川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦

2006-02-28 23:17:26 | サッカー
ヴェストファーレン・シュタディオンでのBIH戦。アメリカ戦に次いで、本番のシミュレーションになりそうな試合、果たしてどう戦うのでしょうか。
雨が降っているみたいですね。重馬場には弱そうな日本、どう戦うのでしょうか。

前半。
結構ブーイングが大きいですね。BIHのサポーター多いみたいですね。
右のベスリヤから鋭いクロス。って、バルバレスフリー! 外したから良かったものの、いきなり失点なんてことになりかねませんでしたね。
続いてFKからトリックプレー。これも引っかかりそうでしたね。ちょっと長かったので通りませんでしたけど。

前半10分も経過していませんが、川口が2度目のキックミス。そこからのFKはまた考えたものでしたが、ちょっと長め。BIHは力が入りすぎているか。
直後、日本は高原が左から中に切れ込み(得意の形ですね)最初のシュート。まだ始まったばかりですが、久保より調子はよさそうに見えます。

10分過ぎにまた左からドリブルで突っかけた小笠原がシュート。次いでパスミスにプレッシャーをかけてカット。いい形を作りかけます。

三都主が曖昧なプレーから安易にCKを与えたものの、ここはクリア。中村から久保へつなぐも押し上げがなし。こういう場面でチャンス作らないと…とも思うのですが。

その後しばらく中盤の攻防が互角の展開…
BIHがベスリヤにスルーパスを通すも三都主がチェック。
次いで日本は左からクロス。日本の左、BIHの右の攻防が熱そうですね。

20分経過。やや日本ペースですね。パスを回しつつチャンスを伺う日本。時折細かいつなぎから速攻を試みようとするBIH。

25分過ぎからBIH寄りのペースになってきましたね。うまいことボールを回しております。しかし、やっぱりバルバレスですねぇ。年齢的に次のユーロを目指すチームではどうなのという印象もありましたが、この人はまだまだ必要ですね。

本大会のクロアチア戦もこういう展開になるんでしょうねぇ。

…展開が互角だと中々書くことがないですね(苦笑)

40分過ぎ、俊輔から飛び出した福西へスルーパス!
GKハセジッチと1対1!
が、阻まれてしまいました。最初のトラップがのんびりしていてコースがなかったですかね。バルバレスのシュートに次ぐ、日本にとっては最初の決定機でしたけれど…

先制は日本でした。ロスタイムに俊輔の左CKを高原がキーパーの前でヘディング。
明らかにGKハセジッチのミスですが、このレヴェルになるとそういうミスにつけこまないとという部分もありますからね。

直後に前半終了。
ほぼ互角でしたが、両チームともややシュートが少なかったですかね。
日本はフィンランド、インド戦よりも明らかにいいですね。選手の質が変わったということよりも、全体としてのやり方の認識度の違いが現れているということですかね。
この様子を見ていると、今後新参者が入る余地はないと見ていいでしょうね(何をすればいいかを理解できないでしょうから)。それこそ、戦力度外視で将来を見据えての選出という程度でしょうか。松井大輔もスーパーサブですね。ほとんど存在感のなかった久保をどう溶け込ませるかについてはまだまだ考慮の余地ありでしょうけれど。
BIHもほぼ仮想クロアチアの役割を果たしてくれていますね。もちろん、クロアチアの方が若干個々の力が上であるのは否めないですし、DFが3か4かという違いもありますが、仮想としてはほぼ満足ではないでしょうか。

ハーフタイム。今日はデルピーと俊輔のCMやらないんですね。

後半。
BIHが中央の楔から右に展開、ダイレクトクロスにグーリッチ!
ちょっと外れました。これまた決定機でしたね。直後もう一度右からチャンス作成でグーリッチのボレー。
BIHは積極的になってきました。でも、日本もカウンターを狙う意識がありますね。ここからの数分間は面白そうです。

6分、FKからニアに走った宮本がフリーで右ヒール気味のシュート。ハセジッチの正面でした。CKからは一度戻して俊輔のロングシュート。彼のダイレクトプレーを見るのはこの試合初めてのような気が…

お、観客席を映しましたよ。何かやってるんでしょうね。

日本、ちょっと盛り返してきたかなと思っていたら、ワンツーからバルバレスが突進、大きなトラップもありましたが、そのままキープしてエリアに侵入。中澤がたまらず後ろから引っ張り…PK。これは正しいジャッジでしょう。
10番のミシモビッチが決めて同点になりました。日本、ちょっといい流れになってきただけに残念ですね。

14分、俊輔のFKから高原がヘッド。 
今度はハセジッチが防ぎました。セットプレーで俊輔-高原ラインが効いていますね。久保とコンビ組みたいとかいっていましたが、俊輔-久保のラインは無し…。といいますか、久保浮いてますね。
…と、聞こえたわけではないでしょうが、ミドルシュートを打ちました。悪い狙いではないですね。

