやと思って手にしたスコップ(糞拾い用)で草を掻き分けてみたら、なんと青味がかった薄茶色の卵が七つも。じっと卵を抱いていたのだろう。
鶏の卵ほどはないにしても、鳩や鶉(ウズラ)の卵よりははるかに大きい。そもそも雉の卵などというものは、生まれてこの方、初めて目にしたことになる。

ハルクでかした! さっそく持って帰って目玉焼きにして食べれば、一食分助かるではないか! などという不届きな考えはこれっぽっちも、…いや、ほんのちょっぴりは考えたけど、人の目に触れないように再び草を覆い被せて、わたしとハルクはその場をカッコ良く、もう一度いうがカッコ良く、後にしたのであった。(ハル! いちいち未練がましく振り返るんじゃないっ! カッコ悪いだろがっ!)


【巷で噂の足長ハルク】

2010年07月13日 | 未分類
知人や親戚などわが家を訪れる人々。動物病院の獣医やスタッフ。散歩の折りに出会う見知らぬ人々。性別・年齢を問わず誰もがハルクを見た瞬間に、異口同音に発する第一声というのがある。

「わっ、足が長~い!」「足が長いねぇ~」「足ながっ!」

ま、ペットは飼い主に似るって言うからなぁ…。あっ、飼い主わたしだからね、わたしっ!


(注)ハルクに対してペットという認識は家族の誰ひとりとして持っていない。ただの気侭な居候である。


【戸隠仕込みのそば処】

2010年07月12日 | 未分類
とくに目立った看板もないので、知らない人は気付かずにうっかり通り過ぎてしまうかも知れない。
地味で落ち着いた造りが、いかにも“そば処”といった雰囲気を醸し出しているその店は、西尾市にある「そば処むらまつ」
なんでもご主人が、そば処信州戸隠の「仁王門屋」という店で修行したとかで、店の看板にも小さく仁王門屋の文字が入っていた。

店内の一角にガラス張りの、そば打ちのためのスペースが設けてあり、客はそば打ちを眺めながら食事ができるようだが、常時そば打ちをしている訳ではなさそうだ。果たして何時行けばそば打ちが見られるのかは解らないが…。
店の裏手にある畑にそばが栽培されていた。そばの花なんて中々見る機会もないが、丁度花が咲いていたので、そばだけにそばに寄って見てみたのだ。

肝心のそばであるが「仁王様そば」というのを食べてみた。ご主人が修行した戸隠の「仁王門屋」に因んで名前をつけたのだと、あとでサービスにそば団子を持ってきてくれた女将さんから聞いた。
非常に腰の強いそばで美味しいと思うが、わたしは何よりも「そば茶」がいたく気に入ってしまった。別にそばを食べなくても、そば団子をつまみながらそば茶を啜るというのもありかも知れない。


【事情ってもんがあるんだ】

2010年07月11日 | 未分類
「おとうっ、はいっ、プレゼント!」
「んっ、なんだ」
「麦わら帽子」
「麦わら帽子は解るけど…、でっけぇなぁ」
「これから暑いから庭仕事用にと思って」
「うぅぅ…」
「嬉しくて泣いてんの?」
「あのな、 足踏んでんだよっ! オレの」
「あ、アシからず」
「オマエそういうくだらねぇ駄ジャレを言うんじゃねぇよ」
「しょうがないよ親の子だもん」
「 ………… 」
「えっ、なにっ、親子じゃないの?」
「オマエには内緒にしてたんだけど、実はな」
「うんっ…」
「実は、そのぅ、鶏肉買う金がなくなっちまってな」
「はぁ~っ?」
「いや買うつもりで出掛けたんだけんど、ちょっとその途中でもって、パパ…」
「パチンコやって負けちゃったのぉ?」
「いや、だから親子じゃなくて、ただの玉子丼っつうことでだな」
「意味わかんないしぃ~」
「レトルトカレーのがいいか、ん?」
「もぅ、おとうは食事当番から外すっ!」


【言技(ことわざ)字典 四八】

2010年07月10日 | 未分類
 
【足袋の端は掻きづれぇ】
 
靴下ならまだいいのだ。生地もそんなに厚くないので穿いたまま足を痒いても、なんとか効果はある。ところが足袋となるとそうはいかない。生地も厚いし、縫い目のところなんかは特に硬くてゴワゴワしてて、指先が痒くて足袋の上から掻こうとしても思うように掻けなくて、どうにももどかしいのだ。隔靴掻痒とまでいかなくとも、それに近いものはある。
(原典:旅の恥は掻き捨て)


