ティッシュペーパーやウェットティッシュを手にして、「目ヤニ!」とか「耳掃除っ!」とか言うと、即座に(素直に)傍へやってくるキャバリア犬。犬であっても、目ヤニを拭いてもらったり、耳の中の垢掃除をしてもらったりするのは、気持ちのいいことだと認識しているのだろうか。
ところがこちらがブラシや爪切りを手にしているときは、幾ら呼んでも躊躇する素振りを見せて、なかなか傍へ来ようとしない。痛い思いをさせているつもりはないのだが、毛を梳かされたり爪を切られたりすることに対しては、かなり抵抗感を持っているようなのだ。
ましてやこれが電動バリカン(音がするからなのか)となると更に顕著で、見た瞬間に嫌そうな顔をして、トットコと逃げ出すのである。もちろん嫌がろうとも、とっ捕まえて押さえつけて、有無を言わさずトリミングしてやることになるのだが。特に肉球の間の毛がすぐに伸びてくるので、走るとフローリングで滑るのだ。