川天使空間

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『いちかちゃん』いとうみく・作 中田いくみ・絵 くもん出版

2024年08月23日 04時35分10秒 | 創作・本の紹介
いとうみくさまの小学生低学年むけのくもん出版の新刊です。
「友だちのことを考えてみよう」シリーズになるのかな。
ひろすけ童話賞受賞の『きみひろくん』に続くのは『いちかちゃん』。

 ぼくと同い年でいとこのいちかちゃん。
 二年生になったけれど、いつもぼーっとして、しょっちゅうわすれものをする。
 一年生の時は、家にランドセルを忘れて学校に行ったことがあった。
 おともだちともあまりあそばないいちかちゃん。
 窓からぼーっと外を見ていたり、あひるにえさをあげたり。
 ようちえんのときも、ひとりえんていで、だんごむしをあつめていたし。
 学校で先生になんどもよばれ注意されるけれど、気にせずぼーっとしているいちかちゃん。
 でも、森でまいごになったとき、いちかちゃんが……

ぼくのひとりがたりが、ほんとうにすてき。
「ぼくのほうが、2ヶ月おそく生まれたけれど、おかあさんも
 いちかちゃんの おばさんも、ぼくをとってもたよりにしています。
 なんでかっていうと、いちかちゃんは いつも ぼーっとしているからです」
「ないしょだけど、いちかちゃんは、さいきょうだと 思います」
「いちかちゃんは、ときどき、ぼくには見えないものが、見えているみたいです」
「……だって、あっちは ぼくたちとは べつのせかいだから。
 いちかちゃんの せかいは ここだよ」

ふしぎちゃんの、いちかちゃん。
でも。
自分も幼い頃、ダンゴムシやアリの行列を見てひとり遊びする子だった。
ランドセル忘れたこともあったっけ。
ひとりで家に帰る途中、ぼーっと空想していて、はっと我に返ったことあったなあ。

いとうみくさまの「友だちのことを考えてみよう」。
もっともっと読みたくなりました。

いとうみくさま、児童文学界をひっぱって、これからも突っ走ってくださいますよう。

川崎病や疑いの子が続けて出ている時期はほんとうに大変。
原因がわかっていないのに、どうして続くんだろう。
コロナ陽性の子も毎日のように出ているし。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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2 コメント

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Unknown (敦子)
2024-08-23 20:50:28
いとうみくさま>

そうなんですよね〜
たくちゃん、いい漢でありました〜
たくちゃんがいるから、いちかちゃんがいろいろやれて、
いちかちゃんがいるから、たくちゃんがしっかり者になれるというか。
子どもの思いがぎちっとつまった作品でした。
またこんな子どもたちの物語、読ませてください!
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Unknown (いとうみく)
2024-08-23 19:19:20
井嶋さん! 読んでくださってありがとうございます。なんやかや、たくちゃんっていいやつですよね(*^_^*)
返信する

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