加薬飯

日々雑感 ときどき雑記 愚だくさん

【人の好意は難しい】

2014年11月07日 | 雑感・思考・追憶・回想
散歩に行こうと犬を連れて道路に出たらば、隣の畑で老夫婦が畑仕事をしていた。いつも顔を合わせれば挨拶くらいは交わすのだが、奥さんの方と目が合った瞬間に、満面の笑みで、「お花いかがですか?」と声を掛けてきた。手には既に切り取った菊の花を持っている。
畑であるからには当然、野菜類を作っているのだが、隅っこの方に色んな花も植栽しているのである。

瞬時に色んな想いが頭の中を駈け巡る。特に欲しいとも思わないのであるが、せっかく声を掛けてくれたのに、無下に「いりません」とも言いづらいよなぁ。かと言って受け取れば、一旦家に戻って置いてこずばなるまい。いくら何でも花束抱えて犬の散歩という訳にもいかんだろう。ただの怪しいオッサンである。
迷う。悩む。疲れる。どう応えたらいいものか。わざわざ女房の奴が生けるとも思えんぞ。かといって墓参りに行く予定もないし。でもなぁ。折角の好意だし。しかも相手は満面の笑みだ。はてさて、困った。

次の瞬間口を突いて出たのは、「いいんですか? ありがとうございます」、と言う言葉だった。ふぅぅ・・・。