【この夏Aチームがやってくる!】

2010年07月09日 | 未分類
いち早く情報を仕入れたSのM子を通じて、「この夏Aチームがやってくる!」 との情報を入手した。
仕事もせずにネット検索ばかりしてやがるM子は、めぼしい情報やくだらない情報があると即座に知らせてくるのだ。やいっ!でかしたじゃねぇか。そういう情報なら大いに歓迎する。

わたしとM子は同年代なので「Aチーム」だけで通じるのだ。Aチームと言ったら「特攻野郎 Aチーム」に決まっている。「特攻野郎」と聞いただけで、血沸き肉踊るほどに、わくわくソワソワしてくるではないか。

変装名人のハンニバル、調達名人のフェイスマン、いかれたパイロットのクレイジーモンキー、飛行機恐怖症のコングと、ベトナム戦争生き残り四人の特攻部隊。粋で愉快で痛快、爽快。これを観なくて何を観るってなもんである。数十年前、毎週テレビにへばり付いて見ていたことを思い出す。

8月20日全国公開。是が非でも観に行かねばならない。SのM子が「一緒に観に行こ~~よ~~っ!」と、纏わりついてうるさいが、しからば笙太とヤンヤンを何処かに預けねばなるまいて。


【お前らエエ加減にせぇよ!】

2010年07月08日 | 未分類
ふつう犬は掃除機が嫌いである。本来掃除機の音を聞いただけで逃げ出すのが、正しい犬の在り方というもんである。しかるにわが家のハルクは何をトチ狂ったか、掃除機をかけ始めるとわざわざ側へ寄って行って腹を見せ、吸引を催促するのである。信じられんっ! 変態犬かっ!

もともと掃除機が好きだった訳では決してない。最初の頃は掃除機の音を聞くと逃げ廻る、清く正しい犬としての生活を送っていたのである。
大体において、犬というのは抜け毛が多い。いくら小まめにブラッシングしてやっても、季節によっては毎日々々これでもかという位に毛が抜ける。

あるとき家内がブラッシング代わりに、直接掃除機で吸い込んでしまえと、ハルクに掃除機の吸い込み口を向けたのである。もちろんハルクは逃げる。家内はそれでも首輪を押さえつけておいて無理やり吸引する。
日々そんなことを繰り返している内に、いつの間にか掃除機の音にもバキュームにも馴れてしまったのだろう。ばかりか、快感を覚えるようになってしまったに相違ない。

今日も今日とて家内は掃除機をハルクに向ける。部屋の掃除そっちのけで、ハルクの耳、口、背中、尻尾、胸、腹、オ○○○ンと、全身隈なく吸引し続ける。ハルクはハルクで仰向けになって悶絶しまくっている。

「おいっ、いつまでやってんだ! さっさと部屋の掃除せんかい。ハルっ! オマエもいつまでも腹出して寝ッ転がってんじゃねぇっ!」


【郷愁】

2010年07月07日 | 未分類
散歩の途中で小さな用水路の中にカメを見つけた。甲長は 15cm ほどあり、そこそこ大きい。おそらくニホンイシガメかと思われる。さすがに捕えて飼おうとまでは思わなかったが。
それにしても自然の中で生息するカメを間近で見るなんて、子供の頃以来である。なんだか知らないけど童心に返ったようで、妙に新鮮な心持ちになった。

わたしが、あっちのアングルこっちの角度とカメを写している傍らで、ハルクが脚を踏み外して草むらの中の溝に落っこち、体を宙に浮かせてバタバタともがいていた。…ったくドジなやつめ。


【一瞬別物かと思うではないか】

2010年07月05日 | 未分類
最近はなるべくお茶を飲むようにしている。腹回りを慮ってのことである。それというのも家では家族全員が(会社ではSのM子が)わたしの腹を嘲ってからかうのである。悔しいのでコーラを飲みたいところをグッと堪えてお茶を飲むのだ。いまに見ておれ。

道の駅にしお岡ノ山に行った折に、喉が渇いたので自販機で飲み物を買おうとして、一瞬炭酸系に気持ちが揺らいだものの、やはりお茶にしとこうと思い直して緑茶のボタンを押した。サンプルを見て「本丸御殿茶」に決めたのは、その名前の物々しさにつられてのことである。…所詮は緑茶であるが。