20分経過しました。時折スルーパスなどを絡めてチャンスを作成…三都主がベスリヤに裏を取られるのは本番では危険ですね。

後半22分、右からのFKをバルバレスのヘディング。川口がファンブルしたところをスパイッチに叩き込まれました。競り負けた中澤、雪のピッチを考えると、もう少し大きく弾けなかったか川口…ともあれ、BIH逆転です。
日本は伸二(小笠原)と稲本(福西)が交代。BIHもイブリチッチとフルゴビッチが入っております。黄金の中盤になったわけですね…

次いでヤナギが準備しています。久保と交代なのだとか。結果が出なかったことを考えると低評価ということになるでしょう。今後は久保をどう生かしていくかが鍵になりそうですね。

さて、日本は同点を狙わなければならないのですが、BIHのパス回しがいいですね。執拗に日本の左側を突こうとしています。やっぱりこっちなわけね…。やられているのでどうしようもないですが(笑)
クロアチアには高精度のクロスをもつスルナがいて、FWのプルソもこっちに流れたりできるので危険ですね~。

お~、バルバレスが下がりましたね。やっぱりすごかったですねぇ。
代わって18歳のラスチッチが入ります。どんな選手か当然分かりませんが、期待されているんでしょうね。明日はBIHのU-21の試合がありますからね。そこを飛び級で使ってきたわけですからねぇ。
いつものことですが、交代が相次ぐと、当然ボール回しが雑になってきますね。見る側の集中が薄れているというのもあるのでしょうけれど。更に大黒(高原)が準備ですか。4人目になるので本番では彼は入れられませんけどね(笑)

しかしBIH、若い選手にアピールしてやろうという意欲が満ち満ちていますね。すばらしい。でも残念ながら試合自体はたるくなってきました(笑)
40分、日本が俊輔 → ヤナギで攻めますが、消極的なプレーでボールを失います。
ヤナギも相変わらずですけど、戻す供えしかしておらず、こぼれ対策ゼロの俊輔にも負けているという意識が薄いですね。

このまま終わるかなぁ…と思っていて、日本のパワープレーも何となく頼りないなぁと思っていたら、俊輔の右からのクロスにヒデがダイビングヘッド!
お~、本番に取っておけばいいじゃんという熱いゴールが最後の最後に待っておりました。結局このまま終了。ブーイングがすごいです(笑)

予想は…1点差負けは終了直前まで当たっていましたが、いい方に外れたので良しとしましょう。

仮想クロアチアということを考えると。
こういう展開になるでしょうね。クロアチアがBIHより極端に強いということもないでしょうし。
個々人ということでは、まずクロアチアにバルバレスはいません。プルソ、クラスニッチは彼ほど器用ではないですし、その意味では安心。
ただ、両サイドはベスリヤ、バルトロビッチよりも上ですね。守備も上。

総体としていいクロアチア対策になったのではないかと思います。これを本番に活かせるか、ですね。

とりあえず…
三都主、中田英、中澤はベスリヤのプレーを復習して、対スルナに備えないとダメですね。

ペレス会長が辞任

2006-02-28 21:01:55 | サッカー
ちと迷いましたが、海外のビッグニュースといえそうなので、取り上げることにします。

スペイン最大、いや世界最大のクラブ レアル・マドリーのフローレンティノ・ペレス会長が辞任を発表したらしいです。
何でもマジョルカ戦の敗北の後、緊急会議を開いて「クラブには変化が必要だ」とこの決断に至ったそうです。
まあ、ここ2年無冠で、今年もマジョルカ戦の敗北で僅かに残っていたリーグ戦の可能性は更に僅かなものになってしまいましたし、CLもホームでアーセナルに敗れて辛い状況になってしまいましたし。 3年連続無冠が濃厚…
何よりロナウドやラウールあたりが色々望ましくないコメントをしてチームを乱したりもしていますからね。将来に明るい未来が待っているとも言いづらいです。
会長職をやっていて嫌になるかもしれないことも理解できます。お疲れ様、そしてご愁傷様でした。