ガタンと落ちたペットボトルを手にして驚いた。まるで別の商品が出てきたと思ったのだ。しかし、よくよく見ると同じ「本丸御殿茶」と書かれた緑茶であった。パッケージデザインが見本とまるで違ったものだったのだ。なんとも紛らわしい!
更によく見てみると、手にしたものの方には「西尾産抹茶入り」の文字がある。地域限定品なのか。それにしたところで、製品とサンプルは同じものにしておけよなっ、と思うのである。


【やはり蕎麦はざるでござる】

2010年07月04日 | 未分類
ひさしぶりに道の駅にしお岡ノ山の「いっぷく亭」で食事をした。やはりこの時期は冷たくてさっぱりしたものが食べたくなる。そこで、ざるソバでも食べようと思ったのだ。

わたしは普通の蕎麦が好きなのだが、お茶処西尾とあって、メニューにあるのは山菜そばにしても、ざるそばにしても、すべて抹茶蕎麦のみだった。なので否応なく「抹茶ざるそば」を注文するしかないのだが。
以前家で娘に、「オレがざるそば頼んだら、かき揚げ2~3枚余分に付けてくれる?」と闇交渉したら、「そんなことできる訳ないでしょっ!」と叱られてしまった。だははっ、あたりまえであるな。

かき揚げが付いているというのは娘から聞いて知っていたが、抹茶餃子が付いてるとは知らなかった。日本有数の抹茶生産地だけに、とことん抹茶づくしである。味に関しては…、何だか眠くなってきたので、とりあえず寝ることにする。



【話し好きの親父さんがいたり】

2010年07月03日 | 未分類
今の地に30年間住んでいても、町内のことは殆んど何も知らないで過ごしてきた。近所の人の顔はおろか、名前すらもよく把握できていない。
わたしが引っ越した30年前と比べて格段に戸数も増え、最初は同じ組だった区域が、今では4~5組くらいに分かれているのではないだろうか。

犬の散歩をするようになってから八か月余り、ほぼ毎日見掛ける人も複数人いたりする。同じように犬の散歩をしている人が主であるが、中には猫を散歩させていたり、ウォーキングやジョギングをしている人もいる。
自然と挨拶だけは交わしたりするようになるものの、相変わらず何処の誰かは判然としないままである。

ある朝、いつものようにハルクを連れて散歩に出ると、農道に差し掛かる手前で、わたしを(実はハルクをだったが)手招きする親父がいる。ハルクと一緒にその親父の方に歩み寄ると、犬の話題を介在させながらも、次には家内や娘に関する話題や質問を振ってくる。わたしの家族に関する情報が抱負なのには驚かされたが、話はそれだけに留まらない。

施工中の新しい道路の話や、いずれ近くに出来るであろう施設の話、知り合いの市議会議員の話と、次から次へと多岐に展開していくのであるが、わたしにはその内容が、まるで他所の地域の事のように感じられ、ハルクはひたすらトイレを我慢し続けたのであった。


【きらず揚げ初物Ver.】

2010年07月02日 | 未分類
先週刈谷の病院に行ったついでに、高浜市にある「おとうふ工房いしかわ」に立ち寄って買ってきた、きらず揚げ。わたしにとっては初物の、ハニーマスタード&オニオン味と梅じお(季節限定)味の二種。

ハニーマスタード&オニオンは今まで食べた他の種類と比べて、そんなに大きく変わった特徴はないが、梅じおに関しては、すこぶる梅である。食べた途端に口の中が梅で溢れかえるほどに梅、梅、梅、いや梅干の味覚がたっぷりで、酸っぱいものが苦手なわたしには、ちょっと不向きな感がする。
逆に梅干好きな人には、とても美味しく感じられるのではなかろうかと思うほどに梅味そのものである。

これでわたしが賞味した「きらず揚げ」は、塩味、マヨネーズ味、唐辛子味、醤油味、カレー味、黒砂糖味、シナモン味、キャラメル味、チョコレート味、そしてハニーマスタード&オニオン味、梅じお味と、11 種類となった訳だ。すばらしきラインナップ、きらず揚げ! おっと、そういえばきらずの種ってのもあったっけ。