…ペレスの任期を振り返ると、栄光の前半、失意の後半というところでしょうかね。結果的には逆転負け、みたいなところですかね。
フィーゴ獲得を掲げて当選、本当に獲得してしまうとリーグ戦制覇。ついでに借金も巧いこと処理。
翌年にはジダン獲得を掲げて本当に獲得、CL制覇。
更にロナウド獲得を掲げて本当に獲得。リーグ戦制覇。
ここまでは上々でしたけれど、次にベッカム獲得を掲げて、獲得したあたりから先行きが不透明になりましたかね。もちろん、ベッカムが悪いというのではなく、同時にマケレレ、イエロ、デル・ボスケなどの功労者を追放したということがより響いたのですけどね。
監督をナイスミドルのケイロスに変えて臨んだ年は途中までは良かったのですけれど、コパ・デル・レイ決勝でミリートの怨念に祟られ、CLベスト8で追放したモリエンテスに沈められ、結局無冠。
次にオーウェンを獲得して臨んだものの、監督をコロコロ変えたあげく迷走、惨敗…
ブラジル若手最大のホープと言われたロビーニョを獲得して臨んだ今年も結局出だしでつまづいて迷走…

気付けば、アンバランスな戦力、高齢化の進む主力と使えない若手という状態に。
巨人やヤンキースと同じく、人気があるけど勝てないチームの典型例になってしまいましたね。

ま、個人的にはレドンド追放が一番許せないんですけどね。その一件で中立的立場だったのが、反マドリディスタになってしまいましたので(笑)

次の会長はフェルナンド・マーチンというこれまた不動産関係の人なんだそう。さて、どうメレンゲを立て直すのか、見物ですね。

責任無能力

2006-02-28 20:38:12 | 犯罪・刑事関係
半ば無意味に続けていると思われるもう一個のブログの訪問履歴を辿っていると、非常に興味深いエントリがありました。
社説【麻原被告 刑法第三十九条が拠り所】(opinion)
麻原彰晃の精神鑑定を問題にしたもので、刑法39条の責任能力について考察されています(なお、麻原精神鑑定で問題になっていたのは責任能力ではなく、訴訟能力ですけれど)。
ということで、責任無能力について少し考えてみました。

ちなみに、似て異なる刑罰の発生根拠については以下の応報刑というもので既に自分なりの考えを示していますが、今回の話とはあまりというか全く関係ありません(被害者の人権と加害者の人権を問題にされていますので、それでちょっと関係する程度です)。
なら出すな。

まあ、どうでもいいことはひとまずさておくこととしまして。

この分野で昔から同じような議論が続いているのは、一重に犯人と刑罰の関係という部分において相違、混乱があるからだと思います。

何に相違があり、混乱があるかというと、
①.犯人に対して刑罰が下される という考え方と
②.(犯人の)行為に対して刑罰が下される という考え方においてです。

刑法理論などは②を基調にしていますが、一般的な見方は①の上になりたっているのではないかと私は思います。

で、①と②は一見して分かりにくいですが、責任無能力などの状態を説明する際には区別がはっきりします。
つまり、責任無能力により無罪とされる場合…
①では、犯人の責任能力に問題があるのでそもそも刑罰自体が成立しないということです。ありていに言えば、Aさんが殺された場合に、犯人Bが心神喪失だったとすれば、Aさんが殺されたという事実は処罰の対象にならないということです。
②では犯罪行為自体は処断されるべきものであり、刑罰権は発生するのですが、それを犯人に結びつける段階で責任無能力が障壁になり、具体的に犯人に刑罰を課すことはできない、ということです。つまり、Aさんを殺したという事実は処罰の対象であるのですが、それを具体的にBに刑という形で課す段階で心神喪失が出てくる、Bは刑罰を課すに不適当だということになるわけです。

よく、責任能力のない人間に殺されれば被害者の存在は全く顧みられないことになって不当だという批判がありますが、②に立つ限り、それは必ずしも正しいとはいえないわけですね。
ついでに言うと、②の場合はいわゆる「罪を憎んで人を憎まず」という立場に通じるものですから、例えば死刑廃止論者などはこういう見解を採ることが多いのではと思います。

当然、「何が罪を憎んで人を憎まずだ。そんな馬鹿なことがあってたまるかい」ということで、感情的な厳刑論者(死刑存置論者含む)は、①に拠りたい、と思われるのではないかと思います。「あんな凶悪な奴は死んで当たり前だ」という簡明な理屈などですね。

ただし、現実として考えると、①は明らかに不適当です。
というのも、①の場合は犯人自身に刑が直接かかってくる分、犯罪行為とは関係のない犯人自身の要素で刑罰の内容が変わる可能性があるからです。
もちろん、例えば松本智頭夫や宮崎勤などが仮に土下座して謝ったとしても、彼らの死刑が覆るようなことには中々ならないでしょうけれど、微妙なラインにいる被告人などについて土下座して謝ったことで刑が軽くなるということがありえます。
CDという2人を殺害したEが法廷で心底改悛しているような態度を見せ、土下座して謝罪し、「こいつがここまでやっているのなら」と結果的に無期懲役になったとします。
この場合、CDが殺されたという事実はかえって無視されることになると思いませんか?
そもそも、「あんな凶悪な奴死んで当然だ」という論理自体、被害者不在ですね。

②の場合、あくまで刑罰の対象となるのは「CDを殺した」という行為ですので、そういう意味では被害者ありきの見方といえます。
もちろん、この場合も犯人の態度によって刑罰の軽重が変わってくるのは間違いありませんが、それは刑罰から直接来るものではなく、刑事政策という別の裁量によってかかるものとなります。

行為から刑罰権が発生し、その刑罰権に基づいた刑罰を犯人に課するという二段階のプロセスを踏まえる②においては、犯人が刑罰を課されなければならないかなどを検討するだけの実益があり、当然責任無能力のような考え方が生まれたとしても不思議はありません。
是非の判断ができる状況で犯罪行為をした、これは赦されざることであるというのは普通に成り立つ理屈です。となると、是非の判断ができない状況で犯罪行為をした場合、判断能力が制限された状態で犯罪をした、これは非難しがたいことであるという逆の理屈も成り立つでしょうから。

説明がやや下手ではありますが、とにかく犯人そのものに刑罰が下るのではなく、本質的に刑罰は犯罪行為について発生し、その刑罰が具体的な犯人に下されるということを考えれば、ある程度責任能力とか冤罪理論とかも理解できるのではないでしょうか。

ただし、責任能力の判断基準については現状のやり方にはかなり問題があると思います。そのあたり、心の闇で一応触れたりしたのですが…
鑑定結果がまちまちになるようなものを基準に定められた場合、裁判が不安定となり一般人の裁判不信が強まります。また裁判官が一般感情に配慮して恣意的な判断を下す可能性もあり(凶悪犯について心神喪失、正常という意見が出ていた場合に中々「心神喪失でこいつは無罪」といえる裁判官はいないはず)、逆に被告人にとっても不利となる場合があります。
ですから、責任無能力は再現可能かそれに極めて近い状況、若しくは一見して明らかに異常が認められる場合(誰かの支えがなければ自発的に生命維持ができないような意思のない状況…そういう点では公判中以外の行動を捉えた麻原鑑定には賛成)など、そう考えたとしても合理的である場合に限るべきではないでしょうか。

金芽米を発見

2006-02-28 18:26:34 | 日々のニュース
別に探していたわけでもなく、たまたま通りかかった米屋さんにドーンと出ていただけですけどね。
もちろん、荒川静香選手の笑顔の写真と一緒に…

最近、というか荒川選手の金メダル以降、この金芽米がとみに注目を集めているそうですね。もちろんこれだけではなく、彼女が本番で使用した曲も大きく注目を集めているのだそうで…
さすがにトリノの女王、日本唯一のメダリストだけあって宣伝効果などが桁違い。加えて、大会前の荒川選手は安藤美姫選手と違って、あまりCMにも出ていなかったということで更に宣伝効果がアップ、関係者としてはウハウハというところなんでしょうね。

中には、「先見の明だ」と褒めたたえている方もおられました。
この金芽米の生産者に本当に先見の明があったのか、あるいは単に縁故を頼ればすぐに彼女に行き着いたからとりあえず起用してみただけなのか。
私は関係者ではないので、そのあたりは全く知りえないのでありますが。

ただ。

結果として金メダル効果でバカバカ売れているのを見ると何となく「これはどうなんだろう」と思う部分もあるわけですね。スポーツと商業主義という昨今の傾向をほとんどの人が批判しているのに、いざ終わると思い切り商業主義、というか消費者の方でスポンサーの意向以上の商業主義に走っているわけで。
スポンサーの意向以上というのは、少なくとも私はそう思うだけのこと。もしかしたら、スポンサーには「ここは静香ちゃんの好調にかけて、一気に金芽米を全国区に売り込もう。静香ちゃんが金メダルでも取ったら、ましてや不振が予想されるトリノ五輪で彼女だけが
唯一のメダリストだったとすれば、もう全国から問い合わせ殺到するよ」なんて意向があったのかもしれません。
ただ、そうだとすればそのスポンサー凄すぎ。


こんな状況を目の当りにすると、次のバンクーバーでもまたスポンサーが圧力をかけてどうこうなんてことが起こりうるのではないか…とも思ったりするわけです。
いやま、別に荒川選手にも、金芽米にも含むところ、恨むところがあったりするわけではなく、ただ単にあまりにも極端な現状を見ていて思うだけのこと…

ついでに、選考の際にはスポンサーがどうこうと文句を言っていたのに、現在は先見の明があるという方もいるのも、ちょっとね。
ま、私は選考の時には「スポンサーの影響仕方ないじゃないか」と言い、今になって「商業主義はどうなの?」と言っている点で、やはり矛盾しているわけですが(笑)